アイデアのつくり方 の商品レビュー
アイデアの一般論がまとめられている。 これを理解して落とし込めれば、求めるアイデアの源泉を作ることができる。つまり、まずは適切なインプットをすべきである。
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古い本ですが、内容は今も通じる普遍的なものと感じます。薄い本なのでさらっと通勤中でも読めてしまいますが、内容は濃厚です。
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『愛するということ』で愛が技術であると断言され、その理論が積み重ねられていくような、終始ワクワクさせられる読書体験だった。まともなことしか書いていない。 『考える技術・書く技術』や『思考の整理学』に通ずるメソッドや哲学が多数あった。あるいはこれをテクノロジーが勃興した現代に敷衍...
『愛するということ』で愛が技術であると断言され、その理論が積み重ねられていくような、終始ワクワクさせられる読書体験だった。まともなことしか書いていない。 『考える技術・書く技術』や『思考の整理学』に通ずるメソッドや哲学が多数あった。あるいはこれをテクノロジーが勃興した現代に敷衍するとき、内容は変わり得るのだろうか。
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著者が広告畑なので広告の例が多い。が、十分に他業種にも適用できる。 この本で記されていることは、アイデアとはつまり守破離のように一定の型をもった動作によって生まれるので身に付けられる、そしてその動作はこのようなものである、という紹介だ。これまで天才への天啓のようなものに依存しているかのように扱われていたアイデアの獲得方法に形を与えてくれる。 具体的な手段にたいしては、本書にもあるようにそんなことなのかと思えるが実際には難しいだろう。 ドラッカーのプロフェッショナルの条件の感想でも書いたが、自分の能力を改善するために学習する、という膨大なインプットが必要であり、それが特殊資料の収集に該当すると自分は解釈したが、今の日本人の不勉強さでは何かのきっかけで意識を変えて勤勉さを取り戻さないとどんどん世界に置いていかれると思う。そう思わせてくれる。 実際の方法である5つの段階はある種のプログラマーが体験しているふとした瞬間にコードが思い付くことでイメージができるだろう。問題にたいして仕様を調べたりしたあと風呂やトイレで息抜きすると浮かんでくるあれである。 また、資料の管理は名前は明示されていないが、おそらくツェッテルカステンだろうと思う。ニクラスルーマンが実践して膨大なアウトプットを出したといわれる手法だが、この本を読んでる最中にそれを予感していたのは自分の智識が連綿とつながっていく、つまりアイデアの作り方にあるような既存の要素の組み合わせを見つけるのと同様の体験なのだろう。まだツェッテルカステンはこれから習熟しようとしているがよりやる気が出てくる一幕だった。 上述してきたようにこれまで自分が仕入れた知識や経験により本の内容について、こうではないかとあれではないかと考えながら読めた。これがまさしく組み合わせを探る行為の練習なのだと思いつつ、いざというときのために引き続き収集を続けていこうと思う。 以下メモ アイデアの作成は車を作るのと同じように流れ作業であり、修練でき、しなければならなちものである。 どんな技術も学ぶには第一に原理、第二に方法である。すべてのアイデアが作り出される方法に心を訓練する仕方、すべてのアイデアの源泉にある原理を把握する方法を知るべき。そしてその原理は二つあり各々は、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである、新しい組み合わせを見つける才能は事物の関連性を見つけ出す才能に大きく依存する、である。例では広告と精神病理学という関係なさそうな分野間で言葉というキーで関連を見いだしている。社会科学の勉強をするとその見いだす力が磨かれるだろうと著者は言う。 原理の次は方法だが、下記の五つの順番で各段階を逐次完了して次に進む必要がある。 1.資料収集 2.集めた資料の咀嚼 3.問題を放置して別のことをやる 4.常にそれを考える 5.アイデアを現状に適合させる 1について 特殊資料 製品とそれを売りたい対象の人々についての資料 一般資料 世の中のちょっとした知識、いわゆる雑学のようなもの 大学の一般教養科目とかも該当 収集した資料の管理にはスクラップブックやツェッテルカステンがよい 2について 集めた資料を他のとあれこれ組み合わせてうまい関係性を見つける。 3について 次の段階への助走。 4 について 想像力や感情を刺激するようなことをやる。身近な例としては風呂場でコードを思い付くのと近い 5について とにかく
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タイトル通り、よいアイディアが生まれるまでの過程を説いた本。著者は広告マンであり常にアイディアを必要とする職種。アイディアを生むために5段階説いているが、複雑な手順はない。そのため新書より小さいサイズの本で文字の大きさも大きめなのに、本文だけで60ページくらい+解説ということで一...
