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コーヒーが廻り世界史が廻る の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/10/20

「革命の影にコーヒーあり!」 コーヒーの歴史から世界史をひも解くことが出来るなんてビックリ!シマスタ。 確かにリラックスしたいときにコーヒーを選ぶ理由が解ったような解らないようなそんな大人な本。

Posted byブクログ

2012/07/13

中東でのコーヒーの誕生、フランスにおいて市民革命を起こす基地となったカフェ、ロンドンにおいて郵便・新聞などの機能も果たしたコーヒーハウス、そしてコーヒーの普及に伴い周縁・中心に分けられたコーヒーモノカルチャーの国とコーヒー消費国  『コーヒーが廻り、世界史が廻る』という題名の通り...

中東でのコーヒーの誕生、フランスにおいて市民革命を起こす基地となったカフェ、ロンドンにおいて郵便・新聞などの機能も果たしたコーヒーハウス、そしてコーヒーの普及に伴い周縁・中心に分けられたコーヒーモノカルチャーの国とコーヒー消費国  『コーヒーが廻り、世界史が廻る』という題名の通りコーヒーという嗜好品を通して世界史を学ぶ。

Posted byブクログ

2012/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きな食べ物の歴史。コーヒーハウスなどについての歴史については既に読んでいたが、イスラムの中でコーヒーがどう扱われてきたかとか、もう少し突っ込んだ内容が分かる本。 近代まで長い間、黒人がなぜ奴隷として働かされてしまったのかということについて、1つ考えさせられる事例があった。アフリカなどの人々は、自らが所有する豊かな土地で自給自足の生活が成り立っていたため、賃金労働というシステムに取り込むことができなかったようだ。 イギリスなどでは、土地を持っていない人々が、食べていくために働いて賃金を稼いで物を買う。一方植民地の人々は、土地を持っていて食べていくにも困らない。支配国の企業がいくら賃金を与えてその土地を耕させても、賃金が重要な意味をもっていなければ、仕事はさぼりがちになる。 現代でも、旅行に行くと、「この国の人たちは怠け者だから、時間通りに全然進まないんだよ」という話をよく聞く。私たちはお金が発生してるんだから、時間通りに仕事が進むのは当然と考えがちだが、彼らにとって一番大切なものはお金ではなく、自分の時間なのかもしれないと考えさせられた。 ここ数十年、貨幣経済とグローバル化がどんどん加速しているが、コーヒー貿易という何百年も昔のグローバル化作戦が数多くの怨恨を生んでしまったことを考えると、大変難しい課題であると感じた。

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2012/02/23

コーヒーを軸に世界史を読み解いた本。 題材が身近にあるものなので大変読みやすかった。 内容として面白かったのはコーヒーハウスがフランス革命の思想的準備の場となったこと、そして自由を掲げた革命の背後には黒人奴隷に対する自由の剥奪があったという皮肉だ。また、第一次世界大戦におけるキ...

コーヒーを軸に世界史を読み解いた本。 題材が身近にあるものなので大変読みやすかった。 内容として面白かったのはコーヒーハウスがフランス革命の思想的準備の場となったこと、そして自由を掲げた革命の背後には黒人奴隷に対する自由の剥奪があったという皮肉だ。また、第一次世界大戦におけるキール港の水兵の反乱の遠因としてコーヒーの不足があったことも印象的だった。 歴史系の本は堅くて読みづらいイメージがあるが、この本は手記や小説、詩などを紹介しつつその時代、その地域の様子を紹介してくれるため、気を張ることなく読み進めることができる。 また、イスラムの教義、イギリスと茶の歴史、フランス革命期の思想、商品フェティシズム、黒人奴隷の歴史、様々なものに対して興味を喚起させられる本でもあった。

Posted byブクログ

2012/02/11

『スターバックス再生物語』を読んだ経験と、リオの喧騒から逃げるようにロンドンのパブでビールを楽しんでいた、偉大なコーヒーテイスターと出会った経験とがリンクして、コーヒーについて学んでみようと思ったことから、手にとった一冊。 <概要> コーヒーが社会にどのような影響を与え、またど...

