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山びこ学校 の商品レビュー

4.3

20件のお客様レビュー

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2025/02/07

おすすめ。 #貧しさ #考えさせられる #日本を知る #名著 書評 https://naniwoyomu.com/39140/

Posted byブクログ

2024/03/01

カバーには「読む者の心を強く打たずにはおかない克明でひたむきな生活記録」とありますが、しみじみ感慨にふける本でないことが、長い「あとがき」ではっきりしました。緑帯でなく青帯の所以かと。 私が通った学校は、著者の薫陶をうけた教師が多かったように聞いていますが、生徒としても早くに読ん...

カバーには「読む者の心を強く打たずにはおかない克明でひたむきな生活記録」とありますが、しみじみ感慨にふける本でないことが、長い「あとがき」ではっきりしました。緑帯でなく青帯の所以かと。 私が通った学校は、著者の薫陶をうけた教師が多かったように聞いていますが、生徒としても早くに読んでいたら、もっと受け取れるものがあったかどうか。

Posted byブクログ

2025/08/29

 山びこの響くような学校。そんな場所に建つ学校を見つけるのは今では難しいことだろう。本書を読んでいるとき、ふと、本書が何年頃に書かれたのかと思い、裏表紙から数ページ遡った。するとそこには「1995年」とある。いや、そんなわけはないだろうと思ったが、そういえばこの本は一度絶版になり...

 山びこの響くような学校。そんな場所に建つ学校を見つけるのは今では難しいことだろう。本書を読んでいるとき、ふと、本書が何年頃に書かれたのかと思い、裏表紙から数ページ遡った。するとそこには「1995年」とある。いや、そんなわけはないだろうと思ったが、そういえばこの本は一度絶版になり、その後に世の人の声を受けまた出版された経緯がどこかに書いていたと思い出した。そう、1995年とは岩波文庫版の初版であり、実際は1951年に青銅社から出されたものがほんとうの初版である。  1951年と言われると私はとても納得感があった。この納得感は「このような生活をしている子供が1995年にいるわけがない。1951年ならいそうだ」という意味である。このような生活とはすなわち、百姓の家に生まれた子供が、学校に行くことよりも家業の手伝いを優先せねばならないような家庭環境にあり、同時に貧困にもあえいでいる状態である。  まさにそのような生活をしていたのが、本書序盤に掲載された「母の死とその後」を書いた江口江一くんである。彼曰く、彼の家は住む村でもいちばんぐらい貧乏なのだという。彼の母は亡くなったが、貧乏なために病をおして働き、病の発見が遅くなったためになくなった。江一くんはいつも「なぜわが家は貧乏なのか」を考える子どもだった。考えの蓄積は本書の元となった学校の生活作文集の一つとなり、そこで彼は自らがなぜ貧乏なのか、将来どのようにしてそこから脱却するかを記したのだった。自らの困窮や不幸をクラスメイトにさらけ出し、学校で作文集として公にすることなど今では不可能であることを考えれば、彼の作文が現代にとって貴重な記録となり得ることは疑いない。また前述のとおり、1990年代になってから岩波書店から再版となったのも時代の要請あってこそであると推察される。  今も昔も変わらず、貧困の多くは再生産され貧困家庭の子供はまた貧困に陥ることが多い。しかし彼のように自らの貧困を認め、どのように脱却するか論理的に考える機会を得れば、貧困のサイクルは変わるかもしれない。あらゆる子どもたちに教育を行き渡らせることは、堅固な理性と考える力によって自らの将来を創ろうとする子どもたちの育成にとって重要であるが、江一くんの場合がそれを私たちに教えてくれている。彼がその後どうなったのかは私にはわからぬことだが、彼の作文から彼の将来の明るさを感じた読者は少なくないはずだ。

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2022/11/14

母の父親がまさにこの学校の生徒であったということもあって読んでみました。 決して豊かではないが、そんな環境でも楽しくたくましく生き抜いた子どもたちに自分は贅沢は言ってられない!、今あるものでも充分楽しみ生き抜いていくことはできるのだと感じました。

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2022/05/09

 以前から気になっていた本です。  戦後の教育に大きな影響を与えた著作だと評されていますし、当時の生活を知る民俗学的観点からも貴重な資料とも位置づけられているようです。  読み通してみて驚きました。山形の裕福とは縁遠い山村の中学校。日々暮らしに苦労が絶えないような生活環境の中、こ...

