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哀しい予感 の商品レビュー

4

280件のお客様レビュー

  1. 5つ

    80

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2022/02/09

難しさは一切なくなんだかずっとふわふわしてるようで読んでて楽しかった。 普通じゃないことを物凄く普通にかいてていたって日常です。ってかんじが好きだった。ミステリーなのかもしれないけどそんな感じもしなかった。

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2021/11/28

恋愛色の強い物語だった。私はあまりそういう物語が好きではないので、面白いとは感じなかった。しかし、冒頭部分はオリジナリティがあったし、想像しやすかった。

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2021/10/17

何度か読んだことがあったので、大筋は覚えていた。 女性が書いた甘い小説だ、という感想を改めて持った。 柔らくて善良で温かい作品だ。 すれた大人には甘すぎる味わいだ。 それでも、たまにはこういう美しく優しいお話を読んで、汚れた心を中和させるのもいいのかもしれない。 なんて、思った。...

何度か読んだことがあったので、大筋は覚えていた。 女性が書いた甘い小説だ、という感想を改めて持った。 柔らくて善良で温かい作品だ。 すれた大人には甘すぎる味わいだ。 それでも、たまにはこういう美しく優しいお話を読んで、汚れた心を中和させるのもいいのかもしれない。 なんて、思った。 2006.7.19 恋愛をからめているところがマイナス。そこが安い気がする。でも、面白かった。「おば」のせつなさも、弥生の不安や心もとなさもよくわかる。キャラクター設定も面白い。なんとなくおしい気がする。もう一皮むけたら、パーフェクトな本になるのに。 2003.8.18 善意にあふれた物語だ。ドロドロとしたところがない。ゆきののキャラクターはとてもいい。ただ、その他の人物のキャラクターが、ややもすれば薄くなり、混合されてしまう。というか、キャラクターがどれもこれも生かし切れていない。みんな当たり障りなく物語の筋を流れていって、インパクトに欠ける。まだまだ青い作品であり、育ちのいい作品だ。登場人物に垢がないのだ。みんなまともな判断を下し、最良をとっていく。その整然具合が、この話をあくまでも物語にとどめている。リアリティに欠けるのだ。もったいない気がする。

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2021/01/21

解説を読むことで、ばなな作品に惹かれる要因がわかった。 ばなな作品には強く惹きつける何かがある。 それは淡い何かで、キッチンを読んで以来、ばなな作品を読むときはそれの正体を追い求めていた。 今までずっと分からなかったのだが、今回その一端を掴めた気がする。 本来は自分で見つけ出した...

解説を読むことで、ばなな作品に惹かれる要因がわかった。 ばなな作品には強く惹きつける何かがある。 それは淡い何かで、キッチンを読んで以来、ばなな作品を読むときはそれの正体を追い求めていた。 今までずっと分からなかったのだが、今回その一端を掴めた気がする。 本来は自分で見つけ出したかったけれど、長い長い時間が必要だったことだろう。 編集者石原さんは以下のことを綴っている。 「吉本ばななの描く人々が背負う微熱を持った不幸」 「剥き出しの魂のままに生きる」 これは登場人物が持つ魅力を説明するのにぴったりの言葉だと思う。 「微熱を持つ幸福」に惹かれていると思っていたけれど、なるほど、「微熱を持つ不幸」はとてもぴったりと胸に収まる。 また、ばなながあいまいさを嫌った結果、登場人物の心理やディテールの輪郭が読む側に届くようになったとの記述もしっくりくる。 温かさと影を持ち合わせた微妙な心理がくっきりと私の心に届く文章に惹かれていたのだろう。 この解説に出会えて感謝。

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2020/09/11

あるかたのレビューを見て、吉本ばななさんが無性に読みたくなりました(それはキッチンのレビューだったのだけれど)。こういう出会いに感謝いたします。 弥生19歳の初夏の物語。弥生は、時折、一人暮らしの風変りなおば、ゆきののもとを訪れる。 弥生は父母、年子の弟哲生の四人家族。絵にかいた...

あるかたのレビューを見て、吉本ばななさんが無性に読みたくなりました(それはキッチンのレビューだったのだけれど)。こういう出会いに感謝いたします。 弥生19歳の初夏の物語。弥生は、時折、一人暮らしの風変りなおば、ゆきののもとを訪れる。 弥生は父母、年子の弟哲生の四人家族。絵にかいたような明るい幸せな家族だ。なのに弥生は小さいころの記憶が無いという。弥生には霊感があるらしい。これはオカルトか?とも思った。 ユーレイを見たという。お風呂でなかったはずのアヒルのおもちゃの黄色いくちばしが現れた。リアルな表現に今にも見えてきそうだ。考えてみれば年頃のころは偶然に偶然が重なったりして奇妙なことが起こったりする。そんな曖昧な記憶、人に言えないこともあった気がする。そういう微妙なかすんだ過去(誰もあるあるの)の表現がなんかいいなと思った。 そのあと、おばのゆきのが姿を消し、つかみどころのないストーリー、どこへ向かっているのだろう。私には合わないかも、と思ったのもつかの間。正彦くんが出てきて、話が真に迫ってくる。 弥生は本当の自分の生い立ちを知る。 ゆきのと弥生が幼いころを回想する。そこには温かいゆきのと弥生、両親の幸せが確かにあった。ほんの4頁が悲しすぎて(いとしすぎて)泣けた。 「その日以来、家族はもう二度と、その幸福な生活を営んでいた町に戻ることはなかったのだから」 もう、二度と。 そして弥生は、 「家へ帰るのだ。厄介なことはまだ何も片付いていないし、むしろこれから、たくさんの大変なことが待ち受けている。それをひとつひとつ私が(哲生が)乗り越えていかなくてはいけない。(中略)それでも、私の帰るところはあの家以外にないのだ。」 このセリフはそっくりそのまま私に返ってきた。 (私も)抱えるものは家族だから。 ゆきのはどうしようもなく掴みどころのない女性だけど、寂しさの中に強さを見、魅力を感じた。 弥生を愛おしむ愛情に溢れている。 感じたのは、やはり今を生きなければ、ということ。

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2020/08/03

いい話だった。 私にはない、登場人物の"広大さ"に惹かれた。 なんだか自分も広大になった気がした。 星4なのは、もしこれからもっといい本に出会った時のために。 本当に、心がくすぐったくなる、優しくていい作品です。

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2020/07/01

ゆきのさんの哀しみは、とても美しい。 お腹がすいたら食べ、眠たくなったら眠る。 自然な美しさがそこにはある。

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2020/05/31

初めて読んだのは中学生の時。 その時だった。 哲夫が私を抱きしめた。 という一文にドキドキしたことを覚えています。 よしもとばななさんの小説はいつ読んでも不思議な雰囲気が漂っている気がします。その雰囲気に癒されます。

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2019/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公・弥生と叔母のゆきの。 ゆきのがひとりで住む家を弥生は訪れる。 そして、ある日を境にゆきのは姿をくらます。 ***** ちょっとラスト、「ん~」となってしまった。 主人公の性格も悪くはないんだけれど、あまり好きにはなれず。 どっちかというと、自由気ままに生きているゆきのさんに好感が持てたかな。 「大ベストセラー」(表紙の折り返しより)ということで、期待し過ぎていたかも。

Posted byブクログ

2019/02/04

文字を読むとこれほどまでに映像がなだれ込んでくるのは久しぶりの体感。主人公は女性(異性)だが見事にハマる物語。もしや私はトランスジェンダー加入?

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