1,800円以上の注文で送料無料

火の鳥(角川文庫版)(2) の商品レビュー

4.5

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

未来編。 まさにこれが集大成。 火の鳥シリーズの21世紀以後の話は、昭和くささのあるSFちっくでちょっと笑ってしまうけれど、公害や地域紛争なんどで環境破壊が取り沙汰されはじめた時代背景を反映してるのだろうな、と思う。

Posted byブクログ

2013/06/23

1巻は古代。 2巻は一気に未来のお話。 とにかくこの2巻も、なんて壮大なスケール感あるSFな事! マクロの世界、ミクロの世界。 輪廻転生という大きなテーマも加わり、 やや哲学的な物語の展開。 この2巻は、手塚先生の願いや祈りのメッセージがたくさん込められてるように感じました。...

1巻は古代。 2巻は一気に未来のお話。 とにかくこの2巻も、なんて壮大なスケール感あるSFな事! マクロの世界、ミクロの世界。 輪廻転生という大きなテーマも加わり、 やや哲学的な物語の展開。 この2巻は、手塚先生の願いや祈りのメッセージがたくさん込められてるように感じました。 全13巻あるうちのまだ1巻とこの2巻しか読んでいないけど、 『集大成』かのように。 SFであれど、手塚先生は未来(先)を読んで描かれたような現実味を覚えた。 次は3巻目へ… 今度はどんな舞台でどんなメッセージが込められてるんだろう。 ドキドキ ワクワクです☆

Posted byブクログ

2013/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

未来編。 たった一人でずっと生き抜く、というのがとてつもなく怖い。 ナメクジが進化してまた滅亡して、と、かなりテーマを全面的に出していて説教的な感じはするけれど、個人的にはこういうのが好きだ。 最近の漫画はあまり主義主張を前面に出さないので、お話としても楽しめ、骨太の設定に圧倒されるこの作品は、改めてすごいと思う。

Posted byブクログ

2013/01/07

ムーピーゲーム!! 多くのSFに共通する設定だが、「彼女」の健気さに打たれる。 そして絶対とも思える時間を相対化するあっけない描写の恐ろしさ。 ループ。 ロックもいつもに増して素敵だ。 2部にしてループの終わりと始まりを描いてしまった。ここからどんなふうに展開するのか。

Posted byブクログ

2013/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西暦3403年。環境破壊で地球は荒れ果て、人類は巨大なメガロポリスを地下に形成し生活していました。最後に残った5つの都市もマザーコンピューター「ハレルヤ」の命令で互いに争い、核爆弾を使い合って消滅してしまいます。何とか動物を作り出そうと実験を繰り返す猿田博士の努力もむなしく、成功に終わることはありませんでした。たった一人生き残った主人公マサトは、火の鳥に永遠の命を授けられ、壊れゆく地球の行く末を見守ることに…。震災で放射能の目に見えない恐さに触れた今読むと、とても恐ろしいです。 人為的に生命を作り出すことが、どれだけ難しいのか。 永遠に生きるとはどういうことなのか。 何万年も生きる中でマサトの体は消滅し、意識だけが残り、コスモゾーン(宇宙生命体)になっていきます。神の様な存在になっても彼自身が生命体を作ることは叶いませんでした。地球では、全ての生命体が一度滅亡したと思われた後、また古代の生命体が誕生し、過去をなぞる様にその進化が続きます。哺乳類が再び誕生するシーンではマサトと一緒になって感動していました(笑)繰り返される時間でニーチェの永劫回帰を連想しましたが、一部の登場人物が輪廻転生をしているからまた違うんでしょうか。 黎明編→未来編の時間軸だと思っていたので、ラストまさかの未来編→黎明編の流れに本当に吃驚しました。ということは猿田彦が蜂に刺されたせいでその子孫の猿田博士の鼻も大きかったというわけでは無いんですね!!猿田博士が鼻が大きかったから、黎明編の猿田彦も蜂に刺されて鼻が大きくなったんですね…!!輪廻転生恐すぎます…!

Posted byブクログ

2015/08/05

2012年11月30日読了。「未来編」を収録。滅亡が近づく近未来の地球では、人類は5つの地下都市「メガロポリス」で生活していた。マザーコンピュータ「ハレルヤ」の指示により「ヤマト」を追われたマサトは、奇妙な鳥からのメッセージを受け取り地球の滅亡を見守ることに・・・。縄文・弥生時代...

2012年11月30日読了。「未来編」を収録。滅亡が近づく近未来の地球では、人類は5つの地下都市「メガロポリス」で生活していた。マザーコンピュータ「ハレルヤ」の指示により「ヤマト」を追われたマサトは、奇妙な鳥からのメッセージを受け取り地球の滅亡を見守ることに・・・。縄文・弥生時代の日本を描いた「黎明編」からいきなり絶望的な未来世界を舞台にするこの展開、リアルタイムでこの「火の鳥」シリーズを読んでいた人々はさぞ衝撃を受けたことだろう。気の遠くなるような年月を経てまた「黎明編」につながる構成ということで、ひょっとしたら手塚的には「黎明編」「未来編」のセットで火の鳥サーガはいったん終わってもよかったのかも、と思ってみたりもする。ある意味シリーズのテーマが露骨に出ている分、火の鳥の中ではお話としての面白さ・満足感は低いエピソードかも。

Posted byブクログ

2012/10/11

「五千年… わしは待つのが楽しかった!  次の五千年… その次の五千年…  わしはなにを期待して生きればいいのだ? ……」

Posted byブクログ

2012/05/06

本書、『未来編』の最後のシーンが印象的だ。何億年ものあいだ生き続けたマサトは、宇宙生命(コスモゾーン)として生きていることを火の鳥に知らされる。姿はすでになく、肉体の最後の感覚が残っている感じがあるだけ。火の鳥はマサトに世界を見せる。銀河系宇宙のような大きなものから、惑星達、地球...

本書、『未来編』の最後のシーンが印象的だ。何億年ものあいだ生き続けたマサトは、宇宙生命(コスモゾーン)として生きていることを火の鳥に知らされる。姿はすでになく、肉体の最後の感覚が残っている感じがあるだけ。火の鳥はマサトに世界を見せる。銀河系宇宙のような大きなものから、惑星達、地球、動物や植物、その細胞、分子、原子、素粒子・・・。その全てに宇宙生命(コスモゾーン)が入り込んで生きていることを。火の鳥はマサトに言う。「私の体に飛び込みなさい。あなたはわたしになるのです」。あとがきに景山民生が寄せているが、この『火の鳥』は、まだ「ガイア理論」が世間的に知られてない時代に描かれたものだ。仏法でいう「山川草木悉有仏性」。景山民生は、これを菩薩としての手塚治の現代の祈りだと思うという。

Posted byブクログ

2012/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

黎明編からう~んと未来の話。 手塚治虫先生は人類の未来を予言するかのようだ、とよく言われてますが、その通り。セリフにそれが見える。 人類を全滅させ、全部をリセットしてもう一回進化を作り、歴史を作りなおず壮大なスケールの物語。 そしてもう一回黎明編へリンクする。 宇宙ではモノの大小や時間すら超越するんやなぁ、と思った。 この未来編を読むといつも”命を正しく使う”って言う事を 考えさせられます。

Posted byブクログ

2012/01/15

今も人間は、クラウドやビックデータ、リコメンドエンジンなど、人をコントロールする仕組みを作って行っているが、これらはいつか人を支配するようになる。手塚治虫先生がこの未来編で予言している世界に一歩ずつ近づいている。最後の戦争だけは起こしてくれなければいいが、、、

Posted byブクログ