 以前から気になっていた本です。  戦後の教育に大きな影響を与えた著作だと評されていますし、当時の生活を知る民俗学的観点からも貴重な資料とも位置づけられているようです。  読み通してみて驚きました。山形の裕福とは縁遠い山村の中学校。日々暮らしに苦労が絶えないような生活環境の中、ここまで自分たちの考えを見事に自信をもって表現できる生徒たちは本当に素晴らしいです。

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2021/06/15

衝撃的な本との出会い。その最たるものがこの本だ。内容は表紙のとおり。戦後の、貧しくつらい生活が綴られてはいるのだけれど、悲惨な体験ばかりではない。中学生ならではの子どもっぽさが残る描写や言葉づかいにクスッとさせられる。だからこそ訴えるような、考え抜いた末の魂の文章が心に響く。文集...

衝撃的な本との出会い。その最たるものがこの本だ。内容は表紙のとおり。戦後の、貧しくつらい生活が綴られてはいるのだけれど、悲惨な体験ばかりではない。中学生ならではの子どもっぽさが残る描写や言葉づかいにクスッとさせられる。だからこそ訴えるような、考え抜いた末の魂の文章が心に響く。文集を書いた卒業生の答辞も掲載されているのだが、そのなかで「ほんものの勉強をさせてもらった」とある。人間の生命はすばらしく大事なものだということ、「なんでも何故?」と考えろ、ということ、そしていつでももっといい方法はないか探せ、ということ等々。文集の終わりに、筆者である子どもたちの名前とプロフィールが「作者紹介」として載っているところで、感極まってしまった。この子たちが自分たちの生活、家族、村について観察し、考え、語り合い、時にはデータを使って論理的な判断をし、文章の上手い子、そうでない子も含め、必死に書いている姿が浮かびあがってきた。 自分たちの生活の何かがおかしい、なんでだろう、考えよう、みんなで知恵を出し合おう、嘘やごまかしから目をそらさずに。そんなメッセージが今の時代にもじゅうぶんすぎるほどに伝わってくる。 こんなすばらしい本が読めてほんとうによかった。ずっと読みつがれなければいけない本。誰もがこの本から何かを感じ取らないといけない本。中高生だけじゃなく、全大人も必読だと思う。

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2020/12/07

冷徹で理詰めな文章から純朴で核心を突いた詩迄、よく一中学校の一学年(=一クラス)でここまでバリエーションに富んだ綴方が生み出されたものだと思う。 掛川市 高久書店にて購入。

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2020/10/11

教育の目的は想いを言葉として発信させること、その想いを液体から固体にするようなものなのだと感じた、想いが言葉として発信される時、その想いは気体となって人間を包むのだ 想い→液体→固体→気体→言葉

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2019/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

福音館書店webサイトの安野光雅の本棚で紹介されていたので読んだ。 終戦から間もない頃の地方農村の暮らしぶりがわかる。義務教育になってるし当たり前のように学校にきちんと通える環境にいたから、ここまで深く学ぶ意義/理由を考えてこなかったなと身につまされた。

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2017/07/12

これはすごい文集だ。無着先生は、この文集を発表した後に、村の恥を世間様に知らせたために追放されたらしい。本当なの? 映画化もされているみたい。方言まで再現されているのかな?そこまでは無理か。 文章を書く行為の中には、生活について考え、行動を変える可能性がある。 この子達は、利...

これはすごい文集だ。無着先生は、この文集を発表した後に、村の恥を世間様に知らせたために追放されたらしい。本当なの? 映画化もされているみたい。方言まで再現されているのかな?そこまでは無理か。 文章を書く行為の中には、生活について考え、行動を変える可能性がある。 この子達は、利益の分配の仕方に問題があるから、農民の生活が苦しいんだと見抜いていた。1951年の中学生が。

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