ノルウェイの森(下) の商品レビュー
はじめての村上春樹さんの作品 他のどれも背表紙の解説を読んでもイマイチぴんとこなかったけど これはすごくはいりやすい一冊だと思います 最初の春樹にぴったり
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あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同級生の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。
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この作品は、若年層が画一的に見がちな“死”や“喪失”というものを、何人かの登場人物を使い疑似体験させてくれる。そして、その重みといったものが、1969年という時代の懐古的なニュアンスを含め、こういう言い方は不謹慎かもしれないが、非常に心地よい。他の作家もそういったものは疑似体験さ...
この作品は、若年層が画一的に見がちな“死”や“喪失”というものを、何人かの登場人物を使い疑似体験させてくれる。そして、その重みといったものが、1969年という時代の懐古的なニュアンスを含め、こういう言い方は不謹慎かもしれないが、非常に心地よい。他の作家もそういったものは疑似体験させてくれるわけだが、この作品の場合は死者や去っていった者たちに対する鎮魂の意思を持ちながら生活していくという部分を非常に上手く、ある種のリアリティすら感じるほど気持ちよく描写している
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初めて春樹ワールドに触れてみました。 生と死は常に隣り合わせにあり、いつやってくるかもしれない哀しみの中で人は生き続けて いるのだと感じた。主人公はこの時20歳。独特の春樹ワールドの中でいっけん、非日常の 世界でかけ離れた人物を見たようにも感じるが、読み終わった後は不思議と登場人...
初めて春樹ワールドに触れてみました。 生と死は常に隣り合わせにあり、いつやってくるかもしれない哀しみの中で人は生き続けて いるのだと感じた。主人公はこの時20歳。独特の春樹ワールドの中でいっけん、非日常の 世界でかけ離れた人物を見たようにも感じるが、読み終わった後は不思議と登場人物ひとりひとりに 親近感を覚えていた。身近な人を失うという悲しみや喪失感みたいなものが淡々と描写されていて 逆に生きる(生きていかなくてはならない)という力を感じた気がする。 にしてもあのエンディングはまさしく春樹ワールドですかっ!?どう解釈したら思考のパズルは完成 するのでしょう。はたまた答えなどないのか。 春樹作品は今後も読んでいくと思います。とても興味深い!!
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上巻を引用: 村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば...
上巻を引用: 村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば売れるほど良い、ということでは決してないが、売れまくってもいい本はある、といういい実例であった、と思う。
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1987年発売当時、全く受け付けず挫折。文庫本発売で何気に本屋で手に取ったのが村上春樹との2回目の出会い。 20歳になり大人になった自分が受け止められるようになった記念すべき村上作品。
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