蜘蛛の糸・地獄変 の商品レビュー
「蜘蛛の糸」紙芝居で…
「蜘蛛の糸」紙芝居で見たとき怖かったのをよく覚えています。話の内容は幼稚園生からでも十分理解できます。「かんただ」惜しい!人間の本性は追い込まれたときに見えるものです。
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宇治拾遺物語集に材を…
宇治拾遺物語集に材を採った表題作が良い。芥川は古典の換骨奪胎が上手い。
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人生の相克を短編小説…
人生の相克を短編小説の中で十分に描ききった芥川の、代表作が収録されています。絶対にお勧めできる名作揃いです。
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地獄変。確か、宇治拾…
地獄変。確か、宇治拾遺物語集のある1つの話が元になっているはず。地獄絵図の迫力、芸術への没頭、そして、狂気とも言える行為。残酷さ云々よりも、ただただ美しさを感じる。
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図書室。芥川を紐解きたくて。 「奉教人の死」がとても良かった。イエスキリストとはこういう人だったのかも。 「地獄変」も良かったな。
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- ネタバレ
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蜘蛛の糸感想 地獄から這い上がろうとする主人公の執念とそれを潔しとしないお釈迦様とは別のお天道様の存在を感じた。人間は一度執念にとらわれるとそれに固執することも多々ある視界の狭い生き物だと思った。お天道様は見ているという言葉がありありと思い出された。 お釈迦様の地獄にいる主人公を助けるために蜘蛛の糸を垂らしたあたり、お釈迦様の慈悲深さを感じた。これほどまでの聖人でありたいと自分の醜い一面を省みながら思うのであった。お釈迦様ほど人格が出来上がって、神と崇め奉られているような方が、地獄にいる人を助けたりすることがあろうか? すごく短い作品ながらも、いろいろ思うところはあった。主人公のその後も想像してみるのも面白そうだ。 地獄変感想 とにかく絵師は耽美主義の権化で、娘が乗る牛車が燃えても、悲しむ姿は見せつつも、絵を描けるのは美を追求しすぎていて、人間の心がどこか欠けていたようにも思える。いくら良秀の申し出とは言え、娘を燃え盛る牛車に乗せるお殿様もなかなかに酷である。 ミミズクやヘビが良秀の弟子を襲い、良秀の弟子が泣きわめいたりして阿鼻叫喚と化している場面は、なかなかにカオスな感じもあった。 この作品は人間の心が欠けている人物が多く、あまり好きではなかった。人面獣心とはまさにこのことだ。芸術のために、なぜあんなむごたらしい事ができるのか私には疑問であった
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『地獄変』 娘が焼かれているのにも関わらずそれを絵に描き続ける良秀の狂気的様子は現代から見ても異端。血の繋がった身内より芸術を選択した良秀にとって芸術とはなんだろうか、と思わされた。ある意味、芥川なりの芸術至上主義への問題提起?
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本屋で、ブックカバーが可愛かったので買いました。 芥川龍之介の作品はもっと読みにくいものかとおもったけど、意外にも読みやすかった 地獄変で、芸術家の真骨頂を垣間見た
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地獄変と邪宗門がよかった。続きがあって種を見破り鼻を明かして欲しかった。全部身振り手振りする語り手がいて、それを聞いているみたいな落語みたいなそんな気持ちになった。そういうテンポ感があったからか。
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蜘蛛の糸は小学生の頃読んで好きだったなぁと懐かしくなりました。 地獄変は独特の雰囲気と簡潔で深い物語で好きです。オマージュ作品も多数あるみたいなので少しずつ追っていきたいな。
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