1,800円以上の注文で送料無料

哀しい予感 の商品レビュー

4

280件のお客様レビュー

  1. 5つ

    80

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2024/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

弥生とおばさんは、事故現場である恐山に行き、 やっと、何かがひとつ終わった。 誰しも多かれ少なかれ、過去の悲しい出来事や、後悔はあると思うが、弥生とおばさんがやっと清算できて良かった。 弥生とおばさん程の辛い出来事ではないかもしれないが、私も過去にあった事を思い出し、どうしようもないのに頭を悩ませ、気分が落ち込むことが多々ある。 私の場合はもう99%清算できないが、その出来事が故に失ったものと、得たものがある。 せめて得たものを大事にして生きていきたいと、読み終わった後に強く思った。

Posted byブクログ

2023/11/13

こちらの作品、私が高校生くらいの時に初めて小説を購入して読んだ作品。 改めて、すっかりおばさんになった今現状で読んでみて、あの時とは違う感覚を味わった。 ものすごく、古い作品なのに、そんな違和感なく、さすが吉本ばななさんだなぁと! 設定も、今のドラマや映画でも通ずるものあり。小説...

こちらの作品、私が高校生くらいの時に初めて小説を購入して読んだ作品。 改めて、すっかりおばさんになった今現状で読んでみて、あの時とは違う感覚を味わった。 ものすごく、古い作品なのに、そんな違和感なく、さすが吉本ばななさんだなぁと! 設定も、今のドラマや映画でも通ずるものあり。小説の中の繰り広げられる世界が、頭にぱっと浮かびました。 主人公、姉、弟、父、母、姉の恋人の登場人物。家族愛ともいうべきか、初恋ともいうものか。とにかく、一つ一つの表現が甘くうっとりしてしまった。例え描写が、優しくて心が温まるストーリーでした。

Posted byブクログ

2023/11/11

初、吉本ばなな作品。 1ページ目から世界観に引き込まれて一気読み。 読み終えて、あとがきやら解説やらを読んで驚き。こちら80年代に書かれた作品でした。(そういえば携帯電話が出てこないなと後から気づいたくらい) 時代を感じさせない、いつ読んでも、空気感だったりの描写にうっとりとなる...

初、吉本ばなな作品。 1ページ目から世界観に引き込まれて一気読み。 読み終えて、あとがきやら解説やらを読んで驚き。こちら80年代に書かれた作品でした。(そういえば携帯電話が出てこないなと後から気づいたくらい) 時代を感じさせない、いつ読んでも、空気感だったりの描写にうっとりとなる一作だと思う。 小説と同じ初夏にもう一度読みたい。

Posted byブクログ

2023/09/21

P138 単なる正直さじゃなく、もっと意思のある正直な感情をさらけ出すところを、自分も含めてこのところずいぶん見た。たとえひとと時のきらめきでも、移ろうものであっても、瞬間に全てを込めた信じる者たちが訴えかける。そのことは心動かす。哲生はまっすぐに私を見続けたまま言った。

Posted byブクログ

2023/09/18

お風呂で、アヒルのおもちゃと出会うシーンと、哲生に抱きすくめられたときの、カーディガンの貝殻のボタン。音楽の先生の姉が、口に入れてくれた飴玉。 記憶に残るシーンにあふれた作品。

Posted byブクログ

2023/06/09

吉本ばなな「哀しい予感」 装丁に記された 主人公の弥生19歳 同い歳であることに親近感を持ちつつ手に取ったこの本は、時計が狂ったように進んでいく旅と記憶の本だった。彼女が衝動的に家を出てしまうことはもう無くなるのではないかとおもう。

Posted byブクログ

2022/12/31

夏の青森とか軽井沢とかに行きたくなった。 家族って難しいよね。戻る場所になるひともいればならないひともいる。急に無くしてしまうこともあれば、なかなか手に入らないものでもある。 よしもとばなな、細かい表現が好きです。 3つの家の雰囲気の違いがこうも伝わってくるかね。 あと、最...

夏の青森とか軽井沢とかに行きたくなった。 家族って難しいよね。戻る場所になるひともいればならないひともいる。急に無くしてしまうこともあれば、なかなか手に入らないものでもある。 よしもとばなな、細かい表現が好きです。 3つの家の雰囲気の違いがこうも伝わってくるかね。 あと、最近知った。 両思いのときって、なんかわかるもんなんだ。 自分の直感、信じてみてもいいかな。

Posted byブクログ

2022/07/07

初吉本ばなな。 ストーリー的には、はっきりしない、よくわからなかったが、自然描写が印象的だった。こういうの、文学好きに好まれるのかなと思った。

Posted byブクログ

2022/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごいなあ、好きだなあという場面が次々にあった。最近小説を読んでいてこんなことはあまりない。ぽんぽんと次々に出てくるのだからばななさん恐るべしである。 前回読んだ「白河夜船」も相当好きだったが、それ以上だったかもしれない。血の繋がっていないきょうだいという設定は、他のばなな作品でも用いられているが、なんだかありきたりではなく神秘的なにおいのするものとして読める。家族というものの素敵さが浮き彫りになっている。 そしてやはり切り取ってくれる気持ちや気持ちの変化が好きだ。その場の空気の一瞬の変化をあるべき姿で書いてくれている。 吉本ばななさんの小説の装丁はたまらなく好きなものがおおい。

Posted byブクログ

2022/04/05

弥生とそのおばであるゆき、そして弥生の弟の哲生。 本当の血の繋がり…て・・・ 最初は『謎』があり、引き込まれていったが…『謎』が解けてしまえば何てことない恋愛系に感じました。 上に書いたように『血の繋がり』を強調しすぎて『恋愛』になったのか??? とにかく…私は苦手でございま...

弥生とそのおばであるゆき、そして弥生の弟の哲生。 本当の血の繋がり…て・・・ 最初は『謎』があり、引き込まれていったが…『謎』が解けてしまえば何てことない恋愛系に感じました。 上に書いたように『血の繋がり』を強調しすぎて『恋愛』になったのか??? とにかく…私は苦手でございました。 (恋愛系が大の苦手です)

Posted byブクログ