野ばら の商品レビュー
野ばらとミシンがお話の鍵。黒蜜糖と銀色は野ばらの外に出られるのか。月彦が聞くミシンの音は何か。//黒蜜糖と銀色ってなんてステキな名前でしょう。ねっとりしていて空気が肌に絡みつきそうです。それでいて、どこか乾いた感じがする。そして、相変わらず夜とか月・花の描写が(だけじゃないけど)...
野ばらとミシンがお話の鍵。黒蜜糖と銀色は野ばらの外に出られるのか。月彦が聞くミシンの音は何か。//黒蜜糖と銀色ってなんてステキな名前でしょう。ねっとりしていて空気が肌に絡みつきそうです。それでいて、どこか乾いた感じがする。そして、相変わらず夜とか月・花の描写が(だけじゃないけど)美しい。
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夢から覚めてまた覚めて…と続いていくからどこが現実なのかわからないというか現実があるのかもわからない。 幻想的ですね。
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長野まゆみとの出会い。 とにかく衝撃を受けましたね。こんな日本語が生きていていいのか!これがアリなのか!と。 それまで泉鏡花も室生犀星もまともに読まなかったわたしの目をパッチリと覚ましてくれた、強烈な文章。 漢字と平仮名を交えた言葉づかい、一つ一つの文章が本当に綺麗。 ...
長野まゆみとの出会い。 とにかく衝撃を受けましたね。こんな日本語が生きていていいのか!これがアリなのか!と。 それまで泉鏡花も室生犀星もまともに読まなかったわたしの目をパッチリと覚ましてくれた、強烈な文章。 漢字と平仮名を交えた言葉づかい、一つ一つの文章が本当に綺麗。 幻想的な物語の世界も相まって長野ワールド全開。 いつまでも大切にしたくなるような本。
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月と黒と銀、影と柘榴と茨とミシン。 僕は先生と銀色の影についてのやりとりとか好きです。 黒蜜糖がやけに黒い性格で銀色がへタレに見えます・・・夏至祭では黒をひっぱたいてたくらいなのに・・・。そんな銀色も好きです。
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銀色と黒蜜糖―。白い野ばら咲く庭に住みついた2匹の美しい猫と同じ名前を持った2人の少年は何者なのか?目覚める度により深い眠りにおちてゆく少年月彦。その不思議な夢の中で繰り広げられた真夏の夜のフェアリー・テール。
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まどろむように少年達の夜の時間が流れていく。野ばらの棘に柔らかく包まれていく夢のように。夏の夜、月明かりの下で静かに読みたい本。
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これを耽美とかいうのでしょうか…だとしたらあたしはそれを解せなくて構いません。そのかわりお水を一杯いただけますか。とてもにがて。頭がぐるぐるしてきちゃう。
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読みながら寝てしまって、同じ夢を見て目覚めたことがあってびっくりした。 夏だなあ。とても好きです。
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長野先生らしい作品。 (ここでは翻弄される少年、という意) 独特の世界観や、透き通った文章は視覚的に美しい。
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読み終えて表紙を閉じた後でも、白い花びらがまぶたの裏にちらついて離れない。そんな幻想的な作品です。うっとり。
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