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イギリスはおいしい の商品レビュー

3.9

83件のお客様レビュー

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「おいしい」話題から…

「おいしい」話題から始まるのかと思ったら、「まずい」話から始まったりと、リンボウ先生、随分読者を惑わしてくれます。でも読み終わったら、イギリス通とまではいかないまでも、イギリスの食べ物(スコンやフィッシュ・アンド・チップス)や食文化に興味を持ったり、「ああ、これ食べてみたい!」と...

「おいしい」話題から始まるのかと思ったら、「まずい」話から始まったりと、リンボウ先生、随分読者を惑わしてくれます。でも読み終わったら、イギリス通とまではいかないまでも、イギリスの食べ物(スコンやフィッシュ・アンド・チップス)や食文化に興味を持ったり、「ああ、これ食べてみたい!」と思えることがきっとあるはずです。イギリス入門としては最適の一冊と言えるでしょう♪

文庫OFF

イギリスってこんなに…

イギリスってこんなに面白いところだったんだ!!目からうろこ。イギリスに行きたくなる本です。

文庫OFF

日本エッセイスト・ク…

日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品!!イギリス料理、文化を語る。今、何かと話題になっているイギリスの生活文化。イギリスの文化をあなたもいかが?

文庫OFF

2024/04/04

イギリスと言えば料理のまずさでいの一番にやり玉に上げられる国である。この本に出てくる料理もやっぱりあまり美味しそうには見えない(読めない)。ただし、イギリスの食事を楽しむ姿勢に関しては一目置きたい。この本に登場する人物は誰もがとても自由に食事を楽しむのである。この雰囲気を見習わな...

イギリスと言えば料理のまずさでいの一番にやり玉に上げられる国である。この本に出てくる料理もやっぱりあまり美味しそうには見えない(読めない)。ただし、イギリスの食事を楽しむ姿勢に関しては一目置きたい。この本に登場する人物は誰もがとても自由に食事を楽しむのである。この雰囲気を見習わなければならないと思いつつ、本が出てから30年以上経つがこの雰囲気は今でもイギリスに残っているのかも気になったりする。 他に注目する点と言えば食材の違い。リンゴひとつとっても日本と全く違うものになっているのが新鮮で面白い。鱈(haddock)と真鱈(cod)の区別なんて日本人つかないもんね。 著者のウィットに富みつつも軽い文体も読みやすいのでおすすめ。

Posted byブクログ

2023/03/27

林望(1949年~)氏は、慶大文学部国文学科卒、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学、東横学園女子短期大学勤務後、1984~87年にケンブリッジ大学及びオックスフォード大学留学、東横学園女子短期大学助教授、東京藝術大学助教授を経て、フリーの著述家となる。国文学者、書誌学者。英国...

林望(1949年~)氏は、慶大文学部国文学科卒、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学、東横学園女子短期大学勤務後、1984~87年にケンブリッジ大学及びオックスフォード大学留学、東横学園女子短期大学助教授、東京藝術大学助教授を経て、フリーの著述家となる。国文学者、書誌学者。英国滞在中の体験をもとに、英国の食文化・英国人の食生活について記した本作品で日本エッセイスト・クラブ賞(1991年)、『林望のイギリス観察事典』で講談社エッセイ賞(1993年)、『謹訳 源氏物語』(全10巻)で毎日出版文化賞特別賞(2013年)を受賞。 私は、1990年代に数年間英国に駐在し、本書の存在は知っていながら、当時読むことはなく(今思えば、なぜ読まなかったのか不思議である)、今般、過去に話題になった本を新古書店で片端から購入して読んでおり、本書も初めて手に取った。 内容には、英国滞在中に自分でも経験したこと、英国滞在当時またはその後に耳にしたこと(その中の一部は、きっと本書が出所になっているのだろう)、今般本書を読んで初めて知ったこととがあったが、英国の食に関して、何を置いても強調しておかねばならないことは、やはり、英国人には味覚が(ほぼ)ないということであろう。私が強烈にそれを感じたのは(丸ごとまたはその半分の)ローストチキンを食べたときで、あのパサパサかつ全く味のない肉に閉口したのとほぼ同じことが、本書にも書かれているのだが、英国人が料理に無神経なのは、ピューリタン的禁欲主義や、伝統的に「目の前にある飲物や食べ物にある種の無関心を払うのが、行儀がよいと考えられていた」ことが理由である、という記述には正直驚いた。 一方、英国の食に関して、好感の持てる点ももちろんあり、著者と同意見なのは、パブとチップス(=日本でいうフライドポテト)に関するものである。と言うのは、パブはどんな小さな街にも必ず一軒はあり、国内を車で旅行しているときに、パブで食べられるチップス(+肉とか魚)のランチは、小さな子ども連れにはとても重宝したからである。 また、本書には、典型的な英国料理(スコーンやローストチキン)の作り方なども詳細に書かれており、その点、料理好きの人の興味も惹くだろう。 近年は、ロンドンの食事情も様変わりし、最新のミシュラン3つ星レストランの数は、ニューヨークと並んで5店で世界5位!(因みに、1位東京12店、2位パリ10店、3位香港7店、4位京都6店)だというが、英国の庶民の食生活も変わったのだろうか。。。機会があればまた是非訪れて、それを確認してみたいものである。 (2023年3月了)

