ピアニシモ の商品レビュー
辻仁成処女作。心に深い闇を抱える思春期の少年の、諸刃のように鋭くも脆い感性が、丁寧で且つ臨場感溢れる文体で描かれていく。 物語事態に大きな展開などは特になく、人々の心の動きが緻密に行動や情景に現れている。じっくり丁寧に読み干したいと思える文章が魅力的。 処女作よりも、そのあとの...
辻仁成処女作。心に深い闇を抱える思春期の少年の、諸刃のように鋭くも脆い感性が、丁寧で且つ臨場感溢れる文体で描かれていく。 物語事態に大きな展開などは特になく、人々の心の動きが緻密に行動や情景に現れている。じっくり丁寧に読み干したいと思える文章が魅力的。 処女作よりも、そのあとの作品の方が個人的には文体や雰囲気が好き。突然ぷつんと終わってしまう感じが少し。あとがきは村上春樹批判ではなく、無難にこの作品そのものに対しての方がよかった。
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思春期の少年の狂気。 なんとなくわかるんだけど、なだかわからない。 引き込まれるんだけど突き放される。 ちょっと不思議な世界。
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期待はずれだった。 昔読んだ『冷静と情熱の間』もなかなか入り込めなかったし、辻仁成は私には合わないのかな(..)
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ミュージシャンから作家に転向して、すばる文学賞をとっちゃったデビュー作です。 こないだ読んだ『サヨナライツカ』とは似ても似つかない(*_*)作品でした... 家庭は荒んで、学校ではイジメられる孤独な中学生には、自分にしか見えないヒカルという、いわゆるもう一人の自分がいます。 ...
ミュージシャンから作家に転向して、すばる文学賞をとっちゃったデビュー作です。 こないだ読んだ『サヨナライツカ』とは似ても似つかない(*_*)作品でした... 家庭は荒んで、学校ではイジメられる孤独な中学生には、自分にしか見えないヒカルという、いわゆるもう一人の自分がいます。 寂しさと、よくある思春期の「苛立ち」の中で、情緒不安定になり、殻に閉じ籠って、あれこれ悩み苦しむ訳ですが、 ん~… 果てしなく暗いです... 寂しさのあまりに、伝言ダイヤルで話し相手を見つけて、孤独を癒した挙げ句の先の展開が一番面白かったですが、 村上春樹的に散りばめられた情景描写と、村山龍的な痛々しさが混ざりこんで、路線的には好きですし、後半のスピード感もスリリングで面白かったです。 ん~~、でも被害妄想的な暗さが痛いんです...
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第13回すばる文学賞。 自分の居場所を見出だせず孤独な少年の、心の荒廃、自立、成長を描く。 青春モノとしての設定はベタであるが、描写や展開が良く楽しめた。 すがすがしい話ではないため好き嫌いは分かれそう。
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孤独の殻にこもった中学生の成長のおはなし。 主人公の心理描写が人の不幸を常に願ってるかんじで悲しい。 でも、すさんだ思春期も成長の糧のはず。 良い大人になってほしいなあと思いながら読んでました。
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当時の彼に借りて読んだ本 辻さんの本は冷静と情熱のあいだしか 見たことなかったけど 今話題になってるいじめがテーマ。 光と影。 そして闇。 読みやすい一冊です*
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友人から「ガンダム00のアレルヤみたいな話!」と言われ貸してもらいました。確かに。 別に好きじゃないけど嫌いじゃない、そんな一冊かな。すいません。
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