風の万里 黎明の空(下) の商品レビュー
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十二国記で一番好きなお話。 鈴に対する説教、お前だよ、そこのお前、と言われているようで読むたび心にグサグサ刺さる。十二国記はこういうところ容赦ないのだけど、そこで終わらずに泥臭く這い上がる様を描いてくれるから、刺された私も頑張りたいって思う。 三人の女の子の運命が絡み合って、もつれあって反乱の戦いになだれ込んでいくのが面白すぎる、反乱軍のメンツもみんないいんだよな~! 陽子のカッコよさはもがいてもがいてつかみ取っていくもので、禁軍に対峙するところ、朝議で堂々と初勅を宣言する様を読むといろんなことが思い出されてもう胸がいっぱい。
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再読 そろそろ不思議なのはファンタジーとしての十二国のありかた この巻で実際の力を及ぼしている神という存在に仕えて生きる姿勢と こちら側との縁遠さが描写されているが 支配階級が不老でなぜ世界がまともにまわっているかが こちら側で知られる人間世界との最大の差異だろう もちろんまとも...
再読 そろそろ不思議なのはファンタジーとしての十二国のありかた この巻で実際の力を及ぼしている神という存在に仕えて生きる姿勢と こちら側との縁遠さが描写されているが 支配階級が不老でなぜ世界がまともにまわっているかが こちら側で知られる人間世界との最大の差異だろう もちろんまともにまわっておらず賢君次第と取ることもできるが それはあまりに戯画じみていて だからこそお話の先が求められるが そもそも二作目で失敗していなければとっくに終わっていたのではないかとも思う こう思わせることもなくにでも
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慶国の王陽子、芳国の元公主祥瓊、仙から逃げてきた鈴。この三人の少女達はお互いのことを知らずに出会う。そして和州止水郷長昇紘の暴虐に反抗して立ち上がった人々と一緒に戦う。陽子はここで自分の国の民がどのような生活をし、どのような環境におかれているかを悟った。そして徐々に自分のやるべき道に気づいていくことになる。
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人は相手に感謝し尊敬の念を抱いたら、自然と頭を下げる。品性の問題で、強制することではない。 自分という唯一無二の領土をおさめてほしい。 凛とした態度で初勅を言った陽子の姿は、国んおさめることに悩み抜いていたため、ようやく一歩踏み出せたみたいで、読んでいて気持ちよかった。
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中学時代に読んだ時は、風の万里は特に難しいし長いし、中だるみしていてちょっとつまらないな、と思っていたのですが、十二国の物語で一番好きなシーンはと聞かれたら、このお話の最後、陽子の初勅のシーンです。 「人はね、景麒ーーー」 人生の教訓がたくさんあるこのシリーズですが、もっとも...
中学時代に読んだ時は、風の万里は特に難しいし長いし、中だるみしていてちょっとつまらないな、と思っていたのですが、十二国の物語で一番好きなシーンはと聞かれたら、このお話の最後、陽子の初勅のシーンです。 「人はね、景麒ーーー」 人生の教訓がたくさんあるこのシリーズですが、もっともこうありたいと思うのは、この陽子の初勅のような人間なのです。
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あまりにも上巻の終わり方が悲しすぎて…悲しすぎて…。 ことさら鈴と祥瓊の精神面での成長が著しいことが胸にしみる。 しかもあんな弁も立つようになって…強ヒロインに定評のある十二国記シリーズ…。 あと楽俊はいいヤツ。やっぱりいいヤツ。
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下巻はどんどん話が進んで気持ちが良い。陽子がかっこいいね。景麒と陽子の間のギクシャクがなくなってきて嬉しい。まずは国造りの第一歩を無事踏み出せて良かった。 初勅のシーンを読んで何故か思い出したのが、小さい頃読んだ「炎のロマンス」。主人公の女王が今後黒髪の女王を廃止するって宣言する...
下巻はどんどん話が進んで気持ちが良い。陽子がかっこいいね。景麒と陽子の間のギクシャクがなくなってきて嬉しい。まずは国造りの第一歩を無事踏み出せて良かった。 初勅のシーンを読んで何故か思い出したのが、小さい頃読んだ「炎のロマンス」。主人公の女王が今後黒髪の女王を廃止するって宣言する場面。昔の少女漫画はドラマチックだったよねえ。
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思わぬ人生の流転に放り込まれた三人の娘たち。 困惑と苦悩の日々・・・ある流れに巻き込まれ、 それぞれが考え、成長し、そして遂に出会う! さあどうなる?どうなる~?と ワクワクさせていただきました。 他の男性陣がまた、胸をすくような好漢揃いで、 戦闘シーンはそれぞれの個性が表れて、...
思わぬ人生の流転に放り込まれた三人の娘たち。 困惑と苦悩の日々・・・ある流れに巻き込まれ、 それぞれが考え、成長し、そして遂に出会う! さあどうなる?どうなる~?と ワクワクさせていただきました。 他の男性陣がまた、胸をすくような好漢揃いで、 戦闘シーンはそれぞれの個性が表れて、良かった。 最後の王宮でのシーンが心地よい。
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本って速く読むと入り込む集中力というか、想像が止まなくなって、世界観にどっぷり落ちていく気がします。 何度も読んでいるから、どんどん読み進められます。 右も左もわからない朝廷で、何が正しいのかわからない陽子。そんな陽子の味方となる人達と出会う物語です。 景麒の不器用さ、陽...
本って速く読むと入り込む集中力というか、想像が止まなくなって、世界観にどっぷり落ちていく気がします。 何度も読んでいるから、どんどん読み進められます。 右も左もわからない朝廷で、何が正しいのかわからない陽子。そんな陽子の味方となる人達と出会う物語です。 景麒の不器用さ、陽子も真面目だから、2人の関係がもどかしい。でも、景麒は陽子のこと大好きなんだろうなというのが伝わります。(ちなみにここに書いてあることは色恋の話ではありません。) <以下引用> 「知ってなきゃいけなかったんだ。公主の祥瓊より、おいらのほうが芳に詳しい。それって襤褸を着るよりも恥ずかしいことだって、分かってるか?」(上巻p.321) 楽俊・・・すごい。なんだか私にもグサっときました。知らない、自分さえよければいい、これって自分にもあてはまることだと思ったからです。私は、自分に甘いから、自分を守ることに精一杯でそんなところを反省しました。 本の登場人物たちのように、自分の弱さ・悪さに向き合えるようになれるかな。
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再読。 シリーズの中でも お気に入りな話。 とまらない。 三人がそれぞれ 旅する中で 見聞を広め、やがて1つの目的に。 陽子の初勅。 すごく響く。
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