Posted byブクログ

2022/05/29

30年ほど前のベストセラー。イギリスに興味を持ち、文庫版を手に入れることができ、読むことができた。さすがに表現など時代遅れな感じもあるが、質の高い文章だと思う。今読んでも読みごたえがあり、読めてよかったと思った。最近のりんぼう先生の著作は知らないのだが、今現在、イギリスに対してど...

30年ほど前のベストセラー。イギリスに興味を持ち、文庫版を手に入れることができ、読むことができた。さすがに表現など時代遅れな感じもあるが、質の高い文章だと思う。今読んでも読みごたえがあり、読めてよかったと思った。最近のりんぼう先生の著作は知らないのだが、今現在、イギリスに対してどう思っているのか、知りたいし、とても興味がある。

Posted byブクログ

2021/11/01

久しぶりに読んだ。 この本を読んでイギリス好きが確定した。 筆者のイギリス愛があふれる本書。 ただ、テーマになるイギリスでの食。 やはり決定的にイギリス人には食に対する価値観は相当低いようだ。 書かれた時からは時間が経っているので、今は違っていると思いたいが。

Posted byブクログ

2021/01/06

イギリスの料理はまずいけれど、美味しいものはちゃんとある。 僕も2年間ロンドンに住んでいたので共感できることがたくさんあって楽しめました。 cox's organge pipinも、ムール貝も、ルバーブも、スコンも、ソルトアンドビネガー味のクリスプもたしかに美味しい...

イギリスの料理はまずいけれど、美味しいものはちゃんとある。 僕も2年間ロンドンに住んでいたので共感できることがたくさんあって楽しめました。 cox's organge pipinも、ムール貝も、ルバーブも、スコンも、ソルトアンドビネガー味のクリスプもたしかに美味しい!

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2020/10/15

1984年から87年にかけてイギリスに滞在していた著者が、当時の体験を振り返りつつ、イギリスの料理事情について語ったエッセイです。 とかくまずいと評されるイギリスの料理ですが、著者は一方でそうした評価に同調しつつ、他国のひとにはなかなかうかがい知ることのできないイギリスの食文化...

1984年から87年にかけてイギリスに滞在していた著者が、当時の体験を振り返りつつ、イギリスの料理事情について語ったエッセイです。 とかくまずいと評されるイギリスの料理ですが、著者は一方でそうした評価に同調しつつ、他国のひとにはなかなかうかがい知ることのできないイギリスの食文化の深奥について著者がうんちくを傾けています。 やや気取った文体がユーモラスな雰囲気をかもし出しており、たのしんで読むことができました。

Posted byブクログ

2019/05/21

冒頭、”イギリスの食事はまずい”と世界的に定評となっている説に対して、著者なりの考察が語られているくだりがおもしろい。その上で、イギリスならではの味わいや風習、人々との交流などがウイットに富んだ語り口で描かれ、かの国への興味がいや増した。

Posted byブクログ