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ザ・ギバー の商品レビュー

4.2

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

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2023/02/21

洋書を全然読まないのだが、知人に勧められて読んでみた。 目から鱗という感じでほぼ一気に読み切ってしまった。アニメの話をしていてPSYCHO-PASSの話題になりそこから紹介をされた。 PSYCHO-PASSというアニメの話題からだったので管理社会?というイメージはあったのだかこ...

洋書を全然読まないのだが、知人に勧められて読んでみた。 目から鱗という感じでほぼ一気に読み切ってしまった。アニメの話をしていてPSYCHO-PASSの話題になりそこから紹介をされた。 PSYCHO-PASSというアニメの話題からだったので管理社会?というイメージはあったのだかここまで徹底して管理されているとは思わなんだ。 記憶を継ぐ者がかなり重大なキーであるのは明白で、ユース文学ということもあり筋が分かりやすく非常に読みやすい。 1番良いのは色々と妄想、想像の余地が多大にあった所だった。それまで、それからの中で明確な名言がない分思いを馳せることができると感じた。 説明がないからといって状況が全然分からないということもなし。 洋書読みたくなった。

Posted byブクログ

2020/10/10

数年前に読んだ作品だが、ジョーナスが暮らす社会が徹底的に管理され、その実態が明らかにされていく過程が今でも印象に残っている。

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2020/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの頃に読んで、その衝撃が忘れられずにいた本。 主人公が平然と享受している管理社会に、読み手の私達はほのかな違和感を募らせていく。色が見えていなかった、ということが明かされたシーンで、思わずページを捲る手を止め、最初から読み直してしまった。色が見えることや音楽が聞こえることは、当時の私にとってはあえて記述するまでもないような当然のことであった。作者はその「当たり前」を逆手に取り、まるで叙述トリックのようにコミュニティの姿を浮かび上がらせる。 大人になって再読し、「これだよこれ」と頷きながら当該シーンに辿り着いた。コミュニティが色を放擲したのは、肌や髪の色による差別をなくすためだったのかもしれない、と今になって思う。コミュニティは清潔で、合理的で、どこまでも穏やかだ。

Posted byブクログ

2019/10/04

未来の超管理社会を描いたSF小説です。 主人公のジョーナスは職業任命で「記憶を受け継ぐ者」となります。 先輩は「記憶を伝える者」として、彼に過去の記憶を与えていきます。 過去の記憶を持つものは彼ら以外にはなく、この町の全員が様々な制約を受けることで幸せに暮らしています。 視覚や聴...

未来の超管理社会を描いたSF小説です。 主人公のジョーナスは職業任命で「記憶を受け継ぐ者」となります。 先輩は「記憶を伝える者」として、彼に過去の記憶を与えていきます。 過去の記憶を持つものは彼ら以外にはなく、この町の全員が様々な制約を受けることで幸せに暮らしています。 視覚や聴覚、感情を技術で抑制することで、極めて平等で機能的な社会が実現されたディストピアです。 記憶を受け継ぐと同時に過去の人間が持っていた感覚を所有したジョーナスは、自分が住んでいる社会に初めて疑問を抱くことになるのです。 繊細な表現による、静かな恐ろしさのある一冊。

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2018/07/31

考えさせてくれます 行き過ぎた平等とは 管理社会とは 統制されるとは 家族とは コミュニティーとは 自由とは 色があるとは 空があるとは 大地があるとは 生き物たちがいるとは 生きるとは 愛とは 人間とは 読んでいる間 読んだ後も いろんなことを 抱かせてくれる 一冊です

Posted byブクログ

2017/12/03

違いや個性を否定し、家族の組合せ(=家族ユニット)や職業の選択、個人の五感さえも画一的に決められた、苦痛とは無縁と称する世界が舞台。《十二歳の儀式》でジョーナスもまた、長老たちによって職業任命を受けることになる。ジョーナスに与えられた使命はこの世界で「最も名誉な仕事」であり、同時...

違いや個性を否定し、家族の組合せ(=家族ユニット)や職業の選択、個人の五感さえも画一的に決められた、苦痛とは無縁と称する世界が舞台。《十二歳の儀式》でジョーナスもまた、長老たちによって職業任命を受けることになる。ジョーナスに与えられた使命はこの世界で「最も名誉な仕事」であり、同時に「苦痛や孤独を知る」仕事であった。 この作品を端的に表すとしたら「近未来ユートピアの仮面を被ったディストピア」でしょうか。児童文学ですが色々と考えさせられるテーマを背負っていて読み応えがありました。ジョーナスは与えられた使命をきっかけに、感情を持ち、個性を知り、今居る世界に疑問を持ち始めます。 印象的だった場面は、ジョーナスが“両親”に投げかけた問い――「ぼくのこと、愛している?」。何の疑問も持たない“両親”の返答は、喜怒哀楽を持つジョーナスにとってどれだけ胸に突き刺さる言葉だったか。 管理された世界は平和で安全です。しかしその代償はあまりにも大きいと気づきます。人は痛みを知っているから人に優しくなれる。人は孤独を知っているから人を慈しむことができる。 ジョーナスが最後に一石を投じた選択が、この先世界にどのような変化をもたらすか。彼が夢見た未来に近づいていると期待したい。

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2017/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カテゴリ増やしたくないので選択悩みますが近未来みんなユートピアと思ってるが実はディストピアものサスペンス。子供向けらしいんだけど大変哲学的で読後に話し合いたい内容。 ザ・ギバーと別れてから後の展開が急すぎな印象なのでそこが★1個マイナスとなったが超面白いです。

Posted byブクログ

2016/12/26

一番多感な時期に読んだせいか、この物語の世界観にすごく引きずられて生きている自覚がすごくある。それくらい影響を受けた本。世界の捉え方というか、幸福についての考え方を一番最初に意識したのかな、と。

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2016/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20年前に国語の授業で一部だけ読み、ずっと探していた本。 中学生向けとのことで、今となっては読みやすい本だった。 内容は 当たり前のことが 実はそうでないのではないかと気づいたときの 心の動きや実際に起こした行動などを描写したようなイメージのもの。 読んでよかったと思う。 大事に保管してたまに読み返したいような本となりました。

Posted byブクログ

2015/08/11

人生を国のトップに決められている国に住んでる少年がギバーという役職に選ばれて、いろいろなことを体験して自分住んでいる国がおかしいと思い逃げ出すところがハラハラしました。

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