1,800円以上の注文で送料無料

エビと日本人 の商品レビュー

4

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/02/18

日本人が食べてるエビはどこから来てるのか。日本人のエビのためにいろんなことが行われてる。養殖のためにマングローブ伐採…わたしの大好きなマングローブ…。でも日本人にエビを売ってを仕事にしてる人もいるんだもんね。

Posted byブクログ

2010/01/15

エビにまつわる色んな話。 これが資本主義だ!ってことがよく分かる本。 日本のエビ産業(国産98%)が自由化でいとも簡単に、外国産87%に変貌していく様子や、零細漁民達が貨幣経済の末端に組み込まれていく様はもはや仕方ないことにすら思える。 一方、エビを輸出する国々にとってはエビ産業...

エビにまつわる色んな話。 これが資本主義だ!ってことがよく分かる本。 日本のエビ産業(国産98%)が自由化でいとも簡単に、外国産87%に変貌していく様子や、零細漁民達が貨幣経済の末端に組み込まれていく様はもはや仕方ないことにすら思える。 一方、エビを輸出する国々にとってはエビ産業が外貨、技術を獲得する貴重な機会になっているのも事実な訳で。 一概に良い悪いが判断できない難しい問題だと思います。 個人的には、日本がエビ輸入国に変わっていく過程がひじょーに興味深く読めた。 低温輸送インフラの整備、各家庭への冷蔵庫普及、商社・食品メーカー・スーパーの販促、外食産業の成長。 色んな要因があるけど、その中でもインフラってとてつもなく大事だなと。 そしてもう一点。 エビについての研究の姿勢に感銘を受けた。 徹底した現場主義で、インターネットが普及していない時代にここまで調べあげるその研究者魂に感服です。 極めるってこういうことを言うんだなー。 ネットや文献だけでささっとレポート書いてしまう自分が何とも愚かしく思えます。 「開発輸入」、「買い付け輸入」など知れてよかったなと思う用語もちらほら。 久々に学ぶことが多く得られた本でした。

Posted byブクログ

2009/11/02

人類学者になりたくなったんです、この本に出逢って。 モノのルーツを知りたくなったのは、この本のお陰だと思います。 そして、日本人が食べているものの多くが、 諸外国に委ねられているという事、そして大切なものを切り捨てさせている ということ。。。 日本の自給率、39%ですか...

人類学者になりたくなったんです、この本に出逢って。 モノのルーツを知りたくなったのは、この本のお陰だと思います。 そして、日本人が食べているものの多くが、 諸外国に委ねられているという事、そして大切なものを切り捨てさせている ということ。。。 日本の自給率、39%ですから。

Posted byブクログ

2011/04/26

日本で大量消費されているエビについて、その生産現場から消費までの現場と流通を丹念にたどって解説する。筆者のチームが実際に現地へ赴き、インタビューした成果が詰まっている。1では、インドネシアの漁民の声を拾い、日本資本に組み込まれている様子を描く。トロール船は現地に何も残さずに商品と...

日本で大量消費されているエビについて、その生産現場から消費までの現場と流通を丹念にたどって解説する。筆者のチームが実際に現地へ赴き、インタビューした成果が詰まっている。1では、インドネシアの漁民の声を拾い、日本資本に組み込まれている様子を描く。トロール船は現地に何も残さずに商品としてのエビを収穫していく。乱獲によって資源が枯渇し、養殖ブームが起こっている。2では、エビの生物学的解説や、伝統的漁法から現在の漁法まで紹介する。日本で消費するエビの八割以上が外国産であるという。3では、養殖漁民の仕事と生活や、輸出するまでの流通の仕組みについて紹介する。エビの養殖方法を確立したのは日本である。4では、エビを加工する工場の女工さんたちの労働状況について紹介する。日本の商社や水産会社が深く関わっていることも指摘される。5では、日本のエビ消費動向について。エビが身近なものになったのはごく最近であり、業者と政府が一体となって冷凍食品を普及させた成果であると指摘する。1986年にはすべての食料品の中で輸入額1位になったそうだ。目次 1 エビを獲る人びと―トロール漁の現場 2 エビという生き物―生態・種類・獲られ方 3 エビを育てる人びと―養殖をインドネシア・台湾に見る 4 エビを加工する人びと―調味料づくり・殻剥き・箱詰め 5 エビを売る人、食べる人―この四半世紀に何が起きたか?1988年発行と古くなった本なので現時点とは異なる点もあるだろうが面白く読めた。かつての水産ニッポンが水産物大輸入国になったということは、食料自給率の問題につながってくる。貿易データ、取引相場などの経済指標が数多く紹介されているし、現地の人々の声もリアリティがあって面白い。漁港、工場などの描写は旅行記のような趣もあり、現地の風景をうまく表現している。国際資本に飲み込まれる第三世界という問題指摘も、変な押しつけがましさがなく、共感が持てる。

Posted byブクログ

2009/10/04

私の大好きな「エビ」って自由化されたのは、ちょうど私達が生まれた頃だったんですね。 さらに、その前年には、「バナナ」が自由化されたらしいです。 だから、私達が成長する頃にだんだんと色んな物であふれかえっていたんですね。

Posted byブクログ

2009/10/04

途上国と日本をつなぐ糸をたどる本。「バナナと日本人」に続いて、エビを題材に取り上げている。エビを食べるだけでは決してわかることのない複雑な経路を丁寧に追っている。だいぶ事情は変わってきてはいるが、今読んでも示唆が多い。

Posted byブクログ

2009/10/07

日本って世界1位のエビ消費国。 でも、何にも知らなかった私達。 マングローブだけじゃなく海も破壊されてる。

Posted byブクログ

2009/10/04

日本で消費されるエビの養殖などのために,東南アジア諸国では,マングローブ林などさまざまな環境が蝕まれている.この事実はすでに衆知であるものの,多くの人は表面的にしか知らない.この本は著されてから20年近く経つが,そのメッセージは変わらず重要.もっと広く読まれてもよいと思う.

Posted byブクログ

2009/10/04

日本人は、世界一エビを食らう人種である―普段何気なく口にするエビ、それを養殖するために、アジアで多くのマングローブが犠牲になっているという事実。 中学生の公民の授業で取り上げたい一冊。

Posted byブクログ

2012/10/07

買った本。 日本人がエビを大量に輸入することで、世界にどんな影響を与えるかが描かれている本。 エビの乱獲によって海の環境が破壊され、エビの養殖のためにマングローブの森が伐採され、輸送のためのタンカーでは大量の石油が使用される。 エビ産業に従事する人々の収入格差は一段と大きくなるが...

買った本。 日本人がエビを大量に輸入することで、世界にどんな影響を与えるかが描かれている本。 エビの乱獲によって海の環境が破壊され、エビの養殖のためにマングローブの森が伐採され、輸送のためのタンカーでは大量の石油が使用される。 エビ産業に従事する人々の収入格差は一段と大きくなるが、またそれによって糧を得ているのも事実。 『バナナと日本人』とともに、フェアトレードについて考える上での必読書。

Posted byブクログ