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ダンス・ダンス・ダンス(上) の商品レビュー

4.3

47件のお客様レビュー

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春樹さんを語る上で、…

春樹さんを語る上で、はずすことができない作品。

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『羊をめぐる冒険』か…

『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。70年代の魂の遍歴を辿った著者が80年代を舞台にした村上ワールドが今、広がっていく。

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何を書いても、結局カ…

何を書いても、結局カラーが同じになってしまうのが春樹ワールド。好き好きです。

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村上春樹ワールドにの…

村上春樹ワールドにのめり込める。1回読んだらとまらない面白さがある。

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2024/09/09

1983年3月。『羊をめぐる冒険』から4年が経ち、34歳になった僕は何とか生活を立て直していたが、この頃、よく、いるかホテルの夢を見る。 何かに呼ばれていると感じ、旅立つ決意をした。 函館でカメラマンと最後の仕事を終わらせ、札幌のいるかホテルへ。 しかし、その場所は大きなビルに変...

1983年3月。『羊をめぐる冒険』から4年が経ち、34歳になった僕は何とか生活を立て直していたが、この頃、よく、いるかホテルの夢を見る。 何かに呼ばれていると感じ、旅立つ決意をした。 函館でカメラマンと最後の仕事を終わらせ、札幌のいるかホテルへ。 しかし、その場所は大きなビルに変わっていた。 名前こそ「ドルフィン・ホテル』だが・・・ 僕を呼んでいるのは、キキなのだと思う。 一緒にいるかホテルに行った、そして、あの十二滝町の別荘でいきなり消えてしまった、完璧な耳を持つ彼女。 ドルフィン・ホテルに滞在するも、ここじゃない感を感じながら毎日することがない僕。 読んでいる方も、アレ?何しに来たんだっけ?と、わからなくなってしまう。 26階のバーで、笑いかけてきた12〜3歳の女の子。 気になるフロントのメガネの女の子(23歳)。 中学の同級生、今は俳優の五反田くんとの再会。 役者がぞくぞくとそろい始めたなあ〜と思う。彼らは何かで僕の結び目と繋がっている。 ・・・ところでいきなり殺人事件が・・・ これ、推理小説でしたっけ?だったら死体が出るのが遅い。せめて始まって三分の一くらいのタイミングで出ないとね?(笑) 二人組の警官が、これがまあよくしゃべる。立板に水と言うより、ねっとりねっとり、いやぁな感じで。 僕はその見た目から、二人に「漁師」「文学」とあだ名をつけた。 もちろん、単純なファンタジーや、推理小説ではないことは分かっている。 どうも、「ジャンル・村上春樹」としか言えない。 とにかく、下巻に期待である。

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2021/08/31

各イベントは目的性や繋がりを欠いたように繰り広げられ、"僕"は、言ってしまえば"無駄な"動きであるダンスを踊ってるみたい ー「踊るんだよ」羊男は言った。「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。ー 目的がキレイに決まってて、一貫...

各イベントは目的性や繋がりを欠いたように繰り広げられ、"僕"は、言ってしまえば"無駄な"動きであるダンスを踊ってるみたい ー「踊るんだよ」羊男は言った。「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。ー 目的がキレイに決まってて、一貫性のある人生なんてつまんないですよね

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2020/04/19

踊り続けるんだ、とにかくステップを踏み続けるんだ。最初に読んだときは高校生のころで、そのときは何を示唆しているのかよく分からなかったけど、何度目か読んだときに腑に落ちた。それはきっと、どんなにつらくても生きて踊り続けること、なんだと思う。村上春樹の小説の主人公は皮肉が得意で悲観的...

踊り続けるんだ、とにかくステップを踏み続けるんだ。最初に読んだときは高校生のころで、そのときは何を示唆しているのかよく分からなかったけど、何度目か読んだときに腑に落ちた。それはきっと、どんなにつらくても生きて踊り続けること、なんだと思う。村上春樹の小説の主人公は皮肉が得意で悲観的で、生きることを諦めているような気配があるが、だけどその奥には生へのかすかな希望がある。生きればいい、そう言われてるような気がしたとき、この本は自分の中の記念碑的なものになった。

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2020/04/13

羊を巡る冒険を読んでから読むのに時間が空いてしまい記憶が薄れていたのが惜しかったが、そこまで不可思議要素は少なくかなり読みやすかった。前3部作と比べてページ量があったがあまりそれを感じなかった。

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2016/12/22

自分のリズム、自分のステップをきちんと踏む。 案外難しいものです。 ただ、それしか出来ないだろうけど。

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2021/02/26

何度か読んでいるので、筋はだいたい覚えている。 ただ、読むたびに、私が着目する点が変わっている気がする。 羊男の世界には戦争がない。 人と争はなくてもいい、自分だけの世界なのだ。 しかし、そこは、広くはあるが暗く、寒く、食べ物もない。 羊男は「踊らされる」のではなく、自発的に「踊...

何度か読んでいるので、筋はだいたい覚えている。 ただ、読むたびに、私が着目する点が変わっている気がする。 羊男の世界には戦争がない。 人と争はなくてもいい、自分だけの世界なのだ。 しかし、そこは、広くはあるが暗く、寒く、食べ物もない。 羊男は「踊らされる」のではなく、自発的に「踊れ」と言っている。 頭の中、自分の世界に閉じこもるのではなく、体を動かせ、自分を見せろ、世界に首を突っ込んで行け、関われ、と言っているように聞こえる。 動いた結果、やはり誰とも繋がれないのかもしれない。 どこにも居場所はないのかもしれない。 でも、やれる限りのことはしてみよう。 何かが足りないのであれば。 何かを求めるのであれば。 時には傷つき、理不尽に巻き込まれながら。 そういった姿が、今回は印象に残った。 2016.4.3 学生のころに読んだきりだったので、内容もだいぶ忘れていた。 昔は、主人公がちょっとくせのある人間のような印象を持った。 でも、今回は、とても誠実な人物であるという印象のほうが強かった。 前作ですべてをなくした人が、4年を経てひととおり人生を回復していることに、ある意味での安心を感じた。 人は生きていけるのだ、と。

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