火の鳥(角川文庫版)(6) の商品レビュー
昨年年末あたりから ぼつぼつ読み出した「火の鳥」 ようやく全巻読了 古臭さを感じるところもあるけど やっぱり天才の仕事だな〜と思う ブックオフにて取り寄せ
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人間はこの世というエコシステムの中で、 さまざまな資源を消費しながら生きている。 資源がなければ人間は生きていくことができない。 だが人間の数が増えていくほど、地球という環境の中で利用可能な資源は足りなくなっていく。 そこで、争いが生まれる。 心の持ちようだけで、争いは防ぐことができない。 あらゆる面で、「余裕」を生み出す必要があるのである。 争いのない世界を実現するには、より少ない力で多くのことをできるようになるシステムや、今あるものを無駄なく利用・共有することが必要である。 この物語の中で、思いやりのない地球人や、悪を教えられ争いを選び滅びたエデナの住民を見て、そんなことを感じた。
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望郷編。ロミという女王とエデン17という星が栄え、滅びていく話。 小学生の時分に読んだ頃は特に感じなかったけれど、大人になって読み返すとロミの女性としての人世が凄まじすぎる。
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望郷編を、小学生の頃に読んで衝撃を受けた一人です。人類の三大タブーに正面からぶつかる。 現在の温かい世界に生きている自分は、禁忌を破ってまで人類存続したいと思わないが、ほんの数十年前、人類が原的なものを多く残していた頃はそれを願うんでしょうか。 考えてみれば、火の鳥は人類のタブー...
望郷編を、小学生の頃に読んで衝撃を受けた一人です。人類の三大タブーに正面からぶつかる。 現在の温かい世界に生きている自分は、禁忌を破ってまで人類存続したいと思わないが、ほんの数十年前、人類が原的なものを多く残していた頃はそれを願うんでしょうか。 考えてみれば、火の鳥は人類のタブーを破りまくりですね。そうやって生命の根源を問い続ける名作なんでしょう。
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これが噂に聞いた近親相姦。 さらにさらには異種姦まで登場、ムーピーと人のあいのこが文明を作る。 それがそのまま人類史とも重なる、なかなかぞっとしない背景。 しかしその魅力的な背景をブレイクスルーする、ロミという女の一途さがすばらしい。 妖しさも加わり、惚れてしまう。 上記を書いたあと検索して知ったこと。 人肉食。 雌雄同体のノルヴァ。 なーるほど手塚治虫作品ほどになればコミック間の異同についても知っておくべきなのだ。 「ドラえもん」「デビルマン」で痛感した現象が、ここにも。 初出→作者による改稿→事務所などへの委譲あるいは移譲→誰か知らんものが勝手に改稿。 どこがいいのか何が正義なのかは断定できないにしても。
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「そしていつのまにか 紫色の水草の花に変身していたのです。 コムにムーピーの血が最後になってよみがえったのでした」
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火の鳥の中でも特に好きなのがこの望郷編。 先の先まで想像力を働かせていた手塚治虫さんが、この物語の最後に取り上げたのが、私の好きなあの名作絵本だという事実にビックリ。傑作の名に相応しい作品。
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僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様...
僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。 1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
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