商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2026/06/10 |
| JAN | 9784167925161 |
- 書籍
- 文庫
永遠と横道世之介(下)
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永遠と横道世之介(下)
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商品レビュー
5
9件のお客様レビュー
下巻を読み終え、世之介の物語がここで区切りを迎えてしまったと寂しさと同時に、最後まで見届けることができて本当に良かったという温もりに包まれている。 世之介の魅力は、愛される人柄と馬鹿正直さにある。頼りなくて少しお調子者で、聖人君子などでは決してない。名付け親を頼まれれば「自分な...
下巻を読み終え、世之介の物語がここで区切りを迎えてしまったと寂しさと同時に、最後まで見届けることができて本当に良かったという温もりに包まれている。 世之介の魅力は、愛される人柄と馬鹿正直さにある。頼りなくて少しお調子者で、聖人君子などでは決してない。名付け親を頼まれれば「自分なんかでいいのか」と本気でうろたえ、頼まれたら嫌と言えず一生懸命考えるような真っ直ぐな人物。けれど周りにはいつも人が集まり、誰もが世之介を愛さずにはいられなくなる。 作中で語られる「なんでもない一日みたいな人」という言葉に深く頷いてしまった。誰に対しても損得勘定抜きで向き合う。その素直さと優しさがあったからこそ、周りの人々は世之介と過ごした時間に救われ、かけがえのない温もりを受け取っていたのだと思う。 物語が完結してしまい、新しい世之介の日常に会えないと思うと寂しさは募る。けれど、世之介の「いっぱい笑って、いっぱいサボって、いっぱい生きた」その姿が刻まれる。今一番求めていることかもしれない。日常のなんでもない一日を慈しみ、人をまっすぐに愛することが滲み出てくる本だと思っている。
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横道世之介シリーズがついに完結。ついに、とはいっても第一作の時点で世之介の結末は示されていたし、続編があるとも思っていなかったので、第二作、そして今回の第三作と続きが読めたこと自体、思いも寄らなかった幸運という感覚です。今回も読み進めて終わってしまうのがもったいなくなるような多幸...
横道世之介シリーズがついに完結。ついに、とはいっても第一作の時点で世之介の結末は示されていたし、続編があるとも思っていなかったので、第二作、そして今回の第三作と続きが読めたこと自体、思いも寄らなかった幸運という感覚です。今回も読み進めて終わってしまうのがもったいなくなるような多幸感に溢れた読書時間を楽しませていただきました。 今回は世之介39歳ということで、今年40になった私としては時代設定はやや異なるもののほぼ同世代の話として自身へ重ねたり重ならなかったりしながら読めたのも楽しかったです。 「なんでもない日常に幸せはあったのだ」と、そう書くとなんとも陳腐になってしまい、この小説と主人公世之介の魅力を言葉にするのは難しく感じます。シリーズ全編を通して人生讃歌であることは間違いないのだけど、今作は特に病で亡くなった恋人であるニ千花とのシーンや、後輩のエバと咲子が子を授かることであったり、世之介の人生観というか死生観のようなものが言葉にされる部分も多く、人生の幸せをより明示的に感じさせやすい作品になっています。「永遠と横道世之介」というタイトルの回収も素晴らしく、シリーズの締めくくりに相応しいあたたかな終わりであったかと思います。映画化も進んでいるということでどんな作品になるか今から楽しみです。 それにしても今作の地の文もなかなか独特ですよね。ナレーション風の『国宝』ほどにはわかりやすくはないし目立ちもしないのだろうけど、時にメタ的な記述も含む独特な三人称視点の地の文が本作の雰囲気全体を支えていて、さすがの吉田修一でした。
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海みたいな人だ、と思う時もあるし、風のような人だなと思う時もある。桜のような人だな、と感じることもある。 日常のそこかしらに世之介を思い出させる風景があって、それはきっとふふっと笑ってしまうような日常で、そんな日もあったよね、そんな人もいたなあ、と笑顔と一緒に思い出す。 そんな世...
海みたいな人だ、と思う時もあるし、風のような人だなと思う時もある。桜のような人だな、と感じることもある。 日常のそこかしらに世之介を思い出させる風景があって、それはきっとふふっと笑ってしまうような日常で、そんな日もあったよね、そんな人もいたなあ、と笑顔と一緒に思い出す。 そんな世之介と出会えた人たちがほんとに羨ましい。 いつだって真剣で、目の前の人の目だけを見て向き合える世之介はすごい。 読んでいるとなぜか泣いてしまうけど、思い出して笑顔になれるとても大切な本です。
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