今夜、すべてのバーで の商品レビュー
“助けてあげたい“ってのは思い上がりだよ。患者は自分で自分を助けるしかないんだ。医者が正義の味方のように現れて、悪い病をばっさり切り捨てて去っていく。そんな幻想は医者の思い上がりだ。ま、そんなことに気づかない医者はおらんだろうがね。
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らもさんの半ノンフィクション。 ウイスキーと蜂蜜で生きていくような人生は憧れるが踏み込んではいけない領域。
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現実がしんどいというかいけてない自分に気づく事がしんどい。 それを直視すると死にたくなるので酒で薄めてあいまいにしている。 素面でみる現実はけっこうカロリーが高いから、せめて糖類ゼロくらいにはしてほしいもの。 持病やらなんやらよりも酒で死ぬような気がするけども ワンカップ大関やビ...
現実がしんどいというかいけてない自分に気づく事がしんどい。 それを直視すると死にたくなるので酒で薄めてあいまいにしている。 素面でみる現実はけっこうカロリーが高いから、せめて糖類ゼロくらいにはしてほしいもの。 持病やらなんやらよりも酒で死ぬような気がするけども ワンカップ大関やビールのような無添加の体にいい酒を飲んでいけば大丈夫だと思う。
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ハードボイルドだなー。最高だなぁ。 アル中患者の切なくいかした「自伝」(?) なんせ台詞回しがよいし、さすがの描写。 日本が誇るすばらしい作家だと思う。ほめすぎか。
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日本経済新聞の夕刊の読書日記のコラム欄に声優 斉藤壮馬 ②として紹介されていた。 ずいぶん昔に読んだ記憶がある。文庫本ではなくハードカバーで読んだ。アルコール依存症の主人公の話だったと記憶している。専門用語を駆使しつつわかりやすく説明していた。 中島らもは、尼崎市の立花駅近く...
日本経済新聞の夕刊の読書日記のコラム欄に声優 斉藤壮馬 ②として紹介されていた。 ずいぶん昔に読んだ記憶がある。文庫本ではなくハードカバーで読んだ。アルコール依存症の主人公の話だったと記憶している。専門用語を駆使しつつわかりやすく説明していた。 中島らもは、尼崎市の立花駅近くの歯医者の息子で、 中学から灘校に行っていたと言うから、地頭は良いのだろう。 しかし勉強はせず東大は無理でも、神戸大学くらいは入れるだろうとたかをくくって入試を受けたものの全然歯が立たず、トイレに大きいのをして、帰った。 と言うのを青春記として何かに連載していたのを覚えている。 ここら辺は、8歳年下の勝谷 誠彦と似ている。 本人自身が依存症で、三ノ宮の飲み屋か飲食店の階段を踏み外して、打ちどころが悪く意識が戻らずその後亡くなった。 と新聞記事を読んだ記憶もある。 リリパットアーミーとか言う劇団に所属していて、 あるいは主宰していて、舞台からかねてつのちくわだったか、かまぼこだったか、両方だったかを撒くのが、 恒例だったとか、これも何かで読んだ。 中島らも も亡くなってずいぶん経つ。 アルコール依存、薬物依存でなければ、まだまだ生きていて、68くらいか、多くの作品を残せたと思う。 日経の夕刊の記事で、そんなことを思った。
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静かに響く作品だった。心理学的や哲学的側面からの討論や展開も含まれているのも面白い。主人公の心の動きや、人物が象徴する役割などどれも興味深いもので色々な解釈が出来る面もある。改めて読み返したいと思った。
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アル中を拗らせて入院した男の入院生活(とその前後)を綴った私小説。癖のある患者や医者との交流、自分の体の変化、アルコールの誘惑に戸惑いながらどこか受け身に生きていく男の話。 主人公(を通した中島らも)はそれまでの人生と渾然一体になったアル中状態にある種のプライドを持っているのか...
アル中を拗らせて入院した男の入院生活(とその前後)を綴った私小説。癖のある患者や医者との交流、自分の体の変化、アルコールの誘惑に戸惑いながらどこか受け身に生きていく男の話。 主人公(を通した中島らも)はそれまでの人生と渾然一体になったアル中状態にある種のプライドを持っているのか、「アル中論」のよう話がたまに出てきて、その中でも中盤に出てきたプレスリーとバロウズの話が印象に残った。 「中毒におちいった原因を自分の中で分析するのはけっこうだが、”みじめだから中毒になりました”というのを他人さまに泣き言のように言ったって、それは通らない。それでは、みじめでなおかつ中毒にならないひとに申し訳がたたない。”私のことをわかってくれ”という権利など、この世の誰にもないのだ」
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中島らもの 「今夜すべてのバーで」 が再刊されていた。 これはらもさんの、アルコール依存症小説の傑作である。 でも結局らもさんはアルコールから抜け出せなくて、ある日階段から落ちて?亡くなってしまったんだけど……。 まわりにいた人たちは悔しかったと思う。 酒がなければ、彼はもっと長...
中島らもの 「今夜すべてのバーで」 が再刊されていた。 これはらもさんの、アルコール依存症小説の傑作である。 でも結局らもさんはアルコールから抜け出せなくて、ある日階段から落ちて?亡くなってしまったんだけど……。 まわりにいた人たちは悔しかったと思う。 酒がなければ、彼はもっと長生きしただろうから。 まだ読んだことがない人は読んでみるといい。 文章がうまいのですらすら読める。 アルコール依存症に興味がなくても。 読んだあと、もう少し頑張って生きてみよう、と思わせてくれる本だから。 2021/02/03 更新
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双極症だった作家の作品は、反面教師として、参考になった。私はアルコールは今後一滴も飲まないと決めた。だから、私はこの作品をちゃんと読む必要なし。入院しないように、つまり躁にならないように、ちゃんとコントロールする。双極症は短命とかゆってる奴らを見返しちゃる
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死とか破壊とかセルフネグレクトのような感じが自分に近いというかよくわかる。 酒は合法ドラッグだとずっと言ってきたが、同じことが書いてあった。 アル中の知識分析も読んでいておもしろいが、他の登場人物のキャラクターややりとりが笑えてよい。 いい小説だった。 人生のベストなタイミングで...
死とか破壊とかセルフネグレクトのような感じが自分に近いというかよくわかる。 酒は合法ドラッグだとずっと言ってきたが、同じことが書いてあった。 アル中の知識分析も読んでいておもしろいが、他の登場人物のキャラクターややりとりが笑えてよい。 いい小説だった。 人生のベストなタイミングで読めて嬉しい。 気分がよいので一杯飲んでから寝る。
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