砂の城(文庫版)(1) の商品レビュー

一条ゆかり(著者)

2020/11/15

お家にあって小さい頃から何度も読み返してる唯一の作品。初めて漫画読んでしんどい気持ちになったな〜〜〜、本当にナタリーが良い人なんだけど嫌なやつででも憎めなくて、そして可哀想で、フランシスの気持ちが切なくて、本当によくできた作品だと思う。とにかく切なくてつらいの！を全面に表した漫画。不幸が起こって解決したと思ったらまた次の不幸。本当に不幸ばっかり。読む人によってはうじうじ我儘ナタリーに嫌気が刺すかも。でもそこもがいいからぜひ最後まで読んでみて欲しい

2013/01/22

大金持ちの貴族のお嬢さんと、その家の前に捨てられていた孤児くんの恋愛物語。
理解してくれていた両親が事故で死んじゃったり、結婚を反対されて心中未遂を起こしたり、記憶喪失の彼が他の人と結婚して子供が生まれていたり…。
昭和を感じさせるジェットコースターペースでドラマティックな展開が目白押し。
だけど、愛する人が他の人との間にもうけたお子ちゃまを引き取ったあとの苦悩とか、ダークな部分がしっかり描かれていて、かなり奥深い作品だと思います。

2012/11/25

不幸を基礎に不幸を重ねて不幸で味付けして仕上げに不幸を・・な展開です(笑)
ナタリーは不器用ですが、それでもなんとか足掻いてるのに不幸は襲ってくるんですよね。元々は甘ちゃんなお嬢様がすっかりくたびれていく。それぞれの生き方をしっかり描いてるので見応えアリです。当然だけど皆不器用です。
歳の差をはじめとした障害がこの作品の重要なところ。

2012/03/24

この頃の絵が好きだなぁ。
プチフランシスの小さい体でナタリーを守ろうとする姿が健気。なんて可愛くて聡明な子なんだ。
多くの障害が立ちはだかるナタリーが見ていて辛い。彼女囲む友人たちがいい人なのが救い。
ドロドロになりそうな予感。

2011/03/08

裕福な家庭の一人娘・ナタリーが生まれた日に、彼女の屋敷の前に捨てられていた孤児のフランシス。
兄妹のように育ち、やがて結婚を約束する仲になるが、２人の仲を許したナタリーの両親が事故で亡くなり、叔母に結婚を反対され、追い詰められた２人は崖から飛び降り、心中を図る－－－

が、生き延びたナタリー。フランシスは行方不明に。数年経ってもフランシスを忘れられないナタリーは、フランシスを見たという話を頼りにある島を訪れる。そこには記憶をなくしたフランシスとその妻子が……

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
そしてその後、フランシスとその奥さんは死んじゃって、
ナタリーはフランシスの子ども(こちらも名前はフランシス)を引き取り、
１６歳差のドロ沼恋愛ストーリーが繰り広げられるという。

凄い設定だな。
３０年前のりぼんに載ってたとは思えない。

この年になって初めて読んだけど、
やっぱ一条ゆかりって絵も話も上手いんだな、と思いました。

しかし、どっちのフランシスも健気で一途だなぁ。
そこはとっても少女漫画っぽかった。

2010/07/29

小学３年ぐらいでこの作品を読んだと思います。あのときはまったくわからなかったナタリーの気持ちにうなずけるぐらいには大きくなったんだなっておもいます。

2010/09/10

一条ゆかりの大傑作だと思います。

文庫サイズでよんだら、
泣けるラストの1ページ後に一条ゆかりのすんごい
バカで底抜けに明るい挨拶からはじまる
バカみたいに明るいあとがきが載ってて、バカで
一条ゆかりは楽しくて面白い人ですが
あとがきはすんごく落ち着いてから読むといいとおもいます！

2011/09/03

これぞ、少女漫画って感じがたまらん。登場人物は西欧人だし、下品で野蛮な男は出てこないし、主人公は美人で知性があって、友人にも恵まれながらもたった一つの望みはかなわず不遇で病気がちだし。今後の人生ののりこえ方に注目！

2009/10/04

昔の一条ゆかり作品。
悲劇とか悲恋とかそりゃ夢中になって読んじゃう年頃だった。（再刷だけど）
でも主人公の女がめちゃくちゃ共感できない。
幽霊だったら化けてでてきそうな人だった。
そういうの描くのうまいよね

2009/10/07

一条ゆかりは能天気な明る〜い雰囲気な漫画と、
暗いシリアス漫画がありますけど、
完全くらいほう。です、砂の城は！

文庫版で4巻ですが、
もう1巻の一番初めからとばしまくり、
かなり引き込まれてゆきました。

4巻が終わるころには、
寝ながらよんでたのですが、枕になみだのシミが･･･！

ぬれて冷たくて、ちょっと不快なぐらい涙がたれてました＞＜ずるずる！

すっごく悲しいです。
つかの間の幸せ！

作品が終わった後の、一条ゆかりのあとがきがあまりに能天気で
ぱんぱかぱーん！って感じなので、
作品に浸りたい方は、時間をあけて読むことをすごくおすすめします。