あした天気にしておくれ の商品レビュー
競馬のことは分からな…
競馬のことは分からない私でも、すっごく楽しめました!この本ですっかりファンに!!!
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江戸川乱歩賞の最終候…
江戸川乱歩賞の最終候補にも残った、傑作競馬ミステリ
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自分たちで何とかしか…
自分たちで何とかしかきゃいけないってことが、逆に緊張感を高めている。最後の終わり方も余韻を残す感じでよかった。
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はじめは馬の取り替えでホームズの銀星号事件かと思ったが全く違ってました。 二重に重なる流れは一気読みです。 最後に〇〇さんのその後が気になります。 なぜか江戸川乱歩賞を落選した、競馬界を舞台にしたミステリの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫...
はじめは馬の取り替えでホームズの銀星号事件かと思ったが全く違ってました。 二重に重なる流れは一気読みです。 最後に〇〇さんのその後が気になります。 なぜか江戸川乱歩賞を落選した、競馬界を舞台にしたミステリの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。犯人たちの「裏の意図」とは。そして、「裏の裏」の出来事が! 『焦茶色のパステル』の前年に江戸川乱歩賞に応募、刊行はデビューの翌年1983年に刊行となった。(講談社文庫)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まさしくノンストップ。次々と変化していく展開には一寸の隙もなく、読者を全く飽きさせない。 前半は倒叙モノ、そして犯人の計画外の事件が起こり、もう1人の犯人が捕まったら自分も捕まってしまうという動機により中盤からは犯人=探偵役の構図へとすり替わる。 徐々に朝倉に感情移入していき、気づいたときには"バレるな"と思っている自分がいる。 倒叙モノはあまり読んでいないのだが、やはりこれが倒叙モノの醍醐味だろう。 だがやはり本書の見どころは身代金の受け渡しのトリックだと思う。 犯人が馬券を買うことを指定してきたときにようやく気づいたが、このトリックにはかなり驚いた。 直接お金を受け取るというわけではなく、間接的に得をする。複合馬券の引き換えという問題は残るが、かなり安全性の高いトリックであることは間違いない。 岡嶋二人の良さが非常によく出た作品。
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本作は競馬場と北海道の牧場が舞台背景です。北海道の牧場で起きたほんの小さな事故が発端になり東京~北海道でエリートサラブレッドの行方を廻って馬主・警察が犯人を追う物語です。 まず、感心するのは今回誘拐?盗難?された素材が「馬」である事、普通?(犯罪に普通も常識もないでしょうが)...
本作は競馬場と北海道の牧場が舞台背景です。北海道の牧場で起きたほんの小さな事故が発端になり東京~北海道でエリートサラブレッドの行方を廻って馬主・警察が犯人を追う物語です。 まず、感心するのは今回誘拐?盗難?された素材が「馬」である事、普通?(犯罪に普通も常識もないでしょうが)盗むなら現金や換金性の高い物を選びますが犯人が盗んだのは転売も出来ない登録が必要な馬主となってレース出場も叶わない事がはっきりしている素材を扱った小説であると事です。 著者は競馬好きとの事で本ミステリーを執筆したとの事ですが盗難に至る真の理由や2重に張られた犯罪トリックと身代金の行方等が新鮮な上に本ミステリーは他とは違い人が殺されないので陰湿な感じが無いのも1つの特徴です。 競馬場や競走馬が舞台ではありますが、競馬素人でも全く問題なく楽しめる内容で一風変わったプロットに衝撃と感動を受けること間違いありません。。。
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過去の作品シリーズ。第27回江戸川乱歩賞を取れなかった作品。 3億2千万という、破格の値段が付けられたサラブレッド「セシア」。 4人の馬主が共同で保有し、将来を楽しみにされていた。 だがある日、そのセシアが誘拐されてしまう。 「我々はセシアを誘拐した」と犯人は脅迫状を送り付け、...
