大往生 の商品レビュー
「死」をテーマに、さ…
「死」をテーマに、さまざまな人間のもらした”いい一言”を集めた一冊。たった一言に、その人の人生が籠められていてとてもおもしろい。
文庫OFF
かってのベストセラー…
かってのベストセラー。一定以上の年齢の人が読めば、必ず心に響く「言葉」が見付かるはず。
文庫OFF
永六輔さん(1933~2016)の著書、ブクログ登録は2冊目。 「BOOK」データベースによると、本書の内容は、 ---引用開始 人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」「病い」、そして「死」を語り...
永六輔さん(1933~2016)の著書、ブクログ登録は2冊目。 「BOOK」データベースによると、本書の内容は、 ---引用開始 人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」「病い」、そして「死」を語りあおう。本書は、全国津々浦々を旅するなかで聞いた、心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ、自在に書き綴られた人生の知恵。死への確かなまなざしが、生の尊さを照らし出す。 ---引用終了 本書とは直接関係ないのですが、本書の最後に、「岩波新書創刊五十年、新版に際して」(1988年1月)と題した一文が載せてありますので、味読してみました。 以下は、その書き出し部分です。 ---引用開始 岩波書店は、1938年11月に創刊された。その前年、日本軍部は日中戦争の全面化を強行し、国際社会の指弾を招いた。しかし、アジアに覇を求めた日本は、言論思想の統制をきびしくし、世界大戦への道を歩み始めていた。出版を通して学術と社会に貢献・尽力することを終始希いつづけた岩波書店創業者は、この時流に抗して、岩波新書を創刊した。 ---引用終了
Posted by
現代を生きていくうえで、生老病死を意識することは処方箋になる。日々の辛さや雑事、面倒くさいと思う感情は、それに比べれば些末なものであるからだ。そのことは、「メメントモリ」という言葉が古来から残されているとおりである。 その意味で本書、「大往生」は処方箋以外の何物でもなかった。 辛...
現代を生きていくうえで、生老病死を意識することは処方箋になる。日々の辛さや雑事、面倒くさいと思う感情は、それに比べれば些末なものであるからだ。そのことは、「メメントモリ」という言葉が古来から残されているとおりである。 その意味で本書、「大往生」は処方箋以外の何物でもなかった。 辛くなったとき、しんどいと感じるときにこそ、読めて良かったと痛感した。 続編はまた辛くなった時に読もう。良い薬を見つけたと思った。
Posted by
生きて行くこと 死んで行くこと 誰にでもいつまでも付き纏う問題について、面白く考えさせて頂いた。 死についての(この柔らかい哲学)本に評価を付けるのは気が引けるが、星は上記の数である。 最近はもっぱら外国人著者の本を手にする機会が増えていたが、日本人が書く思想も捨てたものじ...
生きて行くこと 死んで行くこと 誰にでもいつまでも付き纏う問題について、面白く考えさせて頂いた。 死についての(この柔らかい哲学)本に評価を付けるのは気が引けるが、星は上記の数である。 最近はもっぱら外国人著者の本を手にする機会が増えていたが、日本人が書く思想も捨てたものじゃないね。
Posted by
死について優しく語っている一冊。 老いや死について、本音で語る1文が多数掲載されてます。 フフンと笑う文章がたくさんあり、考えさせられます。
Posted by
生きることや死ぬことの考え方は人それぞれで、だからこそというかいつも私は違和感を感じる。 長生きしたい、死にたくないと思った事は1度もなく、今この瞬間に死んでも何の後悔も持たないからだ。 むしろ長く生きること、長く生きなきゃいけないことが悩みの始まりなんじゃないかと思う。 昔の...
生きることや死ぬことの考え方は人それぞれで、だからこそというかいつも私は違和感を感じる。 長生きしたい、死にたくないと思った事は1度もなく、今この瞬間に死んでも何の後悔も持たないからだ。 むしろ長く生きること、長く生きなきゃいけないことが悩みの始まりなんじゃないかと思う。 昔のように50歳や60歳で死ぬことができていたら、人生設計もしやすく、体もある程度コントロールができる状態で死ねる。 ただ今のように100年も生きなければいけないとなると、50歳からの50年は不自由との葛藤なのではないかとさえ思ってしまう。 言うことをきかなくなってくる体や心をメンテナンスし、いつまでかかるかどれぐらいかかるか分からないお金の心配をし、その中でメタバースのような新しいことにも順応していかなければいけない。 そう考えると歳をとるってしんどい…と思ってしまうので、であれば今逝ったとしても何ら後悔はない。むしろその方が幸せだと思ってしまう。 そう考えると自分の中に「大往生」と言うワードは重要視されないと感じる。 ==== ジャンル:トレンド 出版社:岩波書店 定価:880円(税込) 出版日:1994年03月22日 ==== 永六輔(えい ろくすけ) 1933-2016年、東京浅草に生まれる 本名、永孝雄。早稲田大学文学部在学中より、ラジオ番組や始まったばかりのテレビ番組の構成にかかわる。放送作家、作詞家、司会者、語り手、歌手、ラジオパーソナリティなどとして、多方面に活躍 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3007
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生と死についての本。 生きることについての本は多くあるが、 死についてこんなにネガティブでなく潔く書いてある本は出版当初珍しかったと思う。 死への向き合いかた、受け入れ方など勉強になった。 そして生の尊さや儚さなども同時に感じる一冊。
Posted by
面白かった。 川柳も読んでいて楽しい。 記憶に残った1節は 過去の人生で考えれば今が一番年寄り、 これから先の人生で考えれば今が一番若い、との言葉。 コップ半分が空とみるか満たされているとみるかという話があるけど、それの人生版みたいな感じ。 今を後悔しないように精一杯生きるという...
面白かった。 川柳も読んでいて楽しい。 記憶に残った1節は 過去の人生で考えれば今が一番年寄り、 これから先の人生で考えれば今が一番若い、との言葉。 コップ半分が空とみるか満たされているとみるかという話があるけど、それの人生版みたいな感じ。 今を後悔しないように精一杯生きるということでしょうか。 明るく死にたいとは思うけど、これはできるかどうかあまり自信はないです。 死んだ後のことは遺族に任せる。それも大事かなと思いました。 借りを作らない、も気に入りました。 生きているということは借りをつくるということ、 生きていくということは借りを返していくということ。 そういう心持は持ち続けたいです。
Posted by
東京浅草にある浄土真宗・最尊寺の次男として生まれた永六輔。早稲田大の在学中に放送作家としてデビューし、「上を向いて歩こう 」や「遠くへ行きたい」などヒット曲の作詞でも有名なのだが、何と言っても半世紀にも及んだラジオパーソナリティーとしての功績が光る。視聴者からラジオに寄せられた数...
東京浅草にある浄土真宗・最尊寺の次男として生まれた永六輔。早稲田大の在学中に放送作家としてデビューし、「上を向いて歩こう 」や「遠くへ行きたい」などヒット曲の作詞でも有名なのだが、何と言っても半世紀にも及んだラジオパーソナリティーとしての功績が光る。視聴者からラジオに寄せられた数多くのハガキ、自ら全国を旅する中で市井の人々から聞いた、「老い」「病い」そして「死」に関する短くて深~い寸言(すんげん)を30万点もの中から厳選して編纂したという超大作。「生まれてきたように死んでいきたい」・「人生は 紙おむつから紙おむつ」・「死に方っていうのは、生き方です」などなど、ユーモアの中にもあっと驚く真実が記されている。巻末では「あとがき」に代えて自分自身に宛てた「弔辞」を捧げているのが何とも斬新でカッコいい。
Posted by