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イギリスはおいしい の商品レビュー

3.9

83件のお客様レビュー

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2013/10/27

評価が低い英国料理への苦しい解説が楽しい。 ご本人もよく料理をされるようで、それを「男の料理」と女性から見下されるのが大変許せないらしい。この辺も苦しい解説調だと読みごこちは良かったのだけれど。

Posted byブクログ

2013/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

○文学者でもある大学教授の林望氏の著作。 ○イギリスへの留学経験をもとに、イギリスの「食」についての感想や実態をおもしろく解説。 ○そもそも、主食と副菜の概念がなかったり、野菜は全部クタクタにゆでたり、塩味がなかったり(又は強すぎたり)など、食に対するカルチャーの違いがとても分かりやすく、興味深く描かれている。 ○少し古い本であったが、とてもおもしろかった。

Posted byブクログ

2013/08/18

紳士的で気品のある、ともすればとっつきにくい印象すらあるイギリスのイメージは、その国で食卓に並ぶ料理とは、およそ似つかわしくない。 はっきり言って、イギリスの料理は美味しくないし、端的に言えば、イギリスの料理はまずいのだ。 しかし、著者が問題にしているのは、料理が美味しいかど...

紳士的で気品のある、ともすればとっつきにくい印象すらあるイギリスのイメージは、その国で食卓に並ぶ料理とは、およそ似つかわしくない。 はっきり言って、イギリスの料理は美味しくないし、端的に言えば、イギリスの料理はまずいのだ。 しかし、著者が問題にしているのは、料理が美味しいかどうかとか、料理がまずい理由とかではなくて、そうした料理に囲まれて暮らす人々は、どんな生活をしているのか、ということなのだ。 飾らない料理に囲まれた、パッとしない食卓には、暖かい燭台の光と、静かな木のテーブルの上で、ゆっくりと時間を過ごすことのできる空気がある。 彼ら彼女らが、料理の出来不出来に関わらない理由は、土地にあるのか歴史にあるのか、それらによって培われた人々の性質にあるのか、著者は答えを出していない。 しかし、日本に失われた食卓の風景を、日本で見られなくなった人々のコミュニケーションのあり方をこそ、明らかに憧憬しているのには違いない。 「男たちは、私に気づくと一様にオヤッという表情をし(多分日本人など、こんなところで見たことはないのであろう)、それから、ニコッと笑ってウインクを投げてよこしたりするのだった。けれども、もちろん私に話しかけるでもなく、自分たちだけかたまって、分かりにくい方言を大声ではなし、高らかな音をたててオナラなどをしつつ、傍若無人にラガーを飲んでいる。そういう様子はおなじ労働者階級とは言いながら、ロンドンの剣呑なコックニーパブとは違い、いっそ天気晴朗で気持ちが良いのだった。」(P.198)

Posted byブクログ

2013/06/08

イギリスは食べ物が美味しくないと言われるけど、どこでもそれなりの個性ある食べ物があるもんなんだよね^_^

Posted byブクログ

2013/04/11

イギリスの伝統ある食事と筆者の感想が面白おかしく描かれている。料理が旨いかマズイかの話や、食事に対する態度についての話が印象的だった。見習うところもありそうだ。

Posted byブクログ

2013/01/12

面白かったです。 おいしいものがないといわれるイギリスにおいて、リンボウ氏の感性による、おいしいもの、まずいもの、味は二の次であるものを詳細に記すエッセイ。

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2012/10/31

イギリス料理はなぜまずいのか? という疑問に対して、埼玉県の友人から譲り受けた 一冊。まだ読んでいる途中。

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2012/09/05

「イギリスはおいしい」 このタイトルを見て、イギリスに旅行ででも滞在したことがある人は首を傾げるだろう。 イギリスといえば悪名高き「メシマズ」の国である。 イギリスに留学していた友人は「イギリスで美味しいものを食べたかったらSUBWAY(サンドイッチチェーン店)に行け」と言ってお...

「イギリスはおいしい」 このタイトルを見て、イギリスに旅行ででも滞在したことがある人は首を傾げるだろう。 イギリスといえば悪名高き「メシマズ」の国である。 イギリスに留学していた友人は「イギリスで美味しいものを食べたかったらSUBWAY(サンドイッチチェーン店)に行け」と言っており、私も旅行のさい、ケンタッキーならば大丈夫だろうとたかをくくり痛い目をみた。 しかし本当にイギリスの料理は不味いのか。その答えは本書に書かれている。 私たちが知り得るイギリスは一面的であり、外国人というフィルターを通さざるを得ない。限りなくイギリス人の眼に近いところから覗いたイギリスは、私たちが思うよりも、深く艶やかなのかもしれない。

Posted byブクログ

2012/07/31

ラジオで紹介されたのがきっかけで 興味を持った作品。 イギリスにはあまり興味がなく これまでエッセイも殆ど読んだことがなかったが 林さんの作風がなんとも言えない味を出している。 途中に入る挿絵はイギリスの一風景を想像させ 行ったことのない私でも作品に溶け込むことができた。 ...

ラジオで紹介されたのがきっかけで 興味を持った作品。 イギリスにはあまり興味がなく これまでエッセイも殆ど読んだことがなかったが 林さんの作風がなんとも言えない味を出している。 途中に入る挿絵はイギリスの一風景を想像させ 行ったことのない私でも作品に溶け込むことができた。 これを読んでからフィッシュ&チップスを 食べる機会が増えましたw

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2012/07/20

日本人は食物のテクスチャにうるさい民族。蕎麦のコシ。サツマイモはほっくり。イギリス人は実に無造作、テクスチャ音痴。 確かにベイクドビーンズやソーセージなど、例を挙げればきりがないかも知れません 笑 確かにまずいものの話題に事欠かないイギリスですが、本書はタイトルのごとく、著者が...

日本人は食物のテクスチャにうるさい民族。蕎麦のコシ。サツマイモはほっくり。イギリス人は実に無造作、テクスチャ音痴。 確かにベイクドビーンズやソーセージなど、例を挙げればきりがないかも知れません 笑 確かにまずいものの話題に事欠かないイギリスですが、本書はタイトルのごとく、著者が出会った「おいしい」もの (例えばムール貝、りんご、スコーン、ローストチキン、フィッシュ&チップス、アフタヌーンティーとか) を積極的に紹介しつつ、滞在中の様々なユニークなエピソードが紹介されたりと、すーっと楽しく読めました。 食を通じた英国文化への洞察は非常に奥深かったです。 文体も好きです。

Posted byブクログ