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いちご同盟 の商品レビュー

3.7

325件のお客様レビュー

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2023/08/19

進路や恋愛の悩みで一杯一杯になる学生時代の辛さを軽やかに書いている本。中学生から高校生に読むことを強く勧める一冊

Posted byブクログ

2023/08/10

中学3年生の北沢良一は、幼い頃からピアノを習っていたが、自分の進路を決めかね、もやもやとした毎日を過ごしていた。そして、自殺した小学校5年生の少年のニュースについて、彼は度々考えるようになり、少年の自殺した現場を訪れる。 そんなある日、良一は、同級生の野球少年、徹也の頼みで、重い...

中学3年生の北沢良一は、幼い頃からピアノを習っていたが、自分の進路を決めかね、もやもやとした毎日を過ごしていた。そして、自殺した小学校5年生の少年のニュースについて、彼は度々考えるようになり、少年の自殺した現場を訪れる。 そんなある日、良一は、同級生の野球少年、徹也の頼みで、重い病気を患った同い年の女の子、上原直美に出会う。死を目前とした少女との交流を通して、良一は、生きていく決意を固める。 直美の言葉を前に、言葉を失う良一の姿が、印象的だった。 「可能性がある人がうらやましい。自殺のことを考えるなんて、贅沢だわ」 「まだ、自殺のこと、考えてる?」 「あたしと、心中しない?」 音楽の道に進んでもプロになれるほどの実力はない。かといって、何かやりたいことがあるわけでもない。良一を自殺への興味に駆り立てる悩みは、思春期の少年であれば、誰でも持ちうる悩みだった。そんな彼に直美が投げかける言葉は、本当に死と隣り合わせであるが故に重い。 それまで好きなれなかったベートヴェン十五番のソナタを演奏し、その魅力に気づくシーンもよかった。楽譜通りに弾くことに対する気づきを得て、「わざと抑揚をつけ、テンポを崩して、感情をこめようとしていたいままでの自分の演奏が恥ずかしかった」と思うシーン、自分にも心当たりがあり、読んでいて自分も恥ずかしくなった。

Posted byブクログ

2023/08/05

恵まれた環境にいるくせに、自殺に魅かれる良一のへなちょこ具合が腹立たしい。 それに対して直美のお父さんは素敵!辛いときでも穏やかな笑顔が見せられる人。強い!!こんな人になりたいなぁ。 全体的に口調が文語体一直線な感じがあってぎこちない印象。 中3とは思えない発言だよー。

Posted byブクログ

2023/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった 病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしない良一、やけになりあっけなく事故死する下馬、社会に絶望しばかやろうと残して自殺した15歳の少年…様々な登場人物の絡みの中で死ぬとはなにか生きるとはなにかについて考えさせられる。 直美は両親にとっては永遠の思い出であり、彼らを繋ぎ止めるものである。それが残る限り生きてた証みたいなものはあるのかな、 「し・ぬ・ほ・ど・す・き」という普通の中学生がいえば軽い言葉が、声も出せず死を間近にした直美が言うことで重い言葉になっていてとても辛かった

Posted byブクログ

2023/07/05

四月は君の嘘を読んでから気になったので読んでみた。 物語自体は読みやすくさらっと読めた。 タイトルの意味を理解した時は思わず感心した。 リアルな中学校後半の時期の人間模様と、身の回りの雰囲気を見事に描き、まさに生きることとはどういうことなのかを考えさせてくれる、いい題材だった。

Posted byブクログ

2023/06/24

ちょうど鳥肌が立ったタイミングで終わり、終わり方いかついと思った。 タイトルはあまり気に入らないけど、内容はほとんど主人公の胸の内の言葉で進むのに飽きなくて良かった。

Posted byブクログ

2023/06/17

再読。さすがに死には直面はしていないが、中学時代の心の揺らぎを思い出させる。何度も読み返す本のひとつ。

Posted byブクログ

2023/04/01

主人公のデリケートでおとなしい性格が自分とダブった。あと、酔っぱらった父親が愚痴をこぼしたところが印象深かった。

Posted byブクログ

2023/03/30

すごく良かったです。18歳の私ですが、今このとき、大人になることや生きることを悩んでいたときに出会えたからこそ、凄く刺さったのだと思います。 思春期特有の、あるいは全世代にも通づる生きづらさについて、語っているのだと思います。 そして、その生きづらさを鼓舞するのが、登場人物達の魂...

すごく良かったです。18歳の私ですが、今このとき、大人になることや生きることを悩んでいたときに出会えたからこそ、凄く刺さったのだと思います。 思春期特有の、あるいは全世代にも通づる生きづらさについて、語っているのだと思います。 そして、その生きづらさを鼓舞するのが、登場人物達の魂の刹那の輝きです。 登場人物にはそれぞれ生命力が衰えるシーン、逆に強く輝くシーンがあります。 それらの推移にドキドキ、ハッとさせられて、読了後には切なさと、自らの中に沸き立つ生命力でいっぱいになります。 ただ… 野球の試合、相撲の描写があり、それらについての専門用語がふんだんに使われています。それらの知識がなければ読むのに苦戦します。 読み飛ばしても深刻な支障はないのですが、やはり予備知識があった方が臨場感が出ますし、登場人物達の心情への理解も深まると思います。 事前にサラッとルールや用語を調べておくだけでも、大分良い読書ができると思います。 クラシック音楽のタイトルも多く出てきますが、これに関しては知らなくても、直接展開に差し障るということはないです。 もちろん、知っていた方が良いとは思います。しかしそれにしても、文中でタイトルが出る度に逐一聴いてみる感じで良いと思います。 私もあの演奏(ネタバレ)に関しては、実際にYouTubeで演奏動画を見て、こんな感じで弾いてたのかな…と想像を膨らませて楽しみました。

Posted byブクログ

2023/02/06

「いちご同盟」は、ベストセラーになり、教科書に採用され、映画化もされました。病床の少女との純愛小説は、何度読んでも、感動します。 https://www.honzuki.jp/book/21859/review/278761/

Posted byブクログ