細川ガラシャ夫人(下巻) の商品レビュー
玉子の覚悟と信念に最後の十数ページは、涙をためながら一気に進んで、気がついたら終わっていました。 この後の天下分け目の戦いが、玉子の姿勢で影響されたかもしれないというのも知らなかったので、あらためて立派な人だったんだな、と思いました。 そして、キリスト教についても学んでみたくな...
玉子の覚悟と信念に最後の十数ページは、涙をためながら一気に進んで、気がついたら終わっていました。 この後の天下分け目の戦いが、玉子の姿勢で影響されたかもしれないというのも知らなかったので、あらためて立派な人だったんだな、と思いました。 そして、キリスト教についても学んでみたくなります。 戦国を知るには大事なところだよなぁと。
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暴君信長の冷酷な仕打ちに追い詰められた明智光秀は、織田家に反旗を翻し、信長を打つより他なかった。 がしかし、それが娘の玉子の運命を苦難に満ちたものにしてしまった。 生きることは、死ぬことよりも辛いと感じた玉子を救ったのは『み心のままになさしめ給え』という祈り。 秀吉に...
暴君信長の冷酷な仕打ちに追い詰められた明智光秀は、織田家に反旗を翻し、信長を打つより他なかった。 がしかし、それが娘の玉子の運命を苦難に満ちたものにしてしまった。 生きることは、死ぬことよりも辛いと感じた玉子を救ったのは『み心のままになさしめ給え』という祈り。 秀吉によるキリシタン弾圧の中洗礼を受け、命を持って守ったものは信仰であった。 短くも、最後の時まで愛と信仰に生き抜いたガラシャの生涯は実に重い。
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細川ガラシャの生き方が強くて美しい。なんでキリスト教を望んだのか。キリストの教えを信じることで必死に自分を保とうとしていたんだろうな。ガラシャが関ヶ原の戦いの行方を握っていたというのも納得。戦国の女性の強くて美しい生き方にどっぷり浸った。あっという間に読み終えてしまった。
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上巻のつづき。 そして、キリスト教信仰にたどり着いた玉子(ガラシャ)。 儚く散っていったこの世の命でしたが、 たましいは確かな命を得て天国へと旅立っていきました。 神の国と神の義を、まず第一に求めなさい。 - マタイ6:33 わたしも今置かれている場所で、 神様を第一に求...
上巻のつづき。 そして、キリスト教信仰にたどり着いた玉子(ガラシャ)。 儚く散っていったこの世の命でしたが、 たましいは確かな命を得て天国へと旅立っていきました。 神の国と神の義を、まず第一に求めなさい。 - マタイ6:33 わたしも今置かれている場所で、 神様を第一に求めて歩んでいきたいと、 ガラシャの信仰に改めて励まされました。
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己の運命を呪った玉子に一つの答えが見出された。それがキリスト教。信仰に生きる事により死をも恐れず、大名である夫の為天晴れな最期を遂げる。 人は人を殺せても、人の魂までは殺せない。信仰に生きることは凄いことだと思った。辛い事を辛いと思わせない。男尊女卑の時代に疑問を抱く玉子に、...
己の運命を呪った玉子に一つの答えが見出された。それがキリスト教。信仰に生きる事により死をも恐れず、大名である夫の為天晴れな最期を遂げる。 人は人を殺せても、人の魂までは殺せない。信仰に生きることは凄いことだと思った。辛い事を辛いと思わせない。男尊女卑の時代に疑問を抱く玉子に、夫への絶対的な服従を誓わせる。 玉子がガラシャになり、そこからの生き方は圧巻だった。が、しかし、それ以上に宗教の凄さを感じた。
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そして織田信長の、ひたすらに自分勝手な状態に 3日天下を取る日が…。 まぁここまでして何もしないと思っている方が 甘いな、という感じがしますが。 しかし天下人を倒せば、色々とあちらこちらにしわ寄せがくるのは当然。 あ、それでこうなってこうなるのか、という うっすら思いだした歴史...
そして織田信長の、ひたすらに自分勝手な状態に 3日天下を取る日が…。 まぁここまでして何もしないと思っている方が 甘いな、という感じがしますが。 しかし天下人を倒せば、色々とあちらこちらにしわ寄せがくるのは当然。 あ、それでこうなってこうなるのか、という うっすら思いだした歴史が。 そしてキリスト教へ。 そして天に召される運命へ。 ある意味、これは自殺じゃなかろうか、という感じもしますが 今の我々からみたらそうなる、というだけでしょう。 覚悟が、違います。
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ときどき、戦国ドラマとかそういうのを見てて、キリシタン大名が切腹できないから敵陣に突っ込んでいく、みたいなシーンがある。 それって広い意味での自殺だよなぁって。 悲しすぎて朗読には向かない。
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戦国時代の女性の生き様に驚き、ガラシャの信仰に心打たれた 信仰によって救われるのならキリスト教をもっと考えてもいいのかも。 諸々の悲しみを神の恩寵と思えるように…
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私には信仰心の欠片もないので、教えに目覚めたガラシャらの敬神ぶりには正直なところ、上手く飼いならされたものだ。という感想しかもてないのですがそれと同時に、心の拠り所を持つ人はどこまでも強くなれると信じたくなります。果たして富は必要か? 権力を持つことが本当に幸せなのか? 常日頃そ...
私には信仰心の欠片もないので、教えに目覚めたガラシャらの敬神ぶりには正直なところ、上手く飼いならされたものだ。という感想しかもてないのですがそれと同時に、心の拠り所を持つ人はどこまでも強くなれると信じたくなります。果たして富は必要か? 権力を持つことが本当に幸せなのか? 常日頃そんな疑問を持ち続ける私としては、特定の宗教に帰依するつもりは毛頭ないのですが、財や地位に名声、見た目だけの美しさなどを得たい欲に頼らない、自分にとって生きていく上での確固たる信念を持ちたいと改めて思わせてくれた作品でした。 作中では天正11年にガラシャが「こんてむつすむん地」という翻訳書に触れた事が信仰を深める決定打となっていますが、調べてみるとこの書物は天正10年に出発、同18年に帰国した天正遣欧少年使節団の原マルティノの手によるもので、どうやらこの逸話は作者の創作のようです。が、そんなところにフィクションの妙を感じ、遣欧使節団に興味が湧きました。近いうちに関連する本を読みたいと思います。
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細川忠興の妻、明智光秀の娘、またキリシタン。 波乱の人生を送らなければならなかったガラシャ夫人。 この時代に強く自分を貫き通した女性のstory。
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