教えるということ の商品レビュー
教師は教育の専門家であるとの言葉をよく耳にしますが、本書を読むと専門家であることのハードルがいかに高いかを思い知らされます。 日々、研究することの苦しみを感じ、日常生活の中でも目を光らせてアイデアを生み出す、それが教師の職業意識に徹することだと。 一方で、先生方が教科以外の雑務...
教師は教育の専門家であるとの言葉をよく耳にしますが、本書を読むと専門家であることのハードルがいかに高いかを思い知らされます。 日々、研究することの苦しみを感じ、日常生活の中でも目を光らせてアイデアを生み出す、それが教師の職業意識に徹することだと。 一方で、先生方が教科以外の雑務に追われている現状が少し寂しく感じました。
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甘さを継続してしまった結果が、今の先生のなり手不足なのかもしれませんね。 私たち司書もそうだけど、先生たちもそれがどれほど必要な仕事なのか、世間に認識させることができないまま、予算は削られ、人は減らされ、施設や道具は古いままに、理不尽な世界、余りものがなる職業、ろくな人がいない、...
甘さを継続してしまった結果が、今の先生のなり手不足なのかもしれませんね。 私たち司書もそうだけど、先生たちもそれがどれほど必要な仕事なのか、世間に認識させることができないまま、予算は削られ、人は減らされ、施設や道具は古いままに、理不尽な世界、余りものがなる職業、ろくな人がいない、と、そんなイメージばかりが広がってしまったのかもしれません。 何かを書かせる授業で、最初から最後まで何も書けない子がいるなんて、教師の怠慢。指導力の不足。 書くことを教えないままに、書けという授業。 今でも普通にある。本当によくある。 「わかりましたか?」は禁句、だけどどうしても言ってしまう。 子どもが好きで、一生懸命にやっている…なんて、何の言い訳にもならない。 50年前に書かれたことが、いまだに実現できないまま、どんどんどんどん貧しくなる教育。 寂しいですね。
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生徒に力をつけなければだめ。 自分の言い方が悪かった。どこに自分の計画のまずさがあったのかな。何のマイナスがあったのかな。 研究する。 子どもが自分の手から離れて、一本立ちになった時に、どういうふうに人間として生きていけるかという、その一人で生きていく力をたくさん身につけられたら...
生徒に力をつけなければだめ。 自分の言い方が悪かった。どこに自分の計画のまずさがあったのかな。何のマイナスがあったのかな。 研究する。 子どもが自分の手から離れて、一本立ちになった時に、どういうふうに人間として生きていけるかという、その一人で生きていく力をたくさん身につけられたら、それが幸せにしたことである。つけられなかったら、子どもを愛したことにならない。 仏様の一本の指になる。助けられたことに気づいていない。生徒がいて、教えることができて、それが私の生きがい。
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新米の教師だけでなく、ベテランの教師も自省のために読むべき本。 「仏様の指」のお話や、「よい仕事をしているか、きびしく自己規制できる人が教師である」というお話が印象的。 時代が違えど、教師に共通することは研修、研究をやめないことが必要であること?学びに飢えている子どもたち、伸びよ...
新米の教師だけでなく、ベテランの教師も自省のために読むべき本。 「仏様の指」のお話や、「よい仕事をしているか、きびしく自己規制できる人が教師である」というお話が印象的。 時代が違えど、教師に共通することは研修、研究をやめないことが必要であること?学びに飢えている子どもたち、伸びようとしている子どもたちに負けずに教師も学ばなければ、何歳でも年寄りである。
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教えることについて考えさせられた。答えに辿り着いてほしくて教えるのだけれど,誘導の仕方がいろいろあって考えさせ方も様々だ。興味深く学ぶためには教える側が工夫しなくちゃいけないし,たくさん学ばなければならない。だから,学び続けること・生徒を理解しよう努めることを忘れてはいけないと思...
教えることについて考えさせられた。答えに辿り着いてほしくて教えるのだけれど,誘導の仕方がいろいろあって考えさせ方も様々だ。興味深く学ぶためには教える側が工夫しなくちゃいけないし,たくさん学ばなければならない。だから,学び続けること・生徒を理解しよう努めることを忘れてはいけないと思う。
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教育の本質を自分の体験談を踏まえて述べてくれたり、時代から述べたり、求められている姿が述べたりしている。いちばん響いたのは「ぜひ私を越えていってほしい。みんな私以下の人間になってしまったら日本は大変だわ」と言っていたこと。どこかで教師や親は子どもに越えられてはいけないと思ってい...
教育の本質を自分の体験談を踏まえて述べてくれたり、時代から述べたり、求められている姿が述べたりしている。いちばん響いたのは「ぜひ私を越えていってほしい。みんな私以下の人間になってしまったら日本は大変だわ」と言っていたこと。どこかで教師や親は子どもに越えられてはいけないと思っていたし、先輩方からそう言われてたが、それはある意味は事実であると同時に勝手な先入観であることに気が付かせてもらった。
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はずかしながら、この歳になってはじめて大村はま先生の書籍を初めて手にとりました。大村先生の、時代の変化を進んで受け止める先取の精神と専門家としてのたゆまぬ努力を欠かさぬ生き方こそが教師に求められることだというメッセージに、身の引き締まる思いでした。ご存命であれば、歳をとったとて大...
はずかしながら、この歳になってはじめて大村はま先生の書籍を初めて手にとりました。大村先生の、時代の変化を進んで受け止める先取の精神と専門家としてのたゆまぬ努力を欠かさぬ生き方こそが教師に求められることだというメッセージに、身の引き締まる思いでした。ご存命であれば、歳をとったとて大村先生はきっとテクノロジーを教育にうまく使えるよう研究に研究を重ねていただろうな。。
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今日の学校教育では,主体的な学びを重視し,教師が学びを支援することが重視される風潮にある。しかし,子どもたちの学びを保障するとはいかなるものか。『教える』という教師の仕事を、原点から考えてみよう。未来の教師を目指す皆さんにとって,教師としての生き方を考えるきっかけが与えられるであ...
今日の学校教育では,主体的な学びを重視し,教師が学びを支援することが重視される風潮にある。しかし,子どもたちの学びを保障するとはいかなるものか。『教える』という教師の仕事を、原点から考えてみよう。未来の教師を目指す皆さんにとって,教師としての生き方を考えるきっかけが与えられるであろう。 *推薦者(教教)K.I. *所蔵情報 http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN01968265?caller=xc-search
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東京女子大卒。昭和45年頃、新任研修などの講演の場で話された内容。教師としての甘さを痛感する一冊だった。教師として、人として、どうあるべきかを考えさせられた。また読み返したい本。
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教室が検査場みたくなってるでしょ。怖い場所でしょ。という言葉にグサリ。出来るようにさせてあげる。分かるようにしてあげる。この命題は他の解釈を許さないんだな。教師の絶対的な宿命であり、宿願でもあったはず。百編読むべし。一度読んだだけで分かった気になってはいけない。
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