タイトル通り、よいアイディアが生まれるまでの過程を説いた本。著者は広告マンであり常にアイディアを必要とする職種。アイディアを生むために5段階説いているが、複雑な手順はない。そのため新書より小さいサイズの本で文字の大きさも大きめなのに、本文だけで60ページくらい+解説ということで一時間もあれば読むことができるボリュームである。しかし複雑な手順がないからこそ、特許を取るほどのアイディアでもなく、自分で作業したり思考することが肝となる方法である。 その手順の内、閃く瞬間というのは「直観脳」を始め、様々な本で記載があるのと一致する。閃く以外の手順も、「方法序説」等で述べられているようなことと同じと解説でも述べられている。また、解説などにはないが、情報収集の方法は「知的生産の技術」で提案されているのと同じだし、わりと普遍的なのかもしれない。だからこそ、各手順の作業は個人の力に依るのかもしれない。 というわけで、この本を読んだからといって、今日からアイディアマン!とはならないので、そこは留意したい。
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会社同僚の原体験的おすすめ。 どクラシックな超短編。昔のアメリカの有名広告マンによる「アイデアの作り方」。 1 データを集める(特殊データと一般データ)=特殊データは商品と顧客について死ぬ程深堀れ。一般データは知的好奇心を何にでも向けろ。そしてそれらをカードに書いて端的にまとめと...
会社同僚の原体験的おすすめ。 どクラシックな超短編。昔のアメリカの有名広告マンによる「アイデアの作り方」。 1 データを集める(特殊データと一般データ)=特殊データは商品と顧客について死ぬ程深堀れ。一般データは知的好奇心を何にでも向けろ。そしてそれらをカードに書いて端的にまとめとけ。 2 データを咀嚼する=関係性はどこにあるか 思いついた言葉は書いておけ 3 寝ろ。一回離れて他の楽しい(知的に)ことをしとけ。でも1.2は常に無意識に考えてる状態 4 アイデア降臨 5 アイデアチェック。どうやったら実現できるか まぁ、同じようなことは確かにやるよなーと。 ふむふむ。というわけで3。
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第1 資料集め 諸君の当面の課題のための資料と、一般的知識の貯蔵を絶えず豊富にすることから生まれる資料 第2 諸君の心の中で、これらの資料に手を加えること 第3 そこでは諸君は意識の外で、何かが自分で組み合わせの仕事をやるのに任せる 第4 アイディアの実際上の誕生 第5 現実の有用性に合致させるために、最終的にアイディアを具体化し展開させる段階 アイデアは勝手に生まれるものではない。 資料集めをしてたくさんの知識を蓄えることが大切だなと思った。 気になったことは広く調べるなどして、興味関心の幅を広げておくことがアイデアにつながる気がした
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原題"A TECHNIQUE FOR PRODUCING IDEAS". 肝心な部分がテクニックではなくセンスと感じられる。 ・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。 ・テーマに沿ってインプットしまくる。本書は広告のアイデアのつくり方についての書物であるのでテーマとは商材ということになるが、応用は効くだろう。 ・テーマを念頭に置きながらインプットしたものを組み合わせまくる。テーマとは無縁のところによいものがあるかもしれないので先入観は抱かないよう気をつける。どっちやねん。要素を書き出す。B5ノートほどの大きさの、罫線のついたカードのようなものを用いると良い。良いインプットができるか、効果的に呻吟できるかどうか、それで結果が得られるかどうか。ここいら辺、努力のように見えるがセンスのように思える。 ・考えまくったら休め。思いついたらひと晩寝かせろ。他者に聞かせて反応を見ろ。意見を聞け。おまえの中ではいいものかもしれないが、相手は市場だ。 テクニックというには剛腕すぎる。 なるほど知は力なり。そんな内容であった。
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アイデアの作り方が5ステップで書いてある。よくある内容といえばそうなのだが、どこでも繰り返し書かれていることは真意なのだな、と思える点で一読の価値はあった。
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とにかく薄い本だったし、極めつけは、解説やあとがきなど、ページ数を稼ぐのかと思うほど、本編のページに驚かされたが、中身は凄く濃い内容で、古い本であったが、現在にも通用する内容だった。
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