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凶刃 の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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    6

  2. 4つ

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2013/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

用心棒日月抄シリーズ 第四作目(最終作) これまでの3作と異なり長編。黒幕と全容が物語の最後まで分からずミステリー風の作品となっている。登場人物が多岐にわたり、内容を理解するのがやや困難。登場人物についてメモを取りながら飛行機の中で読んだ。 前3作では20代の青江と佐知を描いていたが、本作品は40代という設定。20代は、雲を目指すがごとく自由に生きてきた自分が、40代になり組織の中で自由の利かず、いつしか剣の腕と志も弱まっていることに気づく。 そんな主人公が、もう一度自分を奮い立たせて黒幕と立ち向かう。小説の最後では50代、60代の幸福な自分を夢見るシーンで終わる。

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2013/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

用心棒日月抄の4作目。前回で最後と思っていましたが、藤沢が死の直前に書いていました。最後によく残してくれた、出会いの喜びです。又八郎と佐知、細谷源太夫は16年ぶりに出会う。いずれも年月の流れを感じさせ、変わらぬものと、変わったものが。そして藩士・又八郎は若い日の浪人、用心棒とどっちが幸せだろうかと内心疑問を抱く。佐知は40女になりながらも若くて魅力的。今度こそ、間違いなく彼らとの別れです。

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2013/06/15

用心棒シリーズ最終巻にして初の長編。国元の隠密部隊「嗅足組」解散に端を発する御家騒動がメイン。主人公の青江又八郎、嗅足組江戸屋敷頭領佐知の緊迫の物語。堪能しました。

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2013/05/27

★★★★★ 用心棒シリーズ最終巻。 終わってしまうのが寂しくなる本は久しぶりやった。 次は何読もうかな!? -------------------------------------------------------------------------------------...

★★★★★ 用心棒シリーズ最終巻。 終わってしまうのが寂しくなる本は久しぶりやった。 次は何読もうかな!? ------------------------------------------------------------------------------------- 好漢青江又八郎も今は四十代半ば、若かりし用心棒稼業の日々は遠い…。国元での平穏な日常を破ったのは、藩の陰の組織「嗅足組」解散を伝える密明を帯びての江戸出府だった。なつかしい女嗅足・佐知との十六年ぶりの再会も束の間、藩の秘密をめぐる暗闘に巻きこまれる。幕府隠密、藩内の黒幕、嗅足組―三つ巴の死闘の背後にある、藩存亡にかかわる秘密とは?シリーズ第四作。

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2013/01/14

藤沢先生が「もうこれで終わり」と読者に突きつけた最終巻(笑) 前作までの3作の若々しさはなく、中年の哀愁を感じる一品。

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2020/02/14

20121013 前に読んだ時の印象からなかなかこの本に手が出なかった。読んで見て自分もその分歳をとったことがわかる。良いシリーズだと思う。 20200214 更に歳をとってからのシリーズ再読。最終回は長編。シリーズの総括には必要な長さだと思う。まだ若い気もするが江戸時代という...

20121013 前に読んだ時の印象からなかなかこの本に手が出なかった。読んで見て自分もその分歳をとったことがわかる。良いシリーズだと思う。 20200214 更に歳をとってからのシリーズ再読。最終回は長編。シリーズの総括には必要な長さだと思う。まだ若い気もするが江戸時代という設定ではこれで大団円だろう。後日談は望めないと思うので自分で空想することにしよう。

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2012/08/26

前作までとは打って変わり、用心棒稼業のお気楽さは成りを潜めています。単発で読めばそれなりに楽しめるのですが、シリーズ物としては雰囲気がガラリと変わっている為、好き嫌いが分かれるところですね。

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2013/05/11

前作までの雰囲気とかなり違っているのは、執筆までの間が空いているからなのか、16年という作中の時間のためなのか。今回は短編集というようなものではなく、はっきりと長編物です。全編を通して描かれる老いと別れ。言いようのない暗さがどこを開いても満ちてます。しっかりと仕官したままの江戸行...

前作までの雰囲気とかなり違っているのは、執筆までの間が空いているからなのか、16年という作中の時間のためなのか。今回は短編集というようなものではなく、はっきりと長編物です。全編を通して描かれる老いと別れ。言いようのない暗さがどこを開いても満ちてます。しっかりと仕官したままの江戸行きとあって、用心棒をするわけもなく、細谷と吉蔵の描写に哀れを誘います。物語としては味もあっていいのですが。最後には以後の含みを持たせて少しほっとした結末で結びますが、やはり物悲しさが勝ちます。

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2011/09/22

1作目が傑作なのは認めるが、シリーズ化の意味はあんのか? 2作目以降はホントつまんないんだけどな。設定にムリがありすぎる。 話がいたずらに複雑すぎて、さっぱりプロットが把握できん。 とか思いながら、ラストは感動してぐっときてしまったのだが(苦笑) とりあえず本作で完結したみたいな...

1作目が傑作なのは認めるが、シリーズ化の意味はあんのか? 2作目以降はホントつまんないんだけどな。設定にムリがありすぎる。 話がいたずらに複雑すぎて、さっぱりプロットが把握できん。 とか思いながら、ラストは感動してぐっときてしまったのだが(苦笑) とりあえず本作で完結したみたいなのでよかった。

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2011/06/23

笑える部分もあったが、この話しは「孤剣」「刺客」とは違い、全体にこれといって区切りのない長編、シリアスなものになっている。 どちらかというと探索によって話しが展開する隠された秘密、謎解きに重点を置いているといえる。 それにしても四十代になった主人公又八郎がメタボを避けられない体型...

笑える部分もあったが、この話しは「孤剣」「刺客」とは違い、全体にこれといって区切りのない長編、シリアスなものになっている。 どちらかというと探索によって話しが展開する隠された秘密、謎解きに重点を置いているといえる。 それにしても四十代になった主人公又八郎がメタボを避けられない体型になってること、友人細谷がアル中になって荒れ果てた生活をしていること、等等・・・ まー著者は時の流れというものを残酷に、リアルに、目を逸らさず描いている。 そして今回の任務が終わったら今度こそ、又八郎と佐知に永遠の別れが待っている・・・と思いきや。 「国許の寺で修行を積んだ後、尼になるから いつか訪ねてきてください」 という佐知の言葉に、老いた後、散歩がてらに寺を訪ねそこで茶を飲みながら佐知と話す自分を想像する又八郎。 後ろを向いて、豪快に笑うところで話しは終わる。 歳を重ね、老いてゆくのもそう悪いことじゃない、と思わせる暖かで可笑しみのあるエンディングであった。(^-^*

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