商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2026/08/12 |
| JAN | 9784065444818 |
- 書籍
- 文庫
きらん風月
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きらん風月
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商品レビュー
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永井さんの作品では『木挽町のあだ討ち』『青青といく』の流れで本作を手に取った。いずれの作品も、宝暦年間から文化・文政、天保を経て弘化年間にいたる、江戸中期の約100年の時期が舞台になっている。 とりわけ本作には、大河ドラマ『べらぼう』でも強烈な存在感を残した老中・松平定信が登場...
永井さんの作品では『木挽町のあだ討ち』『青青といく』の流れで本作を手に取った。いずれの作品も、宝暦年間から文化・文政、天保を経て弘化年間にいたる、江戸中期の約100年の時期が舞台になっている。 とりわけ本作には、大河ドラマ『べらぼう』でも強烈な存在感を残した老中・松平定信が登場する。とはいっても、幕閣の第一線からは外れ、「風月翁」と名乗ってお忍び旅をしている途中。 寛政の改革を成し遂げたことに一点の曇りもなくふんぞり返っている風情の元老中に対して、今は煙草を商う「きらん屋」の主をしている、主人公の戯作者“栗杖亭鬼卵”が話して聞かせる昔語り。 その中には、円山応挙・上田秋成・海保青陵、それに蔦谷重三郎の名も登場し、当時の文化人たちが寛政の改革のもとでも圧政に屈せず、いかに人々に生きる喜びを感じさせるエンタメを作り続けていたのかが、ひしひしと伝わってくる。 ついにはさすがの“定信”も、“鬼卵”に対して心を開いて自分の人生を振り返ることになるのだが…。「これは絶対に正しい」と断言してしまうときほど、実はその陰で苦しめられている人がいたのかもしれない、ということに気付く“定信”。現代を生きる自分にも問われているように気がしてきた。 それにしても、江戸時代に“栗杖亭鬼卵”という、こんな自由人がいたなんて知らなかった。永井さんの掘り起こす歴史小説にこれからも注目したい。
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