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月夜のみみずく の商品レビュー

4.6

29件のお客様レビュー

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2024/08/18

ミミズクに会うために冬の森を歩く女の子とお父さんのお話。女の子の語りは、詩のような心地よいリズムがあり、読んでいると絵本の中に入り込んで森を歩いているような気分になる。 冬の森の静寂に自然と読む声も小さくなる。ミミズクに会えるかもしれない胸の高鳴りに心が弾む。ミミズクと見つめ合...

ミミズクに会うために冬の森を歩く女の子とお父さんのお話。女の子の語りは、詩のような心地よいリズムがあり、読んでいると絵本の中に入り込んで森を歩いているような気分になる。 冬の森の静寂に自然と読む声も小さくなる。ミミズクに会えるかもしれない胸の高鳴りに心が弾む。ミミズクと見つめ合った瞬間には息を呑むほどの感動があった。 ミミズクとお父さんのお喋りも素敵だったなー。 出会えてよかったって思って本を閉じた。

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2023/12/10

最初に出会った時もしんとした森の中のフクロウのの存在を五感に感じたように思ったけれど、大竹英洋さんの講演会の後にたまたま手に取り、あぁ、たった今にもこの世界が生きているのだと…。

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2023/12/07

みみずくに会うために夜の森に出かけていく女子と父。物語の言葉が詩のようで美しい。絵も細やかに描かれていて、眼前に景色がぱあっと広がるようだ。

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2023/02/13

神秘的な美しさに満ちた夜の森での体験を、おさなごの想いを詩に託して語られる、父と子の心あたたまるふれあい。瑞々しく華麗な挿絵にため息をつきながら、大自然に生きる「みみずく」との交歓を味える、1988年度コルデコット賞受賞作品。〝みみずくに会うときは、お喋りはいらないの。寒さもへっ...

神秘的な美しさに満ちた夜の森での体験を、おさなごの想いを詩に託して語られる、父と子の心あたたまるふれあい。瑞々しく華麗な挿絵にため息をつきながら、大自然に生きる「みみずく」との交歓を味える、1988年度コルデコット賞受賞作品。〝みみずくに会うときは、お喋りはいらないの。寒さもへっやらなの。会いたいな、会えるかなって、ワクワクするのが素敵なの...それが父さんに教わったこと〟〝月が眩しく輝く夜に、なんだかワクワクするものが、静かに翼を翻し、光のなかを飛んでいく〟。

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2023/02/07

冬の夜ふけ、みんなが寝静まったころ。父さんとわたし、ふたりでみみずくを探しに家を出た。みみずくを探すときは、しゃべっちゃいけない。月明かりに照らされた真っ白い雪、黒々とした森の中、父さんとふたり、しゃりしゃり歩く。わたし、ずっとこの日を待っていた。にいさんたちが言っていた。みみず...

冬の夜ふけ、みんなが寝静まったころ。父さんとわたし、ふたりでみみずくを探しに家を出た。みみずくを探すときは、しゃべっちゃいけない。月明かりに照らされた真っ白い雪、黒々とした森の中、父さんとふたり、しゃりしゃり歩く。わたし、ずっとこの日を待っていた。にいさんたちが言っていた。みみずくは、会えたり、会えなかったりするって。 キンキンに冷えた冬の夜の空気の中、しんと静まり返った景色の中で主人公の胸の高まりが響く作品。読んでいて、自分の息の音が聞こえてきそうな気がした。こんな体験ができる環境が羨ましい。夜の闇と月明かり、雪明りの陰影がとても美しかった。

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2023/01/28

わしみみずくに会いに夜の森へ行く、ただそれだけのお話ながら、とても凝った構成で、興味深く楽しく読ませてくれた、1988年度コルデコット賞受賞作品。 私の中で特に印象的だったのが、幼い頃の、何とも言えないワクワクやドキドキ、不安といった、夜に対する、ときめき感を思い出したことで、...