過去の作品シリーズ。第27回江戸川乱歩賞を取れなかった作品。 3億2千万という、破格の値段が付けられたサラブレッド「セシア」。 4人の馬主が共同で保有し、将来を楽しみにされていた。 だがある日、そのセシアが誘拐されてしまう。 「我々はセシアを誘拐した」と犯人は脅迫状を送り付け、2億円もの身代金を要求してきた。。。 岡嶋二人氏の事実上のデビュー作とでも言うべきこの作品。 相当に古い(1981年の作品)であるが為に、当然のようにその時代背景は古いのだが それ補って余りある面白さである。 いわゆる“メイントリック”は今現在では使用出来ないものだそうだが、 それでもその鮮やかさは競馬を知らない人でも驚くのではないだろうか。 ただし、競馬を本当に全く知らない人が読むのは少々厳しいかもしれない。 なぜなら、セシアという馬に対する価値や馬券に対する換金の仕組みなど、 若干その世界を知らないと「??」と感じる部分もある為である。 しかし、これがデビュー作だとは思えない程にプロットも良く練りこまれているし、 人間の欲深さ辺りもよく書かれていると思う。 馬好き人間としては、ちょっと馬が可哀想になってくるが…。 この作者(井上夢人氏のみでも可)には、もう一度競馬ネタでミステリーを書いてもらいたい。 現在を舞台にすると、一体どんな物語を書いてくれるのだろうか。。。 まあ、叶わぬ夢だとは思うが。
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岡嶋二人、2冊目。前に読んだかどうかも忘れているが、多分これは初読み。 3億2千万円の2歳馬(今でいう1歳)が輸送中の事故で骨折し、共有する他の馬主にそれを隠すために、馬の誘拐事件をでっちあげる。 20世紀にセリで3億円以上した高馬というとサンゼウス(3億6050万円)を思い...
岡嶋二人、2冊目。前に読んだかどうかも忘れているが、多分これは初読み。 3億2千万円の2歳馬(今でいう1歳)が輸送中の事故で骨折し、共有する他の馬主にそれを隠すために、馬の誘拐事件をでっちあげる。 20世紀にセリで3億円以上した高馬というとサンゼウス(3億6050万円)を思い出すが、サンゼウスは1988年生まれなのでこの本が書かれたよりもずっと後。 時代的にイメージに近い馬というと1979年生まれのハギノカムイオーだけども、カムイオーは1億8500万円だもんな。まあ、いいけど。 どんな計画かも知らされていないながら、こちらも主人公になった感じで読み進め、警察の捜査に加えて謎のスカGの女が絡んで、結構キリキリする展開。 馬の誘拐というとシャーガー事件(1983年2月)を思い出すが、馬を誘拐してもレースに出したり種付けしたり出来るわけでもないし、飼っておくだけでも大変だし、あまりメリットはなさそうな。 まあ、本作は狂言だからあまり関係ないけど。 それにしてもこの本が書かれた頃は丁度私が本格的に馬券を買い始めた頃だが、青色のゲートなんて懐かしいね。東京に右回りのレースがあったことは知らなかった。 ユニット馬券やオッズ表示のことなど今から考えると隔世の感だが、それをうまいことトリックに利用していて、、、このトリックを見て、この本を読んだことあるのに気がついた…。 私の記憶には、このトリックと該当のレースが終わった後の寒々しい競馬場の風景しか残っていなかったのだが、一頭の馬に対する多くの人の思惑が二重三重に蠢いて事件を形作っていたことが明らかになる作りこそが、本作の値打ちだったのを改めて思い知った。
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「焦茶色のパステル」に勝るとも劣らない傑作。別の作品にあるのかもしれないが、オッズの仕組みを利用した身代金の受け取りなどは本当に鮮やかで、何か爽快な気分になった。終わり方が少し気に入らないが、そんなことは些末に思える素晴らしい快作。
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この作家さんは誘拐ものが得意なのだろうか。 99パーセントの誘拐も興味深かったが 意表をつくトリックでひきつけて次々と巻き起こっていく事態に目が離せない。 伏線の回収が少し曖昧だったのか、読後感がすっきりしないのが☆みっつ。
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