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ダンス・ダンス・ダンス(上) の商品レビュー

4.3

47件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

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2015/04/16

★評価は再読後に。 あんまり詳しくこの作家のことを知っている訳ではないですが、このキャラクラターというか設定に拘りでもあるんですかいな?完全に今から振り返ってみてみたいな感じの感想ですが、まだ作家としての模索段階なのかな?この時点では。特別羊男とかのキャラが嫌いな訳ではないけれど...

★評価は再読後に。 あんまり詳しくこの作家のことを知っている訳ではないですが、このキャラクラターというか設定に拘りでもあるんですかいな?完全に今から振り返ってみてみたいな感じの感想ですが、まだ作家としての模索段階なのかな?この時点では。特別羊男とかのキャラが嫌いな訳ではないけれどどうも世界を狭めてしまっている気がする。 あと意外にこの時点ではこの作家は時流に反応している、選択する言葉に時代を感じさせる。歳月を経たからか今はそんな感じはあまり受けないから余計に目立つ感ありです。

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2015/04/03

「羊をめぐる冒険」以来、「世界の終り」「ノルウェイの森」を経て、久しぶりに羊男に会えます。村上春樹の小説の主要人物に13歳の少女が登場するのは、珍しいですね。

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2014/01/22

20140122 春樹の羊シリーズの中で一番面白いと思う ピンボールなんかはまさにただすり減らしているだけという印象が強かったが このダンスダンスダンスは、自分の内面と真摯に向き合おうとしている印象を受ける 今まで僕の宇宙に浮かぶ部屋の中をただ通り過ぎて行った人々 その度に自...

20140122 春樹の羊シリーズの中で一番面白いと思う ピンボールなんかはまさにただすり減らしているだけという印象が強かったが このダンスダンスダンスは、自分の内面と真摯に向き合おうとしている印象を受ける 今まで僕の宇宙に浮かぶ部屋の中をただ通り過ぎて行った人々 その度に自分をすり減らしていった僕 通り過ぎて行った女の子の中の一人、キキ 部屋を出て行った人の中で、再び戻ってきた人は一人もいない しかし、今回はキキに会おうとする いるかホテルのメガネの女の子とは寝なかった 僕は無意味に自分のをすり減らすのをやめて、今まで固めてしまったものを少しでも元に戻そうとしているのが感じられる このシリーズを今まで読んでいて、僕が何かを失うと、読者である私自身も同じように傷ついたし傷つくのに慣れたと言っても喪失感を蓄積せざるを得なかった 自己の修復作業にかかろうとしている僕を見るのは私としても嬉しいことなのだ 下巻がたのしみ! 音楽がなっている間は踊り続けよう!

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2013/08/13

2013/08/08 繰り返し出てくる、バンド名のくだり、対比され続ける五反田くん、僕の冗談がなんだかくだらなくて好き。

Posted byブクログ

2013/06/05

マニラ日本人会の図書館で借りて再読。たぶん、一度も再読していなかったと思います。かなりストーリー忘れてましたし。 これで「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」と続けて一気に読み終えました。それぞれ独立した話ではありつつも、登場人物の人...

マニラ日本人会の図書館で借りて再読。たぶん、一度も再読していなかったと思います。かなりストーリー忘れてましたし。 これで「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」と続けて一気に読み終えました。それぞれ独立した話ではありつつも、登場人物の人間関係や背景がところどころで繋がっていて、やはり通しで読む価値はあったと思います。作品ごとに村上ワールドの深化も感じます。 個人的には、「羊を・・」のハードボイルドさにあらためて惹かれました。また何年かしたら通読してみよう。

Posted byブクログ

2013/05/09

時々ふと読みたくなるのがこの本である。おそらくこれで6回以上は読んだ。村上春樹の作品の中では一番多く読んでいるかもしれない。でも飽きない。しばらくするとまた読みたくなる。不思議な作品だ。 今回は通勤の電車の中でほとんどを読んだ。もう夢中である。居眠りもしない。体がこの作品を求め...

時々ふと読みたくなるのがこの本である。おそらくこれで6回以上は読んだ。村上春樹の作品の中では一番多く読んでいるかもしれない。でも飽きない。しばらくするとまた読みたくなる。不思議な作品だ。 今回は通勤の電車の中でほとんどを読んだ。もう夢中である。居眠りもしない。体がこの作品を求めている。満足だ。 さあ、下巻に行こう。

Posted byブクログ

2012/12/30

1980年代の小説だけど、ある種誰もが通る人生のある段階をうまく描いた小説ではないでしょうか。 表現がなかなかきついところがあるからこそ、高校生ぐらいの方におすすめです。 それにしても、今の村上氏に比べて、感じが多いこと!

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2012/08/31

分厚かった上をあっさりと読み切ってしまいました。 リズム良く物語が進んで行きました。 ダンス・ダンス・ダンスだからですかね。

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2012/07/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

でも、結局のところ、全てはそこから始まるのだ。僕にはそれがわかっていた。そこからしか始まらないのだ。 彼女は僕のことを月世界人か何かだと考えていた。「ねえ、あなたまだ月に戻らないの?」と彼女はくすくす笑いながら言う。 「月に戻りなさい、君」と彼女はその月を指し示して言う。 「寒いだろう?」と僕は言う。 「寒いって、月のこと?」 「違うよ。今の君のことだよ」 僕は変わった人間なんかじゃない。 本当にそう思う。 僕は平均的な人間だとは言えないかもしれないが、でも変わった人間ではない。僕は僕なりにすごくまともな人間なのだ。とてもストレートだ。矢のごとくストレートだ。僕は僕としてごく必然的に、ごく自然に存在している。それはもう自明の事実なので、他人が僕という存在をどう捉えたとしても僕はそれほど気にはしない。他人が僕をどのように見なそうと、それは僕には関係のない問題だった。それは僕の問題というよりはむしろ彼らの問題なのだ。 どうしてだろう?何故いつも僕が残されるのだ?そして何故いつも僕の手の中に磨り減った誰かの影が残されているのだ?何故だろう?わからないな。 データが不足しているのだ。 だからいつも回答がでてこないのだ。 何かが欠けているのだ。 彼はもう死んでしまった。 あらゆる物を抱え込んで、彼は死んでいった。 入り口と出口。 彼女が去っていったことは、僕の中に予想以上の喪失感をもたらした。しばらくの間、自分自身がたまらなく空虚に感じられた。僕は結局どこにも行かない。みんなが次々に去っていき、僕だけが引き延ばされた猶予期間の中にいつまでもとどまっていた。現実でありながら現実でない人生。 「でもあんたは結局ここに来た」と羊男は言った。 「そうだね、僕は結局ここに帰ってきた」 「これまでもずっと含まれていたし、これからもずっと含まれている。ここからすべてが始まるし、ここですべてが終わるんだ。ここがあんたの場所なんだよ。それは変わらない。あんたはここに繋がっている。ここがみんなに繋がっている。ここがあんたの結び目なんだよ」 悪くない徴候だった。踊るのだ、と僕は思った。あれこれと考えても仕方ない。とにかくきちんとステップを踏み、自分のシステムを維持すること。そしてこの流れが僕を次にどこに運んでいくのか注意深く目を注ぎつづけること。こっちの世界にいつづけること。

Posted byブクログ

2011/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

風の歌を聴けから続く、「僕」が主人公で始まる作品の4作品目。羊をめぐる冒険で訪れた「いるかホテル」ことドルフィンホテルの謎を中心に物語は進行していく。 この作品群の中では一番読みやすいと感じた。(個人的に)共感できないユーモア満載。とりあえず面白い作品だった。

Posted byブクログ