ノルウェイの森(上) の商品レビュー
はじめての村上春樹さんの作品 他のどれも背表紙の解説を読んでもイマイチぴんとこなかったけど これはすごくはいりやすい一冊だと思います 最初の春樹にぴったり
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暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルグ空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの「ノルウェイの森」が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。――限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
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この作品は村上春樹の認知度を大幅に上げた。クリスマス商戦に上手く乗るような赤と緑の装丁が理由だったとかあれこれ言われているが、結果的に200万部という現代の小説としては異例の売り上げを叩き出した。そして、そういう流行となった作品が例外なく辿る“風化”をこの作品は何故か回避している...
この作品は村上春樹の認知度を大幅に上げた。クリスマス商戦に上手く乗るような赤と緑の装丁が理由だったとかあれこれ言われているが、結果的に200万部という現代の小説としては異例の売り上げを叩き出した。そして、そういう流行となった作品が例外なく辿る“風化”をこの作品は何故か回避している。この作家の特徴だが、読者の立場からすると何度も読み返すタイプの小説という位置になってしまうらしい。これは思うに、売れたときの作者の戸惑いが結果的に正しかったということなのだろう。村上春樹はこの作品について、「振り返った時、“あぁ、村上さんはああいう小説も書いていましたね”と言われるような、ある種の人々の心に残る佳作になるという予想を立てていた」と言及している。ようするに代表作になるとは思ってもみなかったという事だ。その“読み”は結果的に正しく、内容を多くの読者が気に入った作品ということで風化を免れたのだろう
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昔、ものすごく売れた小説だったみたい。心の中にある悲しみ、寂しさ、やるせなさをとても巧く言葉で表現していると思う。読み継がれるだけの名作です
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村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば売れるほど良い、...
村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば売れるほど良い、ということでは決してないが、売れまくってもいい本はある、といういい実例であった、と思う。
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村上春樹のノルウェイの森を読みなおしました。村上春樹の初期の小説では「鼠の書く小説では人は死なないし女と寝ない」(うろ覚えです)と書かれていたように、死や性は一種のタブーだったのかもしれませんが、この小説では正面から向き合って書かれていました。久しぶりに読んだのですが、違和感なく...
村上春樹のノルウェイの森を読みなおしました。村上春樹の初期の小説では「鼠の書く小説では人は死なないし女と寝ない」(うろ覚えです)と書かれていたように、死や性は一種のタブーだったのかもしれませんが、この小説では正面から向き合って書かれていました。久しぶりに読んだのですが、違和感なく読めました。最後の1行が主人公の喪失感を的確に表現しているなあ、と感じました。
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