ノルウェイの森(上) の商品レビュー
主人公の女性遍歴は僕には重たかったです。「鏡」を高校の授業で読んだ他にThe Catcher In The Ryeを村上春樹で訳で読んだくらいで、作者の長編を読むのは初めてでした。僕の雑感では少なからずの影響は受けているのかなという印象でした。
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いまさらですが、本好きの同僚が貸してくれ、読みました。 てっきり外国の話なのかと思ってた(笑) エッチと自殺の話がやたらとでてきて、なんでこれがこんなにもてはやされるのかわからないけれど、でも想像よりもとっつきやすくて面白かったです。 言い回しとかがいいのかな。 キャラク...
いまさらですが、本好きの同僚が貸してくれ、読みました。 てっきり外国の話なのかと思ってた(笑) エッチと自殺の話がやたらとでてきて、なんでこれがこんなにもてはやされるのかわからないけれど、でも想像よりもとっつきやすくて面白かったです。 言い回しとかがいいのかな。 キャラクターも極端だけど、本質的にはそれぞれ「いるよねこういう人」って感じで。 好きなエピソードは、突撃隊と緑の父親のキウリの話。 印象に残ったのは、永沢さんの「自分に同情するな」という言葉でした。
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物語はとても美しくて哀しい純愛小説で、 出てくる登場人物がみなとても魅力的で本当に面白いのです。 ただ、何か、作中描かれる登場人物たちそれぞれの「生きる苦しみ」が、 そのあまりのリアルさから、 自分の心の奥にある悲しみまで呼び起こされるような、 暗い気持ちを持っているときに読む...
物語はとても美しくて哀しい純愛小説で、 出てくる登場人物がみなとても魅力的で本当に面白いのです。 ただ、何か、作中描かれる登場人物たちそれぞれの「生きる苦しみ」が、 そのあまりのリアルさから、 自分の心の奥にある悲しみまで呼び起こされるような、 暗い気持ちを持っているときに読むと、 自分の苦しみをすくい上げられるような、 妙に暗く、重く、そして同時に楽になれるような感覚になるのです。 村上春樹のほかの作品が寓話的であったりするのに比べて、 この「ノルウェイの森」は、特別だという気がします。 漠然とした不安や、つらい感情にさいなまれたとき、 何度この小説を手に取ったかわかりません。 読めば深みにはまってさらに落ち込むのを承知で、 読まずにはいられない、 「生きる苦しみ」にもがく自分を この小説の中では心地よく受け入れてもらえるような気がして 止められない。 「自殺」という言葉が頭をちらつきながらも、 やはり、自分は生きていくのだろうな、 この魅力的な登場人物たちのように死ぬことはできないだろうなと 少し絶望しながら思うのです。 私にとって「ノルウェイの森」とは、 本の中に凝縮された、 人生で出会う「生きる苦しみ」そのものであるように思います。
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1997?読。難しいことを抜きにして、おもしろいと思う。突撃隊のシーンは滑稽ながらもなんかいいなって思うし、ごはんを食べるシーンはおいしそうだし。定期的に読みたいところを読み返す作品。
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若かった僕と、死んでしまった親友の彼女の物語。真摯に生きようとしたら、生きるのをやめるほうがずっと楽なんだろうなとおもった。登場人物がとても個性的でその中で生きる”僕”の性格が際立ってる。この”僕”がすごく好き。
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ハルキの話のよさは良くわからん。 暗いのがきらいなせいかもしれない。 ノルウェイの森は個人的にはまったく好きになれなかった。 ただハルキの皮肉めいた喩えとかはスゴク面白いとおもうのである。 思わず笑ってしまう。
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一度読んだけれど、 内容が曖昧になってしまったので読むことにした。 彼の不思議なしゃべり方が、私も好き。 誰かに似ている。 さいごの終わり方は、 覚えていた。
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下巻を先に登録してしまった 村上さんの文章は、この頃が一番素晴らしかったと思います 今も、今で素晴らしいのでしょうが
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○2009/05/26 初めて僕に名前がついたのでちょっとびっくりした。ワタナベ君。映画化ということでもっとびっくりした。 ふわっとしてる。雰囲気を言い表しがたいのはいつものことだけど。特に面白い!と感じたわけでもなかったのに、流れから目がはなせなくてほぼ一気読みしてしまった。...
○2009/05/26 初めて僕に名前がついたのでちょっとびっくりした。ワタナベ君。映画化ということでもっとびっくりした。 ふわっとしてる。雰囲気を言い表しがたいのはいつものことだけど。特に面白い!と感じたわけでもなかったのに、流れから目がはなせなくてほぼ一気読みしてしまった。連続村上さんだったのに嫌な気が全然しなかった。 ワタナベ君。直子。キズキ君。レイコさん。みんなやさしいね。チョコレートケーキを持ってお見舞いに行ったっていう話、前に読んだ短編に出てきていたので思わずにこっとしてしまった。 でも何か、いや現実の世界でもそうなんだけど、みんなの周りにほんとに常に死がまとわりついてて、それもすぐそばに。みんなそれをどうして許容してるんだろうな。分からないよ、って言いながら心の奥の方ではきちんと自分で折り合いをつけて。レイコさんたちはみんな”嘘をつかない”と言ってる。みんな本当に正直なのかな。全部溜めこむのも難しいけど(でも直子のお姉さんとかキズキ君みたいな人も現実には多いんだろうな)全部吐き出してしまうのも相当難しいことだと思う。 あぁ下巻、下巻。
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2年目の夏休み、長野に向かう飛行機の中で読んだ。 繊細すぎるところが破滅へと向かうのかも。 でも、人の心はみんな繊細だと思う。生々しいものだと思う。
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