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大往生 の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2017/04/16

タイトルに恥じず「死」について徹頭徹尾書かれている。今の日本、宗教画人々に根付いていないため、人々は「死」に対して異常に恐怖を覚えている。という言葉に興味を持った。 水無昭善の本の中でも必ずと言っていいほど「死」への恐怖を持ち過ぎないこと。それは「生」への執着に変わる。と書かれて...

タイトルに恥じず「死」について徹頭徹尾書かれている。今の日本、宗教画人々に根付いていないため、人々は「死」に対して異常に恐怖を覚えている。という言葉に興味を持った。 水無昭善の本の中でも必ずと言っていいほど「死」への恐怖を持ち過ぎないこと。それは「生」への執着に変わる。と書かれている。実際の宗教関係者の話を読んでからこの本を読んだので、内容がすとんと落ちてきた。 宗教というのは有事の際の最後の拠り所だと思う。 宗教というのは本来、生きる道や心構えを示すものであって、特に日本の宗教にはその色が強いと感じる。 最近では宗教と聞くとネガティブなイメージが先行してしまうが、日本では神社に手を合わせた帰りに寺に行こうが、全くお構いなし。 これだけ寛大なのだから、心の拠り所の一つとして仏教の教えを紐解いてもよいと思う。

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2016/12/20

「待合室患者同士が診察し」 「フルコース食後の薬飲んですみ」 こうした句にひそむ実感こそ、この本の姿勢としたい。 「人は死にます 必ず死にます その時に 生まれてきてよかった 生きてきてよかったと思いながら 死ぬことができるでしょうか そう思って死ぬことを大往生といいます」 で...

「待合室患者同士が診察し」 「フルコース食後の薬飲んですみ」 こうした句にひそむ実感こそ、この本の姿勢としたい。 「人は死にます 必ず死にます その時に 生まれてきてよかった 生きてきてよかったと思いながら 死ぬことができるでしょうか そう思って死ぬことを大往生といいます」 で〆られていた。 老人の日常に落とすことばが深くておもしろい。 歳を重ねるほどに、このことばを実感していくのだと思う。

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2016/10/10

永六輔が亡くなった際に、あまりテレビを観てなかったし、新聞を読んでなかったけど、どんな風に報じられていたんだろう。 読んでる途中に祖母が亡くなったので、ちょっと驚いた。 死について考えるいいきっかけになった。

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2016/02/03

死に対する意識というものが、自分の中で変化したのだろうか? 高校生時代に読んだときには面白いと思ったのだが、今読むと、本の内容にそれほどには心を揺り動かされるところはなく、一部の一般人コメントにううんとうならされたり、クスリと笑う程度であった。 ただ、読み終えてみて、少なくとも「...

死に対する意識というものが、自分の中で変化したのだろうか? 高校生時代に読んだときには面白いと思ったのだが、今読むと、本の内容にそれほどには心を揺り動かされるところはなく、一部の一般人コメントにううんとうならされたり、クスリと笑う程度であった。 ただ、読み終えてみて、少なくとも「死」や「老い」「病」について、考えるきっかけにはなる。これらに人間がかかる率は100パーセントであるが、どうにも僕はまだそういうものを直視、考察を出来ていないらしい。 そうしたことを経たうえでなら、本書で理想として描かれているような、明るい死、理想的な死、というのにも、より思いが至るのかもしれない。 そういう意味では、「死」や「老い」などについての「入門書」的役割を果たす一冊、といったところか。

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2016/01/15

永六輔が1994年に発表した、発行部数200万部を超えるベストセラー。 「人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」、「病い」、そして「死」を語りあおう」と、著者が全国津々浦々を旅する中で聞いた、巷に生きる...

永六輔が1994年に発表した、発行部数200万部を超えるベストセラー。 「人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」、「病い」、そして「死」を語りあおう」と、著者が全国津々浦々を旅する中で聞いた、巷に生きる人々の語る寸言を集め、著者が実父の死に際して思ったことなどを綴っている。 市井の人々の本音には、はっとさせられるもの、わかっちゃいるけどそりゃ無理だよねと思うもの、思わず笑ってしまうもの。。。様々である。 (子供電話相談室への質問)「どうせ死ぬのに、どうして生きてるの?」(著者、絶句。。。) 「人生ね、あてにしちゃいけません。あてになんぞするからガッカリしたり、悩んだりするんです。あてにしちゃいけません。あてにしなきゃ、こんなもんだ、で済むじゃありませんか」 「病人が集まると、病気の自慢をするんですよね。もちろん、重い人が尊敬されるんです」 「死にたいように死なせてあげたい。ホスピスの医者としてはそう考えるのですがね。こういう死に方をしたいというイメージのない人ばかりなんです。生き方ばかりじゃ最後に役に立たないんですけどね」 「人生五十年というのは寿命のことじゃありません。五十過ぎたら人間みんな同じだっていうことです」 「生きている目的は死ぬことですよ。だとすれば、見事に死んでみせようとするためには、今死んでも大丈夫なように生きるしかないですよ」等 自分が重病になったときや死に直面したとき、いや、(とりあえずは)元気に毎日を過ごしているときにも、こんな風に考えられたらというヒントが沢山。 (2005年3月了)

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2015/11/28

物凄い話題作なので。でもこれはまあ、まだターミナルケアの概念が殆ど話題になっていなかった頃のもので、既に古臭くなってしまった感が否めないですね。常日頃から医療に携わる立場にいなければ、多少なり死生観について考える一助にはなるかもしれないけど、少なくとも現在の医療は、ここに書かれて...

