野ばら の商品レビュー
じわじわ読んだ。 正直、今まで読んだ長野さんの作品の中で一番意味は解らなかった。でも一番綺麗だった。 そもそも意味ってあるのか?とか考えちゃう。不思議な感じ。本当に自分が夢見てるみたい。どれが本当なのかわからない。 柘榴を口に入れて吐き出す場面がすごく好きだなー。 あと、解説の「...
じわじわ読んだ。 正直、今まで読んだ長野さんの作品の中で一番意味は解らなかった。でも一番綺麗だった。 そもそも意味ってあるのか?とか考えちゃう。不思議な感じ。本当に自分が夢見てるみたい。どれが本当なのかわからない。 柘榴を口に入れて吐き出す場面がすごく好きだなー。 あと、解説の「ドラえもんの話は全て植物状態ののび太の見る夢だという話がある」って言葉でなんか、ああ、って思った。
Posted by
何度読んでも、夢と現実の境を見失ってしまう。 捕まらない現実と重なり続ける夢の重さに、うっすら恐怖感すら覚えるような感覚。 甘く幻惑的な薫りが満ちた世界の危うい美しさの精度が凄まじかった。 月彦、銀色、黒蜜糖、なんて名前を違和感なく登場人物に付けることのできる世界観を持った小説は...
何度読んでも、夢と現実の境を見失ってしまう。 捕まらない現実と重なり続ける夢の重さに、うっすら恐怖感すら覚えるような感覚。 甘く幻惑的な薫りが満ちた世界の危うい美しさの精度が凄まじかった。 月彦、銀色、黒蜜糖、なんて名前を違和感なく登場人物に付けることのできる世界観を持った小説は、そうそう無い。
Posted by
覚めることのない夢の世界に囚われている少年月彦。 それはただ偶然見ているのではなく、意図的に見させられている。 銀色と黒蜜糖も夢によって囚われ、夢を使って脱出しようとしている。 彼らの正体がわかるにつれ、夢の舞台はどこなのか、夢を操っているのは誰なのかがわかっていく。 不思議な...
覚めることのない夢の世界に囚われている少年月彦。 それはただ偶然見ているのではなく、意図的に見させられている。 銀色と黒蜜糖も夢によって囚われ、夢を使って脱出しようとしている。 彼らの正体がわかるにつれ、夢の舞台はどこなのか、夢を操っているのは誰なのかがわかっていく。 不思議な、不思議な世界観で、読んでいる方も夢か現実かわからなくなってくる。 それでも読んでいくとだんだん謎が解けていき、スッキリしていくのだが、「影をなくす」という意味だけはわからなかった。
Posted by
主人公、月彦と一緒に微睡みながらゆらりゆらりとお話を追った。これを読みながら何時の間にか眠ってしまったときは、とても良い夢が見れた…。 また、眠れない夜がきたらこの本を開こう・・・
Posted by
夢と現実の境目がわからなくなる、美しくて不思議な話。 黒蜜糖、銀色、そして月彦。みんな不思議で、かわいかった。
Posted by
現実と夢の世界が交差する不思議なお話。 最終的にはどこが夢でどこが現実なのか、境界が全くわからなくなってくる。 野ばらが降る講堂、銀色、黒密糖、柘榴の紅色、 名前や場所、色んなものが幻想的で、透明感のある世界に浸れる一冊。
Posted by
(推薦者コメント) 「夏至祭」と関連性のある作品です。セットで読むことで面白味が深まると思います。
Posted by
夢と現実の境が見えなくなり、 ずっと夢から覚めることが出来ないような感覚に陥る。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-104.html
Posted by
夢か現か、わからなくなってしまうような不思議な感覚。これが気に入ったのなら「夏至祭」と「綺羅星波止場」も是非読んでほしい。
Posted by
すごく美しくて不思議なストーリー。途中からなんだか怖くてゾっとしました。 リズムが良く、次へ、次へと読み進めたくなるつくりになっている。 麻酔的というか中毒性がある。 夏の夜に寝る前部屋の窓を網戸にして読んだら最高に雰囲気が出そうだと思う。 夢を見ているときの感覚がリアルに表現さ...
すごく美しくて不思議なストーリー。途中からなんだか怖くてゾっとしました。 リズムが良く、次へ、次へと読み進めたくなるつくりになっている。 麻酔的というか中毒性がある。 夏の夜に寝る前部屋の窓を網戸にして読んだら最高に雰囲気が出そうだと思う。 夢を見ているときの感覚がリアルに表現されている。
Posted by