免疫の意味論 の商品レビュー
知的刺激を受けた。数年前に読んだにも関わらず、読後の感動を覚えている。自己とは何かという答えが一つの形として提起されている。
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免疫というのは、「自己」と「非自己」を区別し「非自己」を排除する仕組みですが、その境界はひどく曖昧で流動的(!)だということに驚かされます。そもそも「自己」とは何なのか? 精神的「自己」(脳)と身体的「自己」(免疫系)の関係は? エイズのように「自己」を認識できなくなるというのは...
免疫というのは、「自己」と「非自己」を区別し「非自己」を排除する仕組みですが、その境界はひどく曖昧で流動的(!)だということに驚かされます。そもそも「自己」とは何なのか? 精神的「自己」(脳)と身体的「自己」(免疫系)の関係は? エイズのように「自己」を認識できなくなるというのはどういうことを意味するのか? などいろいろ考えさせられ、まるで哲学本のようですね。
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免疫系から身体を見る面白い本。「わたし」であることを認識するのは脳であることは誰も否定しないだろう。しかし、免疫系はまた独自の「自己認識」を持っている。そのため、非自己と認識すれば脳ですら排除に取り掛かる。 身体と精神との問題はデカルト以来の問題ではあるが、この心身二元論問題への...
免疫系から身体を見る面白い本。「わたし」であることを認識するのは脳であることは誰も否定しないだろう。しかし、免疫系はまた独自の「自己認識」を持っている。そのため、非自己と認識すれば脳ですら排除に取り掛かる。 身体と精神との問題はデカルト以来の問題ではあるが、この心身二元論問題への「解答」に生物学からヒントを与える(個人的な愚痴ですが、最低でも大学レベルの生物学をやっていないと理解し難いところが多くて……)。
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