今夜、すべてのバーで の商品レビュー
限りなくリアルなアル…
限りなくリアルなアル中入院記。あらゆる中毒・依存症の詳細な分析や、精神医学・哲学的考察を盛り込んだ、どシリアスでヘビーな内容だが、魅力的な登場人物たちが織り成すストーリーが上手く中和して、読み物としてのバランスが保たれている。肝硬変は怖いなぁと思ったけど、やっぱり呑みたくなる、味...
限りなくリアルなアル中入院記。あらゆる中毒・依存症の詳細な分析や、精神医学・哲学的考察を盛り込んだ、どシリアスでヘビーな内容だが、魅力的な登場人物たちが織り成すストーリーが上手く中和して、読み物としてのバランスが保たれている。肝硬変は怖いなぁと思ったけど、やっぱり呑みたくなる、味わい深い一冊(笑)。
文庫OFF
第13回吉川英治文学新人賞受賞作で中島らもの代表作。アルコール中毒で倒れた主人公の入院生活が描かれるが、半自伝的小説であり同室の患者たちのエピソードなどは自身の入院時に実際に体験したことが元になっているそう。色々な下調べもきちんとして書かれている小説だが体験者だからこそ出せる迫力...
第13回吉川英治文学新人賞受賞作で中島らもの代表作。アルコール中毒で倒れた主人公の入院生活が描かれるが、半自伝的小説であり同室の患者たちのエピソードなどは自身の入院時に実際に体験したことが元になっているそう。色々な下調べもきちんとして書かれている小説だが体験者だからこそ出せる迫力のようなものが滲み出ており、しかもエンタメとしてもしっかり面白い。アルコールに限らず依存症というものや、広く「まともに生きることの難しさ」を感じるとはどういうことなのか想像力を増すために多くの人に読み続けられて欲しい名作。
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寝ても覚めてもアルコールの男は、入院する事に。 納得、な飲みっぷりで壊れてしまった体。 アルコールにどっぷりつかっている主人公は 一体どうなるのか、どうするのか。 そもそも、辞められるのかどうなのか。 病気になるとこうなるのか、というのが 非常によくわかる内容です。 年月が経っ...
寝ても覚めてもアルコールの男は、入院する事に。 納得、な飲みっぷりで壊れてしまった体。 アルコールにどっぷりつかっている主人公は 一体どうなるのか、どうするのか。 そもそも、辞められるのかどうなのか。 病気になるとこうなるのか、というのが 非常によくわかる内容です。 年月が経っても、かなり使える知識になるかと。
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これは小説なのか、手記なのか?なんだっていいか、なんでもありだ。これぞ中島らもワールド。ってなもんで、とにかく読み応えのある本です。とべます。
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一言でいうとアル中の話。 アル中(病院に入院する当日も呑む)主人公が入院して出会う人々がユニークで面白い。 主人公の、アル中に至る経緯とかも殆ど中島らも実話ではないかしら。アルコールに対する感情はもちろん、飲んだ時の描写がとても良くて美味しそうに感じました。(お酒飲めないですが...
一言でいうとアル中の話。 アル中(病院に入院する当日も呑む)主人公が入院して出会う人々がユニークで面白い。 主人公の、アル中に至る経緯とかも殆ど中島らも実話ではないかしら。アルコールに対する感情はもちろん、飲んだ時の描写がとても良くて美味しそうに感じました。(お酒飲めないですが、それでも…)ラストシーンはポップですてき。
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中島らも 『今夜、すべてのバーで』 中島らもの酒に纏わる自叙伝的な小説。 よく死なんかったと言える内容w お酒は程よく適量で呑む事を教えて貰いましたw 2014年読破
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主人公である小島と担当医の赤河の話はなかなかに熱いのだけど、綾瀬少年やさやかのことを思うと楽しんでばかりもいられない。個人的に、中途半端なところに引っかかってしまった感じが否めない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほぼ中島らものエッセイなんじゃないかと思った。巻末の対談見る感じその認識であってるっぽい。 中島らもは初だったが、彼のユーモアが凄く刺さった。伊坂幸太郎とか好きな人にはおすすめ出来ると思う。 入院から退院までを描く特殊な形の話の進行が新鮮で読んでて飽きなかった。
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アルコールに取り憑かれた男の話。 アル中になり入院して、その病院で起こる検査や別の入院患者や医者との色々な出来事を描いている。 アルコールに関する知識は増え、怖い飲み物であることを認識し、休みの日など昼から飲むのはやめようと思った。
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己の不摂生で苦しいときなどに戒めとして何度となく読み返す。このリアルさはほとんど実体験なのだろうか、とても心に響く物語。
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