二つの祖国(上) の商品レビュー

山崎豊子(著者)

2009/10/04

初めて読んだ山崎豊子作品でした。
読み始めは二段組だし、読み終わるか心配でしたが、全くの杞憂でした。
第二次世界大戦に翻弄される人々があまりにも悲しい物語です。
悲しいけれどもとても印象的な物語でした。

2009/10/04

第二次世界大戦の際、アメリカに在住する日本人及び日系人が収容所にいれられました。その際、日本とアメリカ両方を祖国に持つ日系人のお話。
　前半は主要登場人物の背景から話が進み、後半は東京裁判にフォーカスが移っていく。このあたり後の白い巨塔を連想させるような面白さがある。

　そういえば最近米下院で日系議員タナカが従軍慰安婦絡みの謝罪要求議案を提出して通りましたね。彼も戦時中は日系人としてコロラドかどっかの収容所にいれられていたはず。

2009/10/04

ケンジ・アモウ

最期は自殺しちゃうんだ。

２つの祖国を背負っているって
想像を絶する。

2009/10/04

第2次世界大戦中のアメリカで日本人の血をもって、アメリカ人として生きる…
理解しあえた唯一の女性はアメリカの落とした原爆の後遺症で息絶える…
2つの祖国というけれど、彼には祖国はなかったのではないでしょうか…。

2009/10/04

古本屋で(上)(下)巻セットで売っていたので買ってみた．
ら，なんとこの作品は(上)(中)(下)の3巻セットだった・・・
(上)を読み始めたらもう止まらなくなり，図書館から(中）を
取り寄せてなんとか完読しました．

日系二世がアメリカで戦時中どんなに大変な目にあったのか，
ぼくは初めて知りました．ベストセラー作家の作品な上に
1984年に大河ドラマ「山河燃ゆ」として映像化もされて
いたので多くの人は知っていたことだと思いますが・・・

主人公の日系二世である天羽賢治のモデルになった人が
実際にいるようで，「二つの祖国」「モデル」などで
ぐぐるとでてきました．

2009/10/04

アメリカに生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世たち。
その親はまぎれもない日本人。

日米開戦の際、
日本国民としてアメリカ軍に立ち向かうのか、
アメリカ国民として日本軍に立ち向かうのか。

辛くそして激しい。
生々しいリアルな物語がこの本に籠められています。

祖国、アイデンティティをもう一度しっかりと考えさせられる。

そんな心震える作品です。

この本は、私のような文章下手が紹介するべき本ではないです。
できれば、手にとって読んでみて欲しい。

私の人生を変えてくれた尊敬すべき作品。
１００年後残っている数少ない本となるでしょう。

2009/10/04

小学生の頃初めて読んで、もう何十回と読みました。戦争という状況の中、二つの祖国の中で揺れ動く日系二世の人々の生き様と悲劇を描き出しています。テーマ・ストーリーの重い本ですが、ぜひ一読をお勧めしたい本です。