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あるクリスマス の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2025/11/29

図書館の本を読む▼ https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00143616 カポーティ最後の佳品。 幼い日、父とすごしたかけがえのない夜が、村上春樹の名訳と美しい銅版画のなかに甦る。(出版社HPより)

Posted byブクログ

2025/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ニュー・オーリンズからぞっとする手紙が舞い込んだときにも、スックは同じ台詞を口にした。その手紙は父からのものだった。僕と一緒にクリスマスを過ごしたいので、ニュー・オーリンズまで来ないかと言ってきたのだ。 「とうさんげんきですか、ぼくはげんきです、ぼくはいっしょうけんめいペダルをこぐれんしゅうしてるので、そのうちにそらをとべるとおもう、だからよくそらをみていてね、あいしています、バディー」 カポーティが好きだ。心の引き出しに仕舞われていた子供の頃の自分が顔を覗かせる。村上春樹さんの訳で読めることが幸せ。

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2024/10/06

▼「クリスマスの思い出」に感心したので、これも読んでみました。「クリスマスの思い出」と同じように、田舎で両親と離れて暮らす少年がいて、至極素朴で善良で貧しく暮らしてきた親戚の老婆と仲良く過ごしている。本作は、その少年が、ニューオーリーンズ(つまり大都会)で裕福に暮らす父親のもとで...

▼「クリスマスの思い出」に感心したので、これも読んでみました。「クリスマスの思い出」と同じように、田舎で両親と離れて暮らす少年がいて、至極素朴で善良で貧しく暮らしてきた親戚の老婆と仲良く過ごしている。本作は、その少年が、ニューオーリーンズ(つまり大都会)で裕福に暮らす父親のもとでクリスマスを過ごすけれど、もうとにかく早く田舎に帰りたくてしょうがない。まあそういう話です。 ▼少年の目線で描かれるけれど、大人の読者には父親の気持ちもよく分かる。痛い。素敵な短編。1982年作品らしいのですが、恐らく当時は雑誌に掲載されたんですかね。クリスマス時期に。 ▼総じて、「クリスマスの思い出」が個人的には好きすぎて、本作も素晴らしかったけれど及びはしないなあ、と。一冊読むなら、他人様に薦めるなら、やはり「クリスマスの思い出」。 ▼挿絵が豊富で、それが大変に素敵。

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2024/08/27

華やかで奔放なようでいてその実父親も母親も何かしらの傷を負っているのだろうなと。子供が何より大切なのは事実なんだろうけど…そしてこの環境は主人公を後に深く傷付けたんだろうなと節々から感じた。

Posted byブクログ

2024/05/07

63冊目『あるクリスマス』(トルーマン・カポーティ 著、村上春樹 訳、山本容子 銅版画、1989年12月、文藝春秋) 1982年に発表された、カポーティ最後の作品である自伝的小説。1956年に発表した『クリスマスの思い出』同様、カポーティの分身であるバディーが少年時代に経験したク...

63冊目『あるクリスマス』(トルーマン・カポーティ 著、村上春樹 訳、山本容子 銅版画、1989年12月、文藝春秋) 1982年に発表された、カポーティ最後の作品である自伝的小説。1956年に発表した『クリスマスの思い出』同様、カポーティの分身であるバディーが少年時代に経験したクリスマスでの出来事を語る。 〈とうさんげんきですか、ぼくはげんきです、ぼくはいっしょうけんめいペダルこぐれんしゅうしてるので、そのうちにそらをとべるとおもう、だからよくそらをみていてね、あいしています、バディー〉

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2023/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カポーティ初読み。 父母の愛を知らない僕が、初めて父親とクリスマスを過ごすことに。孤独な僕が、アラバマを離れることを酷く恐れたこと、父親なのに埋められない心の距離、どれもが痛々しい。とても不器用な愛しか示せない父子。 多分、カポーティ作品をたくさん読んだ後に、本作品を読むと、もっと深く読み込めるのだろう。

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2022/12/01

アラバマとニューオーリンズ。 サンタクロースは本当にいるのか。 自分の信じていたことの真実を、あまりにも早く知ってしまうことの寂しさ、侘しさよ。

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2022/02/07

カポーティの作品を読んでいると、ああやっぱり好きだなあ、いいなあとしみじみ思う。翻訳された作品というのはどうしても作者との間に薄くて透明な壁のようなものを感じてしまうのだけれど、この人の作品にはそういう壁の存在を感じなくて、カポーティの繊細な感受性が直に心に届く感覚がある。 ア...

カポーティの作品を読んでいると、ああやっぱり好きだなあ、いいなあとしみじみ思う。翻訳された作品というのはどうしても作者との間に薄くて透明な壁のようなものを感じてしまうのだけれど、この人の作品にはそういう壁の存在を感じなくて、カポーティの繊細な感受性が直に心に届く感覚がある。 アラバマの親戚に対する暴言やパーティーでの振る舞いに傷つきながらも、都会的な暮らしをしている父の存在を誇りに思う気持ちもあったんじゃないだろうか。 自分が送った葉書が貸金庫にしまわれていたことを知ったとき、カポーティは嬉しかっただろうなと思う。自分が求めていたものが何なのか、それが手に入ってやっとわかるような。

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2020/12/27

ウキウキ気分で読んだけど予想以上に重かった。 きっとこの子は一生このクリスマスの日を引き摺るんだろう。

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2019/08/23

カポーティはやはりすごい作家なのか。少年の視点が初々しく、残酷で、儚くて、かつて自分にあったものを微かに思い出させてくれるようだった。装丁や銅版画の雰囲気も作品とあっていた。

Posted byブクログ