物凄い話題作なので。でもこれはまあ、まだターミナルケアの概念が殆ど話題になっていなかった頃のもので、既に古臭くなってしまった感が否めないですね。常日頃から医療に携わる立場にいなければ、多少なり死生観について考える一助にはなるかもしれないけど、少なくとも現在の医療は、ここに書かれている状況からは進歩しているはずです。大切だけど、なかなか明確な答えはなく、これからもずっと我々が向き合い続けなければならない領域には違いないので、概念自体がどうでもいいと言っている訳では決してないですが。

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2015/05/23

死についてもっと身近に感じるべき、学ぶべきという考えはこの当時から話されていた。 高齢者に高齢者行政を考えてもらうべきで、行政は雇うべき。 高齢者は好きなものを好きなだけ食べられることが大切。 スパゲティ症候群は20年前からあった。

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2014/08/28

死に直面しながら 庶民は 明るい。 その明るさが 楽しい。 老い。病い。死。仲間。父。 テーマが いいねぇ。 こうやって、読んでいると 年をとり 病気になり 死ぬのは 当たり前なんですね。 長生きするのが あたりまえ。 そんな時に 長寿 とつけるのもおかしいと言う。 長命で...

死に直面しながら 庶民は 明るい。 その明るさが 楽しい。 老い。病い。死。仲間。父。 テーマが いいねぇ。 こうやって、読んでいると 年をとり 病気になり 死ぬのは 当たり前なんですね。 長生きするのが あたりまえ。 そんな時に 長寿 とつけるのもおかしいと言う。 長命で いいじゃないかと。 ガッテン! ニンゲン 今がイチバン若いんだよ。ガッテン! 今はただ小便だけの道具かな 圓正師匠。 おじいちゃんは 仏様になる。 客様は 神様ですが、死んだら仏様になる。 中国では お客様は、帝王なので、死んだら 何になるのかな。 ストレスはスパイスみたいなもんで、ストレスがまったくない人は、 ニンゲンとしてもお粗末です。 痔とか、腰痛と言うのは、ニンゲンが立って歩くようになってからです。 動物には、痔も腰痛もありません。 死にたいように死なせてあげたい。 こういう死に方をしたいというイメージのない人ばかりなんです。 ペットは死んでも、気が楽なのは 遺産がないことである。 ふーむ。 死んだら 天国ではなく 極楽に行きたい。 死んだ当人が 死んだとわからなければ、それは 大往生なんですね。 昔はね。ぼけるほど長生きしなかった。ガッテン! それは、ガンではなく ガンモドキだ。 ふーむ。 明るく死にたいね。

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2014/03/19

昔、読んだときのほうが、面白いと感じた記憶がある。 当時はまだ子供だったし、死というものに対する考えが今より浅かったからだろうか。 自分が死ぬことよりも、主人が死ぬことのほうが、うんと怖いな、私は。

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2013/05/26

【目次】 1. 老いー今が一番若いんだよ 2. 病いー医者に文句を付けるのが大切なんです 3. 死ー生まれたように死んでいきたい 4. 仲間ー怖がらなくてもいいと言い 5. 父ー死にたくはないけれど 6. 弔辞ー私自身のために 【概要】 前半は、老・病・死について、無名の人々の...

【目次】 1. 老いー今が一番若いんだよ 2. 病いー医者に文句を付けるのが大切なんです 3. 死ー生まれたように死んでいきたい 4. 仲間ー怖がらなくてもいいと言い 5. 父ー死にたくはないけれど 6. 弔辞ー私自身のために 【概要】 前半は、老・病・死について、無名の人々の言葉を集めたもの。 後半は、永六輔の友人や父による、死についての対談やエッセイを集めたもの。 【感想】 いい人生を送るためには、そのクライマックス、つまり死を、どのように迎えたいのかを考えなくちゃ行けない。 そのためには、まずは、死を日頃の話題にするところから始めよう。 気に入った言葉。 「ターミナル・ケアの一部に医療があるべきなんです。」 「病院で死ぬか、在宅で死ぬかじゃありません。誰に看取られて死ぬかなんです。」 あと、所々に漂う宗教礼賛の香りが好きになれなかった。

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