あした天気にしておくれ の商品レビュー
犯人側の視点からかかれていて、ハラハラ感を一緒に感じながら読んでいたら、いつの間にか犯人探しのハラハラ感もプラスされていろんな緊張感ミックス状態で読んだ。読書の気持ちの持ってき方が巧いと思う。
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この人(たち)の作品は、どれも緊張感を持って読み進めることができるので好き。描写の仕方が上手いので、その情景を容易に思い浮かべることができるしね。ニコ動風に言えば、『もっと評価されるべき』。
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岡嶋二人を初めて読みました。 競馬をネタにするというのも珍しいし、馬が誘拐されるという斬新な設定にもワクワク。 犯人視点の倒叙ミステリで、行方不明の馬をめぐるスリリングな展開に目が離せない。 競馬のしくみをうまく使った仕掛けにはびっくりでした。こんなトリックがあるのか!
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競馬には全く興味がないですが、違和感なく入りこませてしまった岡嶋さんの筆捌きは流石。馬が誘拐されるという設定も、身代金奪取方法も、とにかく面白い!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。一気に読める。犯人が主人公のミステリーって???って読み始めると主人公が仕組んだ狂言脅迫に対し更に誰かが脅迫をするという2段脅迫。そうして馬の身代金の受取方法も2億円を使って競馬のオッズを操作して犯人の買った馬券の倍率を高くするという方法で、私にとってとても斬新だった。また競馬を楽しみたくなった。
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競走馬を誤って骨折させてしまったことを隠すために・・・って筋だから、グロさはない。いい感じだ。たまたま見つけた作者なんだが、前作が気に入ったので買って見たというわけ。 殺人事件を無理に作らなくてもいい作品が作れる見本のような物語。トリックそのものは多少マニアックで、競馬を知ら...
競走馬を誤って骨折させてしまったことを隠すために・・・って筋だから、グロさはない。いい感じだ。たまたま見つけた作者なんだが、前作が気に入ったので買って見たというわけ。 殺人事件を無理に作らなくてもいい作品が作れる見本のような物語。トリックそのものは多少マニアックで、競馬を知らない私にはよく理解できなかったのだが、ラストのどんでん返しは意表をついたものだし、雪崩のように崩れていくさまは圧巻でもある。いいミステリーだな。
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作品の紹介 競馬界を舞台にしたミステリーの最高傑作!北海道でサラブレッドが盗まれ,二億円の身代金を要求してきた.衆人環視の中,思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる.鮮やかなトリックが冴える長編会心作.
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セクレタリアトの三冠を最近の出来事として記されている点にノスタルジックとまでは言いませんが時代を感じました。
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2010.11.25読了。 のサラブレッドの子供を誤って怪我させてしまい、走れなくなってしまったのを隠そうとして狂言の誘拐事件を起こすが、それに便乗した恐喝?が起こり…という話。
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僕は岡嶋二人が大好きだ。文庫化されている作品はほとんど読んだと思う。なぜこんなにも惹かれるのだろう、考えてみたい。 きっと僕は「脳みそVS脳みそ」の本が好きなのだと思う。犯人の脳みそが犯罪を生み出し、刑事の脳みそがそれを解決しようとする。二つの脳みそがギュルンギュルンいいな...
僕は岡嶋二人が大好きだ。文庫化されている作品はほとんど読んだと思う。なぜこんなにも惹かれるのだろう、考えてみたい。 きっと僕は「脳みそVS脳みそ」の本が好きなのだと思う。犯人の脳みそが犯罪を生み出し、刑事の脳みそがそれを解決しようとする。二つの脳みそがギュルンギュルンいいながら競い合う、そんな小説が好きだ。 残酷な犯罪、短絡的で救いようのない犯罪は世の中に溢れている。現代の犯人は脳みそなど使わない。物欲、性欲、恐れ、逆上、そんな「つまらない」理由で人は犯罪を犯している。そういうことを描いた小説は現代においてはもちろん必要である。 それでもなお、僕は単純な対決が好きだ。荒唐無稽でもいい、実現不可能でもいい、それでも全身全霊をかける犯罪者と、それを迎え撃つ刑事に、どこかで僕は憧れている。
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