『スターバックス再生物語』を読んだ経験と、リオの喧騒から逃げるようにロンドンのパブでビールを楽しんでいた、偉大なコーヒーテイスターと出会った経験とがリンクして、コーヒーについて学んでみようと思ったことから、手にとった一冊。 <概要> コーヒーが社会にどのような影響を与え、またどのような役割を果たしていたのかを、紀元前から近代に至るまでの時間軸と、消費地ヨーロッパや生産国地域それぞれの文化的・地理的な横軸で比較し、その流れを分析したもの。 <感想> 1 元々カフワ(一種の興奮作用を有する物)としてその存在価値を見出され、特にスーフィー達の祈りの阻害となる睡魔を払うものとして利用されていた。このような出自であるコーヒーが、時代背景とお国柄によって、その価値を再構築していき、単なる一つのコモディティとしてだけではなく社会を動かす一因となっていく。例えば、フランスでは国民の政治的関心を高め革命にまでつながるサロンの発生

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2011/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから推測できますが「珈琲」という物が如何にして世界の歴史(主に欧州)に影響を与えてきたのか?を主題とし、歴史的なアプローチから関係を辿っていく。といった内容になっています。 珈琲自身の発祥は勿論の事、欧州での珈琲定着の速度を爆発的に促したコーヒー・ハウスについての解説もあり、珈琲が好きな世界史好きには自信を持って勧められる1冊だと自分は思います。

Posted byブクログ

2011/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 東アフリカ原産の豆を原料とし、イスラームの宗教的観念を背景に誕生したコーヒーは、近東にコーヒーの家を作り出す。 ロンドンに渡りコーヒー・ハウスとなって近代市民社会の諸制度を準備し、パリではフランス革命に立ち合あい、「自由・平等・博愛」を謳い上げる。 その一方、植民地での搾取と人種差別にかかわり、のちにドイツで市民社会の鬼っ子ファシズムを生むに至る。 コーヒーという商品の歴史を、現代文明のひとつの寓話として叙述する。 [ 目次 ] 第1章 スーフィズムのコーヒー 第2章 コーヒー文明の発生的性格 第3章 コーヒー・ハウスと市民社会 第4章 黒い革命 第5章 ナポレオンと大陸封鎖 第6章 ドイツ東アフリカ植民地 第7章 現代文化とコーヒー 終章 黒い洪水 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/02/23

コーヒーの起源、世界への広まり方、戦争、植民地と今に至るまでをまとめたノンフィクション歴史。コーヒーはひとまとめにすると嗜好品になるだろうけど、単純なぜいたく品ではなく、まだ400年ほどの歴史しかないのに人の精神に深く根づいている不思議な飲み物ですね。近代のフードシステムに関する...

コーヒーの起源、世界への広まり方、戦争、植民地と今に至るまでをまとめたノンフィクション歴史。コーヒーはひとまとめにすると嗜好品になるだろうけど、単純なぜいたく品ではなく、まだ400年ほどの歴史しかないのに人の精神に深く根づいている不思議な飲み物ですね。近代のフードシステムに関する記述はないけど、生産者と消費者をいかに短くつなげるかが課題になるでしょう。

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2011/01/24

自分では決して選ばないジャンル。笑 貸してもらったのでその日のうちに読みました。 もはや万国共通の嗜好品であるコーヒー。 歴史の変動にはこれが一役買っているのですよ、と、モノから世界史を読み解くシリーズです。 なるほどね〜、と読み進めていたのですが、どうやら史実とは異なる記載...

自分では決して選ばないジャンル。笑 貸してもらったのでその日のうちに読みました。 もはや万国共通の嗜好品であるコーヒー。 歴史の変動にはこれが一役買っているのですよ、と、モノから世界史を読み解くシリーズです。 なるほどね〜、と読み進めていたのですが、どうやら史実とは異なる記載も多いようで。 それでは高評価はできません。

Posted byブクログ

2010/09/24

歴史・文化の変遷の裏にコーヒーあり。コーヒーを中心として、世の中がどのように動いてきたのかを細かく伝えてくれる。たった一杯のコーヒーに秘められる大いなる魅力と人間の営みが語られており、歴史の裏側を読み解く喜びが得られる一冊。

Posted byブクログ