天才柳沢教授の生活(文庫版)(1) の商品レビュー
2023.12.3市立図書館 タイトルは前々から聞いたことはあった。図書館のコミックコーナーでみつけて、読んでみようかなと思って一巻目だけ借りてみた。初出はモーニング(1988−1989)、1989年の単行本1巻と1990年の2巻から。「動物のお医者さん」と同時代かな、ボディコン...
2023.12.3市立図書館 タイトルは前々から聞いたことはあった。図書館のコミックコーナーでみつけて、読んでみようかなと思って一巻目だけ借りてみた。初出はモーニング(1988−1989)、1989年の単行本1巻と1990年の2巻から。「動物のお医者さん」と同時代かな、ボディコンワンレンの女子大生に時代を感じる。 元美青年でダンディだけど生真面目すぎるちょっとエキセントリックな柳沢教授の周りで起こるさまざまな出来事を一話読み切りスタイルで読める。連載していた1990年頃に70歳前、戦中に海軍経理学校を出て、恋女房と四姉妹にめぐまれ(しかし家庭を顧みずに象牙の塔にとじこもり)、末っ子が勤務校に入学という第一話ではじまり徐々に姉妹の全体像も見えてくる。ときどき、ちょっとした怪談のような展開もあってふしぎな感覚が味わえる。ウィキペディアによると、著者自身が四人姉妹の末っ子で柳沢教授のモデルは父親だという(なんと!)。
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新しいマンガとの出会いです。映画監督の是枝裕和と対談していらっしゃったのがおもしろくて読み始めました。 なるほどいういうマンガ家というノリで読んでますが、はまりそうです。(笑)
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技術が日々進んでいる分野をどう研究してくのか。 今日研究したことが明日には古くなったとしても、 学問の基礎は変わらない。 その時代の先に何かがあったとしても、 その時教わったことが今の私を形作ってくれている。 いつまでも変わらない。
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大学の経済学部教授である柳沢良則(やなぎさわ・よしのり)の日常をえがいた作品です。 1980年代の大学生たちの生態と、生真面目な生き方をつらぬく柳沢教授との、すれ違いながらも心温まる交流を、たのしんで読むことができました。鎌田俊郎という学生運動華やかなりしころの学生の幽霊が登場...
大学の経済学部教授である柳沢良則(やなぎさわ・よしのり)の日常をえがいた作品です。 1980年代の大学生たちの生態と、生真面目な生き方をつらぬく柳沢教授との、すれ違いながらも心温まる交流を、たのしんで読むことができました。鎌田俊郎という学生運動華やかなりしころの学生の幽霊が登場する話では、80年代の大学生にとって学生運動と自分たちの大学生活との対比が興味深く感じられます。 そんな教授が、幼稚園児の華子や野良ネコに振りまわされながらも、いつも生真面目に対応しつづけるのにも、応援したくなります。
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バブル期の大学の空気感が色濃く表れるコメディ。主人公は、正しくとも融通がきかない大学教授柳沢(経済学)。 ところで、普通人(多数派)の発想は融通無碍なものである。それがゆえに、「笑い」になってしまう柳沢。しかし彼は人間としての温かさを失っていない。老女に対する優しい態度、真摯な姿に正しく激励を述べることができる思考法。そして、昔と変わらずに示すことのできる恩師に対する誠実さ。 これらがある故に、本作の心癒される読後感を醸し出すのだろう。 初出1988年。
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ふと読みたくなって再読。 連載物の漫画を再読した最初にありがちな違和感。 なーんか額がでかいぞ?笑 『おたんこナース』の佐々木倫子の絵と間違えた。 →彼女は動物の絵が秀逸だから気がついたけど。 『劇画風』、『少年誌向き』と言われた自分には、 こういう画風は絶対に出せないな~。...
ふと読みたくなって再読。 連載物の漫画を再読した最初にありがちな違和感。 なーんか額がでかいぞ?笑 『おたんこナース』の佐々木倫子の絵と間違えた。 →彼女は動物の絵が秀逸だから気がついたけど。 『劇画風』、『少年誌向き』と言われた自分には、 こういう画風は絶対に出せないな~。(;^ω^A まだ内容がいまいち面白くない。 これからが楽しみ♪ 巻末に著者:山下和美が若かりし頃、 脳梗塞を患い、右目の視野が失われたとあった。 今自分の右目の視野が1/4程失われている中で、 急に親近感が増した。 年齢も同い年ってか、10日程お姉さま。 老眼年齢だけどガンバ♪笑 ○市立図書館所蔵
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こんなお父さんだったら結構大変だろうけど、でもこんなお父さんがいたらすごく面白いだろうなぁ。 私の父も教育者でしたが・・・・レベルは違うけどちょっとにたところあったかなぁ~。 でも、この人のどんな分野であろうとも「探究」を忘れない、「拒まない」そんな人柄に魅かれます。 最後にはほんわか癒されるお話だと思うのは私だけかな?
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第一巻から最新の巻まで、ひとつひとつを慈しむような気持ちで開いてきた本。「おじいちゃん」であり「あなた」であり「お父さん」である不器用な私こと「柳沢良則」が、人生の中の様々なできごとを解き明かしてゆく。滑稽で深みの在る短編集。あたたかな日だまりのような作品です。
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昔ドラマ化された時に絶対に原作を読もうっと思ったのに 何年越しかでやっと購入。 特に理由なく何年もたってしまったけど、やっぱり買ってよかったっ。 柳沢教授の目を通して見る世界のあったかさがたまらない。 本人は至ってまじめに真っ当に生きているだけだけど 周りの人は振り回されて大変...
昔ドラマ化された時に絶対に原作を読もうっと思ったのに 何年越しかでやっと購入。 特に理由なく何年もたってしまったけど、やっぱり買ってよかったっ。 柳沢教授の目を通して見る世界のあったかさがたまらない。 本人は至ってまじめに真っ当に生きているだけだけど 周りの人は振り回されて大変だろうなぁ…とは思うけれど、 柳沢教授の根底にはあったかい気持ちがあるので ぶんぶん振り回されながらも結局は癒されてしまう[*Ü*] 公共の問題以外個人のことには立ち入らない主義で 夜の9時にはどこにいようとも床についてしまう。 誰かのコトバに真剣に心も耳も傾けてくれる。 でも、夜9時になると問題の只中でも就寝することは曲がらない[笑] たまたまだけど、柳沢教授の前に読んだ群ようこさんの小説が 昭和60年が背景のエッセイだったりで、ほとんど時代背景が 変わらない柳沢教授のお話は相変わらず昭和に タイムトリップしたままの世界が続いているのもなんだか楽しい。 大好きな京極堂シリーズのように、柳沢教授の青春時代は カストリ時代というお話があったりしたのも 大好きな世界が柳沢教授の中にも息づいていてうれしかったり。 4月の桜だけでなく、5月はつるばら、6月はあじさい、7月はハナミズキ 8月はひまわり。毎月花見は開催できるって当たり前たけど そんなステキなことを改めて思わせてもらったり。 つるばらいいなぁ[*Ü*]♡ 幽霊とも真っ向勝負できちんと向き合う教授。 見えたものは受け入れる。変わった人ではあるけれど、 そんな柔軟性を持っているところも大好き。 遅れながらも柳沢教授の世界と出逢えてよかった。 泣いたり笑ったり、ステキな時間が過ごせました。
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ベスト版読んでハマりました。 読み応えがあるし、色々教えてもらえます。 人生って素晴らしいって思えた。
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