ブルータスの心臓 の商品レビュー
最後まで真犯人と犯行の動機がわからず、刑事が事件を読み解くのと同時に物語を読み進めることができる。全体の組み立て方が秀逸。
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友達から紹介してもらった本。 序盤から想像を裏切られて、展開が次々に変わっていくという面で飽きずにすぐ読み終わった。 「ブルータスの心臓」というタイトルの意味にも納得する。
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人間的な心のない様子で殺人をこなすように見える拓也だけど、過去の記憶と憎しみの感情にドロドロと絡め取られたまま、誰よりも人間臭く行動していて皮肉だった。諸々、予想通りだったけどそれでもドキドキハラハラしながら読めて、まったく飽きや中弛みがなく面白かった。
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終盤までの流れは秀逸。犯人本当分かりませんでした(考察しながら読んではいないので当然なんですが) 本当に残りページわずかでもまだ真相が掴めず、ここからどうやって物語終わらせるんだ!ってドキドキしてたのですが思ってたよりあっさり終わってしまいました。。警察関係のその後も知りたかったな…
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東野圭吾さんの本が好きなので、読んでみました。 終わりがあまり好みじゃなかったというのと、 刑事さんの勘が鋭すぎて「えぇそんなこと考えるかぁ?」ということが多かったため、星4にしました。
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末永拓也というロボットエンジニアが主人公だ。 この男は、人間よりもロボットの方が優れている、心なんていらない、という考え方の持ち主。そしてすごく野心家である。 専務(次期社長)の次女の婿候補になって舞い上がり、社内で気に入らない人物がいると「将来こいつを左遷してやる」と考える…けっこうヤバいやつ。 拓也が関係を持っていた社内の女性(康子)が妊娠したことから、事件ははじまる。 康子と関係をもっていた男3人が集まって、康子殺害計画、死体をリレーして大阪から東京に運ぶ方法を実行しようとする。 結果的に、康子ではなく、この計画の発案者である直樹(専務の息子)が殺されてしまうんだけど、直樹が死んだ後、会社内で直樹は結構いいやつだったのかな?と思う場面もあったけど、結果的には人の弱みにつけこむ相当の悪人だった。 そりゃそうか、そもそも殺人計画立てるほどの人だもんね…。 ラストは、拓也が愛でていたロボット「ブルータス」に拓也が襲われる…というところで急に終了。 事件自体は凝っていたし、犯人も動機も当初からは予想できなくて、ミステリーとしておもしろかった。 他方で、気になっていたこと(康子の子どもの父親は誰?、警察が死体リレーに気付いたきっかけ)の説明が、雑だったなぁ…。 橋本が死んだのも、かなり凝ったトリックのわりには、そんな動機?勘違い?って肩透かしでした。 本作のメイントリックである「死体リレー」は、Nシステム、防犯カメラの普及により、現代では即バレのトリックだ。個人的に、この本のような昔の推理小説を読む時、発表当時はなかった技術が現在にはあることで、新しい技術によるトリック潰し…というノスタルジーを感じるのです。 タイトル「ブルータスの心臓」とは。 ブルータスはしょせん心臓のないロボット。 「操縦された通りに動くロボットは人間より優れている」と考えていた拓也が、自分を殺そうとする人間によって操られたブルータスによって殺される…という皮肉をこめたタイトルなんだろうか。 終盤の拓也は「自分には未来がある」と思って、邪魔な相手を排除しようとするけど、実はその時点で拓也は専務から邪魔者扱いされており、拓也が思い描いていた「未来」はすでになかった、というのも皮肉でよかった。
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「東野圭吾」の長篇ミステリー『ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー』を読みました。 『卒業-雪月花殺人ゲーム』、『学生街の殺人』に続き「東野圭吾」の長篇作品です。 以前、NAOさんに薦めてもらった作品で、嫁さんが先に読んで面白かったとの感想だったので、読むのを楽しみにしていた...
「東野圭吾」の長篇ミステリー『ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー』を読みました。 『卒業-雪月花殺人ゲーム』、『学生街の殺人』に続き「東野圭吾」の長篇作品です。 以前、NAOさんに薦めてもらった作品で、嫁さんが先に読んで面白かったとの感想だったので、読むのを楽しみにしていた作品です。 -----story------------- 産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける「末永拓也」。 将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘「星子」の婿養子候補になるが、恋人「康子」の妊娠を知り、困惑する。 そんな矢先、「星子」の腹違いの兄「直樹」から、同僚の「橋本」とともに、共同で「康子」を殺害する計画を打ち明けられ…。 大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。 ----------------------- ≪注意!!いきなりネタバレあり!≫ 自分自身が最も信頼するモノに殺されるという衝撃的なエンディング… 読み応えがありましたね。 「康子」の妊娠を機に、「康子」と関係のあった「仁科直樹」、「末永拓也」、「橋本」の三人が共同で殺害を計画、、、 「仁科直樹」が「康子」を殺害後、三人で死体をリレーすることで完全犯罪を目論んだが、「末永拓也」が預かった死体は「康子」ではなく「仁科直樹」の死体だった… 序盤からショッキングな展開。 そして共犯の「橋本」も殺害され、「末永拓也」も命を狙われる。 殺害を計画した共犯者が殺され、殺害を企てた側が真相を探るという、通常のミステリーとは逆の立場での展開、そして思い掛けない展開で、どんどん先を読みたくなるという愉しめる物語でした。 そして、序章で描かれていた殺人事件とは無関係そうなロボット化された工場での死亡事故が、エンディングでぴたっと繋がるのがイイですねぇ。 意外な結末には驚かされましたね。 完全にロボット化された職場で人間性を奪われてしまう「酒井吾郎」にも同情。 オートメーション化された工場での人間性喪失の危険性に警鐘を鳴らした「チャップリン」の作品『モダンタイムス』を思い出しました。 最底辺の生活から這い出し、最上層の人間に、支配する側の人間になろうとした男の野望、そしてその成功と挫折の物語という背景も持ち合わせた作品でしたね。 うーん、「東野圭吾」作品は相変わらず奥が深いです。 でも、結局、イチバン強かだったのは最上層の人間「仁科敏樹」かな。 結局、悪人は最後まで最上層に生き残るんだよね。 わかってはいるけど、ちょっと虚しさも感じました。 これが、日本の階層社会の実像ですよね。 最近の政治家の様々な疑惑をみても、そう感じますよね。
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読んでいて先々がどういう展開になるのか非常に気になりハマって読んでしまいました。 が、ラストが急展開で何となく納得出来ませんでした。非常に残念!もう少し内容が欲しかったです。
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よかった。 最終盤までに予想していた犯人とは全く違う人が急に浮かび上がってきて最後まで全くわからなかった。 ただ、佐山という刑事の勘が鋭すぎるかなと感じたけど小説なので仕方ないという感じ。
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古本屋で50円で売っていたのを見て買った一冊。 殺人リレーの話しだった。 30年くらい前の作品ってのかびっくりした。 あんまり古さを感じなかった。 殺人リレーという珍しい話しで話でよかったが、なんか最後があっけない。 殺人事件の内容がわかったが、その他の事が中途半端に終わ...
古本屋で50円で売っていたのを見て買った一冊。 殺人リレーの話しだった。 30年くらい前の作品ってのかびっくりした。 あんまり古さを感じなかった。 殺人リレーという珍しい話しで話でよかったが、なんか最後があっけない。 殺人事件の内容がわかったが、その他の事が中途半端に終わった。 好きではない終わり方 気になる事が多く残った小説でした。
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