わしみみずくに会いに夜の森へ行く、ただそれだけのお話ながら、とても凝った構成で、興味深く楽しく読ませてくれた、1988年度コルデコット賞受賞作品。 私の中で特に印象的だったのが、幼い頃の、何とも言えないワクワクやドキドキ、不安といった、夜に対する、ときめき感を思い出したことで、しかも本書の場合、女の子の語り口で展開されるから、尚更、それを強く感じられました。 それから、この絵本の場合、「ジェイン・ヨーレン」(文)ではなくて、(詩)と表記されており、女の子の、期待に胸高鳴る気持ちを必死で抑えながらも、周りの自然を感じるままに綴っている、そんな印象がまた女の子ならではの素朴でまっすぐな言い回しと合わさって、詩的表現とも感じさせられ、広大な森の臨場感を高めてくれます。 そして、その感じたものは、次から次へと、どんどん芽生えていく女の子の好奇心とともに、風、木、月の光、汽車の汽笛、牧場の犬、雪、影、足跡、そして、お父さんとたった二人きりの静けさと、目まぐるしく展開されていくと共に、「ジョン・ショーエンヘール」の絵の、二人の見せ方や情景の視点も様々に変化していき、まるで私も一緒に、夜の森の中を歩いているようで、詩的な文章と視点の変化する絵と、物語を飽きさせない要素が多く感じられたのは、ちょうど、女の子の心の中がこんな感じなのではないかと、一緒にワクワク感を共有しているような楽しさを得られたからかもしれません。 そして、その後に訪れるシーンは、決して単純な見せ方ではなく、「ああ、これは頑張って会いに来た甲斐があったな」と、そんな感慨を抱けるような描き方に、動物に対する尊敬の念を感じさせられて、改めて、その存在の素晴らしさを実感いたしました。 また訳者は、詩人でもある「工藤直子」さんで、 『わたし ずっとずっと まってたの』 『しずかにしてなきゃ でしょ』 『さむさ ふきとばさなきゃ でしょ』 等の表現に、工藤さんの詩と共通するものを感じさせられ、まるで女の子に還ったような愛らしい表現には、思わず、心が温かくなりましたし、他にも、お父さんの女の子への何気ない優しさの描写や、読み終えた後に、親子の会話が想像できそうな、表裏繫がった見開きの表紙の絵も印象的でした。

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2022/10/30

訳も絵もしんと静かな夜、みみずくに会いにゆくドキドキをとても豊かな情景として魅せてくれる。 静かな月夜に読みたい。

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2022/01/22

お父さんと女の子がみみずくに会いに行く。 その時に言葉はいらない。 張り詰めた空気感や少し成長した女の子の心の動きが伝わる絵本。 (読み聞かせ時間:約6分)

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2019/02/03

冬の夜、おとうさんと森へみみずくを見に行った少女。 たった一晩の出来事が、一生を支える思い出になる。 みみずくは「すべての命」、「おおいなるもの」、そして「永遠」の象徴か。

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2016/04/02

小学生の頃、何かでこの本を読んだことがある。家にあったのかもしれないし、教科書に載っていたのかもしれない。ハッキリとは覚えていないのだけれど、とにかく、すごく寒くて空気の澄んだ夜の雰囲気と、ミミズクに会いに行くというワクワクする気持ち、この2点がすごく印象的に自分のなかに記憶とし...

小学生の頃、何かでこの本を読んだことがある。家にあったのかもしれないし、教科書に載っていたのかもしれない。ハッキリとは覚えていないのだけれど、とにかく、すごく寒くて空気の澄んだ夜の雰囲気と、ミミズクに会いに行くというワクワクする気持ち、この2点がすごく印象的に自分のなかに記憶として残っていた。 改めて、読んでみて。 ああ、そうそう、この冬の感じ。 真っ白で、きらきらしてて、静かで、森の影は濃くて、雪がしゃりしゃりいって…瞬間的に、昔読んだ時の感覚を思い出した。知らない異国の地を想像しながら、絵とともにミミズクを探したかつての感覚を思い出した。 そして、なんといっても、ミミズクに会えた時のあの圧倒されるページ!息を呑む。思わずミミズクを見つめる。絵、なのに、絵、だからか、ものすごい迫力で、本物に見つめられたかのようにドキドキする。 「みみずくに あうときは おしゃべりは いらないの さむさも へっちゃらなの あいたいな あえるかなって わくわくするのが すてきなの」 本当にその通り!

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