商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2026/07/15 |
| JAN | 9784150125264 |
- 書籍
- 文庫
反ミーム部門は存在しない
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反ミーム部門は存在しない
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商品レビュー
3.9
27件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初はかなり面白かった。 「認識できない」「記憶できない」という反ミームの発想が独特で、ムネスティックや外部記憶、逆収容室など、この世界ならではのルールを理解しながら攻略していくところはかなり好きだった。 ただ、後半になるにつれて一気についていけなくなった。 非現実増幅器、カウンターミーム、人格や人間そのものを「情報」や「アイデア」として扱う展開など、新しい概念が次々に追加されていく。設定として完全に筋が通っていないわけではないのだろうけど、そこに至る説明が足りず、「なるほど、だからこうなるのか」というより「そういう設定なんですね」と受け入れるしかない場面が増えてしまった。 特に前半は、反ミームにはこういう性質がある、だからこう対処する、というルールと問題解決の面白さがあっただけに、終盤で急に概念や思想そのものを武器にして戦う方向まで飛んでしまったのが自分には合わなかった。 発想自体は最後まで奇想天外で、よくこんなことを考えるなとは思う。独創性はかなり高い作品だと思う。 ただ、自分はSFでもファンタジーでも、どれだけ突飛な設定でも、その世界の中では理屈や制約が見えていてほしい。 難しいこと自体が嫌なのではなく、理解した先に「なるほど」と納得できる作品が好きなのだと思う。この作品の後半は、理解しようとしても抽象的な概念が増え続け、最後までその納得感を得られなかった。 前半は面白かっただけに残念。 10段階評価:4点
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世の中に潜んでいる人間を脅かす不可知な存在や現象(アノマリィ、小説ではアンノウン)を創作するWEBのコミュニティサイト「SCP財団」から生み出された小説で、そのアンノウンの中でも出色の出来栄えの「反ミーム」という属性のアンノウンたちの脅威と対峙する〈機関(WEBオリジナルではこれ...
世の中に潜んでいる人間を脅かす不可知な存在や現象(アノマリィ、小説ではアンノウン)を創作するWEBのコミュニティサイト「SCP財団」から生み出された小説で、そのアンノウンの中でも出色の出来栄えの「反ミーム」という属性のアンノウンたちの脅威と対峙する〈機関(WEBオリジナルではこれが正にSCP財団という設定)〉の「反ミーム部門」の人々の戦いの物語である。 反ミームとは、人間に認知された途端、その認知記憶を人間から奪ってしまうという、認知を拡散していくミームの真逆的な特性を持っているため、それが何であるかは視認も動画等の記録もとれるが、それを記憶に留めることができない、記録した文や動画が後から見ると何であるかわからない、映っているのに見落とされてしまうという存在で、人間の認知機能を食べてしまう個性豊かなこんなアンノウンたちが数体登場し、反ミーム部門の隊員たちとバトルを繰り広げていく。したがって「反ミーム部門」がいつなぜ誰がたちあげたのか、〈機関〉が収容している反ミームアンノウンもいつどうやってそこに収容されているのか、それを認知できる領域から外に出ると誰も覚えていないわからない、「反ミーム部門なんて存在しない」のである、という趣向だ。 自分の側近の部下だと思っていた人間が、実はいつから存在していたのか覚えていないという敵だったり、相手を認知した途端、相手もこちらを認知して殺されてしまうという敵から逃れるため「記憶忘却剤」を注射して脱出したり(脱出後自分が何をしていたか覚えていないというのがミソ)、人間が行動判断のもとにしている認知や記憶が次の瞬間に違うものと置き換わってしまったりするということの自我が混乱する恐怖がこんなにも不安な気持ちにさせられるのかという、反ミームという斬新な設定がもたらすバトルは新鮮そのものでこんなネタよく思いつくよなと思ったりしたのだが、バトルの舞台が転々してそのたび「マップ的」な説明があること、かつて自分が書きおいたメモがバグっていて読めなくなっていること、戦闘行為中に忘却剤や逆に記憶固定剤を使用しながら戦うなどこれって「回復系アイテム」じゃんと気が付くと、要は「初見殺し即死イベント」の無理ゲーをどうやって攻略するかを楽しむ「ホラーゲーム」がルーツなんだとわかる。 人類という生物が誕生し文明を形成しているという現象は説明できても、では人間の「意識」とか「記憶」とかはなぜ存在しているのかはわからない。反ミームが記憶や認知を食う存在なら、記憶や認知もまた食えるような「物質でもある」ととらえることも可能だ。ラスボスと主人公の概念世界での対決は、サイキックバトルの新しい一つの頂点かも知れない。とりわけ主人公を●●●●せる手法には思わず唸ってしまった。 少しそれるが村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』の中にあった、世の中というものは、人が何かについて感じたり、誰かが誰かのことを思ったり、という100年後には誰も覚えていない、そういうものたちでできている、というテーゼを思い出す。経済や文明のように記録や歴史的な出来事のようには残せないけど、確かにその時その時で世の中に存在し、経済や文明よりも圧倒的に主要に占めていたはずの人々の無数の「記憶」や「思い」というものに改めて思いを馳せてしまった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
SCPを題材とした小説。ハヤカワは普段読まないが、友人の勧めで読んでみた。 最初はSCPらしい、不可解さと気味悪さが上手く表現されている。特に一話は、一章ごとに主人公が代わる短編集のようで読みやすかった。 しかし、後半になるにつれて黒塗りが増えたり、時系列や視点がごちゃついてきて読みづらくなってきた。特に、夫婦(どちらもクイン姓)の2人を、途中からクインと統一し始めてわけが分からなくなった。 名前で呼ぶか、せめて一冊内で呼称を統一して欲しいと思った。
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