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高瀬舟 の商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

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2022/04/09

特に面白かったのは山椒大夫だった。読みやすかったし、安寿と厨子王のとてつもない勇気があったからこそ父の生死を知れて、身分を取り返すことができたからすごいと思った

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2022/03/06
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2022/03/06 読了 多分3回くらい読んでる() 何回読んでも面白い、引き込まれるし、物悲しいなぁって感情が沸き立つ。 ふたりとも実は似た立場にあり、けど根底は少し違っている、かつ喜助のひたむきさに切なさをひたすら感じられる。ページも多くないからすぐ読める、良い作品だァ

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2021/10/09
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森鴎外の短編名作をオーディオブックで聞く この小説はどちらかというと”安楽死を試みる弟を兄が助けた、これは殺人罪になるか”という課題を出している小説です。 しかし私には、羽田正兵衛がつぶやく人生観 「庄兵衛 は ただ 漠然と、 人 の 一生 という よう な 事 を 思っ て み た。 人 は 身 に 病 が ある と、 この 病 が なかっ たら と 思う。 その 日 その 日 の 食 が ない と、 食っ て ゆか れ たら と 思う。 万一 の 時 に 備える たくわえ が ない と、 少し でも たくわえ が あっ たら と 思う。 たくわえ が あっ ても、 また その たくわえ が もっと 多かっ たら と 思う。 かく の ごと くに 先 から 先 へと 考え て みれ ば、 人 は どこ まで 行っ て 踏み止まる こと が できる もの やら わから ない。 それ を 今 目 の 前 で 踏み止まっ て 見せ て くれる のが この 喜助 だ と、庄兵衛 は 気がつい た。   庄兵衛 は 今さら の よう に 驚異 の 目 を みはっ て 喜助 を 見 た。 この 時 庄 兵衛 は 空 を 仰い で いる 喜助 の 頭 から 毫光 が さす よう に 思っ た。」この部分、人は次からつぎへと欲望がでてくるが喜助はここで足りて笑顔でいること。この人生観が印象に残った。僕も今に不満はないが満ち足りてもいないという生き方ではなくこんな風に生きたい。 <参考>書評よりコピー 弟殺しの罪で島送りとなる喜助。彼を高瀬舟で護送する同心の羽田庄兵衛。同心は罪人である喜助の晴れやかな態度に疑問を持ち、理由を聞く。喜助は島送りに当たって二百文の銭をもらったと喜んでいる。また、弟殺しの経緯を聞くにおよんで、これが果たして殺人に当たるかどうか。同心、羽田は疑問を感じる。

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2020/09/13

有名な森鴎外の作品ということで手に取りました。 時代背景もありますが、今にも通じるものがあり、考えさせられる話でした。 少し内容が難しいと思われる話もあるので、読書に慣れている人におすすめしたいです。

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2016/10/16
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弟の自殺を手伝ったということで罪にとわれる男の話。安楽死を社会に提起した画期的な文芸作品だと思う。森鴎外は能動的な<死>を受容しているとみた。乃木希典の殉死を「興津弥五右衛門の遺書」という作品で武士道的<死>だと描いている。 安楽死問題は<死生観>をどう持つかという問題でもある。

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2015/10/11

安楽死させてあげたら殺人となるのか? 今でも通用する議論。 それを議論しようとせず、罪として受け入れる者。 人の命が軽すぎた時代の話・・・

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2015/03/04

阿部一族の因習相関図は悩ましく、堺事件は想像たくましいひとや刃物が苦手なひとにはお勧めできない吐き戻しそう。むごい話をポンと突き放した目線で描くお話し群。

Posted byブクログ

2013/12/28

退屈だと思うこともあったが、なんだかんだといって面白かった。切腹の描写などが細かくて読むのが辛かった。

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2014/03/29

じいさんばあさん 高瀬舟 高瀬舟縁起 山椒大夫 寒山拾得 寒山拾得縁起 最後の一句 堺事件 阿部一族 歴史其儘と歴史離れ 遺言 高瀬舟は,安楽死・尊厳死の議論をみる度に思い出す。 でも,オーソリティーに委ねるだけというのはちょっとね。

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2013/10/17

この小説は鴎外の短編にして代表作で、短時間で読めてしまう作品だが内容的に重く数々の問題を投げかける作品だと思います。  主人公にして罪人(罪人とされる喜助)は、人間として生きる満足のレベルが一般庶民と違うのだと感じました。  それは喜助の生い立ちによる底辺を知っているからだろう。...

この小説は鴎外の短編にして代表作で、短時間で読めてしまう作品だが内容的に重く数々の問題を投げかける作品だと思います。  主人公にして罪人(罪人とされる喜助)は、人間として生きる満足のレベルが一般庶民と違うのだと感じました。  それは喜助の生い立ちによる底辺を知っているからだろう。そのことを考える時に、たとえ遠島を申し渡されたとしても、今迄の生活より低くなることはないからだ。最低限の生活の保障を得ることが出来る現在では、一部の人たちを除いて到底考えられないかもしれない。  弟の自死の発端は、弟の病苦から来るものではなく金銭的余裕のない兄に対する迷惑を考えた上の心の表れかもしれないが、兄喜助は弟の病苦も自分自身の生活苦の一部にしか捉えていなく、弟を邪魔者として生活してきたのではない。寧ろ弟の自死に対する気持ちを尊重している。  だから事に及んだ弟の安楽死を、是認したのではないかと思うのです。 それは著者鴎外自身が医師として、病に苦しみ助けられない人の生死の権利を世に問いかけたのではないか・・・。  ネットで調べてみると、『山椒大夫』とセットの作品といわれているので続けて読んでみます。

Posted byブクログ