飛ぶ夢をしばらく見ない の商品レビュー
読み進むほどに感動の…
読み進むほどに感動の波が押し寄せてきます。最後は涙が止まらなかった。何故泣けるのかわからない。感情が素直に表れた結果が涙でした。
文庫OFF
会う度に若く、幼くな…
会う度に若く、幼くなっていく女性を好きになる男の物語。切なく、それでいてほのぼのとする不思議なお話でした。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館にて。 昔この本を持っていて、繰り返し読んでいた。 だいぶ前に手放してもう手元にないのだが、ふと思い出し取り寄せて読んでみた。 20代で読んでいた当時より受け付けない感じ…。 当時から、この相手を好きな気持ち=相手の体を求めるみたいなのがちょっと気持ち悪かった。 究極の男の願望を小説にしたものだろう。 主人公が家族に捨てられたのがせめてもの救い。 この本を持っていた当時は、どんな形になっても(どんどん若返っても)ずっと女性を愛してくれる男性が主人公の、究極の恋愛小説みたいに思ってたところがあった。 今読むとそうではないとわかる。 若い方がいいんだってば。 なおかつ秘密の二人だけの共有とか、世間様への背徳感とか、外的要素も二人を盛り上げる。 だって最初女性がえらい老けてた時はゲッて感じだったじゃんね。 これ、奥さんの年齢くらいからスタートして倍速で歳を取るって設定だったらこんなに盛り上がらないし、気持ちも自分を抜かしたあたりで冷めるから。絶対そうだから。 そういう、どうしてか自分を好いてくれるきれいな女性がどんどん若返って、その都度それぞれの年齢の体に好きなことして、最終的に女性は子供になり男は社会的に破滅、みたいなのがきれいに描かれてるのがめちゃくちゃおぞましかった。 これ、男女逆だったらめちゃくちゃ叩かれるぞ。内容が同じでも、どれだけ二人が好きあっててもだ。逆の設定ならと想像出来たら、男性にもおぞましさがわかるだろう。 これ映画化までされてんだもんな…。恐ろしいしおぞましい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山田太一。 不思議な出来事にひょっくり遭遇、最初は良いものの次第に現実と夢との区別がつかなくなってくる、現実面での破滅を迎える、というパターン ただ今回はひたすら傾倒していって歯止めが効かなかったな、若い女の魅力よ、みるみる若返る女なんて 北陸と東北
Posted by
これだけ荒唐無稽な話が好きだ。 本書の主人公田浦は中年という人生の折り返し地点にたって、はじめて本当に愛すべき女性に出会う。 山田太一氏といえば数々の名作があるが、 私がこの本に出会ったのは、偶然・・・ 新潮社の本は独特の紙触りと質感が好きで、それだけでもひいきにしていた時...
これだけ荒唐無稽な話が好きだ。 本書の主人公田浦は中年という人生の折り返し地点にたって、はじめて本当に愛すべき女性に出会う。 山田太一氏といえば数々の名作があるが、 私がこの本に出会ったのは、偶然・・・ 新潮社の本は独特の紙触りと質感が好きで、それだけでもひいきにしていた時期がありました。 この本を手にとったのは、題名に惹かれたことがすべてです。 題名の意味がよくわからない。。 そこが山田太一氏の作品との出会いでした。 主人公の男性、田浦は、中年の男性、右足の骨折で入院した病院で衝立越しに1人の女性と出会う。 しばらくして、その彼女と再会をするが、彼女には驚くべき変化が・・・ 精神的にではなく、肉体的に、外形的にどんどん若くなっていく・・ 男性は、もちろん、年を重ねていくことになる。。 女性は、最終的には子供と言っていいところまで行く。 しかし、2人は愛し合っているため、そんなことにひるんでいない。 2人の関係は読んでいての日現実感をあまり感じず、何とも読後感がいい。 そしてラストのシーンは、何とも切なく、何とも暖かく・・・ 今まで体験したことのない小説の世界観が私は好きな作品です。
Posted by
山田太一(シナリオライター)の名前と不思議な題にひかれて購入。しかし・・・。 面白くないわけでは有りません。読んでる最中は結構入り込めるのです。最後に幼児に帰った女性が一人で去っていくラストシーンもなかなかです。しかし、読後は・・・ 結局著者が何を言いたかったのか、どうも理解...
山田太一(シナリオライター)の名前と不思議な題にひかれて購入。しかし・・・。 面白くないわけでは有りません。読んでる最中は結構入り込めるのです。最後に幼児に帰った女性が一人で去っていくラストシーンもなかなかです。しかし、読後は・・・ 結局著者が何を言いたかったのか、どうも理解できません。 やはり、私は愛の物語と言うのは苦手なようです。
Posted by
病院で偶然隣に居合わせた女性、彼女がどんどん若返り、性にものめりこんでいく中年男性。ストーリーも面白く、一気に引き込まれる。さすが山田太一さん。タイトルは知っていたから、ドラマか映画になったこともあるのかと思う。
Posted by
山田太一ファンタジー三部作の初作品らしい。タイトルがラノベっぽいと思ったら、中身も昭和ラノベ。設定は当時にしては斬新だったのかもしれない。若返っていく愛人に対する中年男のエロスはよくわかった。
Posted by
荒唐無稽なファンタジーも、細部がしっかりしていると違和感を感じないから不思議。この人の小説は、ふわふわした美しさの中でも読者をゾっとさせることを忘れない。若返りすぎるのって、こわいなー。
Posted by
どんどん若返る女性に心身ともに傾注する主人公。社会での飛躍を見限った感の48歳という設定が絶妙。ラストシーンが切ない。12.6.10
Posted by