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再読だけが創造的な読書術である ちくま文庫
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再読だけが創造的な読書術である ちくま文庫

永田希(著者)

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再読だけが創造的な読書術である ちくま文庫

990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2026/05/11
JAN 9784480440921

再読だけが創造的な読書術である

¥990

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2026/08/13
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 ふむ、なかなか思索に富んだ一冊だった。  「積読」系の書物で名前を見たことのある作者だったが、積読は終活に向けて邪魔になると思い、なるべくなら、するべきでない、と思っている(若いころは、そりゃ積読したものだ)。  でも、「再読」は、今後の老後の楽しみと思っているので、ちょっと興味を持って読んでみた。  結果、この本自体が、再読しないと全体像が見えにくい構造で、本書の再読までも想定していることまでも含めて、著者の思想かもしれない。  要は、単なる読書術、ノウハウものではなかった。むしろ、なぜ新しい本を求めるのか、あるいは、本を読むことは自分自身をどう作り変えるのかを問う、哲学書だった。  また、次々と新刊が発売され消費される現代の様相を「情報の濁流」と言い、より新しいものを、より多く、より速く、より効率的にという、いかにも現代的価値観に、著者は警鐘を鳴らす。自分にとって、本当に大切なもの、大切な情報は何ですか? と。  ミヒャエル・エンデの『モモ』を引いて、時間泥棒にご用心ということらしい。  その心がけに、なぜ「再読」が効果的なのかは、正直、なるほど! と膝を打つ箇所はなかったが、時間をおいてからの再読で、読む側の立ち位置が変わっているというのは、理解できる。経験、知識、人間関係などなど、読み手の変化を踏まえての読書を通じ、「過去の自分」と「現在の自分」を比較する行為は、確かに意味がある。  それを、過去に読んだ本で行うか、新しい本で行うか。比較を行う意味では、過去に読んだことのある本の再読が良いのだろうが、腹落ちはしなかった。  「過去の知識を耕し直して、新しい理解が育つ土壌を作る作業」は、再読しなくても出来るのではないだろうか。  著者は本書で「再読」を勧めてはいるが、その説明が実践的なハウツーではなく、ネットワーク、テラフォーミング、創造性、時間、自己形成といった概念を、縦横に結びつけながら展開されるので論旨が直線的ではない。  どうやら再読が大事なのは分かるが、結論に至るまで(いや、至ったのかも定かではない)、ずいぶん遠回りをさせられている気になる。  「なぜ自分は再読したくなる本と出会うのか」を考え続けた著者の思考の軌跡そのものを読ませる本なのかもしれない。うーん、哲学的!  ゆえに、冒頭の方で、読書スランプなら云々と言い始めるが、そんな人は、本書の1ページを読んだところで放り出すだろう(笑)  また、機会があったら読み直してみよう。そうなったら、まんまと著者の策略にハマったということになるのだろう。果たして、その日が来るのか……?

Posted by ブクログ

2026/08/02

永田希氏のことは「これって教養ですか?」というPodcastで知った。会話の節々に感じる知識の膨大さに惹かれ、彼がメインスピーカーの回が好きだった。急逝されたとPodcastで知ったときは驚いた。 本書は「再読」の効用と重要性を説く。 本書を読み進めるに従い、私は読んだ数をとに...

永田希氏のことは「これって教養ですか?」というPodcastで知った。会話の節々に感じる知識の膨大さに惹かれ、彼がメインスピーカーの回が好きだった。急逝されたとPodcastで知ったときは驚いた。 本書は「再読」の効用と重要性を説く。 本書を読み進めるに従い、私は読んだ数をとにかく増やそうと躍起になって常に新しい本を手に取っていることに気づかされた。ただ積みあがる数字に固執して、読書を通じて自己のネットワークを構築するという営みを蔑ろにしていたのだ。 一度読み終えただけでは一義的な自己解釈にとどまる。再読を通じて、読み飛ばしたり抜け落ちている個所への再接触を図ることで作品-自己の相互補完的なネットワークを更新する機会を得るのだ。 貧乏性の私は、一度読んだものを再読する時間があれば次の新しい本を読んだほうがいいだろうと考えていた。その持論は、本書によって覆された。むしろその姿勢こそ、情報過多の現代によるアテンションエコノミーに飲み込まれている証左であると少し怖くなった。 再読の価値を真摯に問い直し、読者をその境地へと誘う。けれども、読書スランプや、そもそも本を読むことの難しさにも目を向けており、決して無理強いはしない。その筆致に、著者の優しさが感じられる。心地よく、そして自分の読書習慣を見直すきっかけをくれる一冊だった。

Posted by ブクログ

2026/08/02

ネットワークやテラフォーミングを読書の世界に持ち込み、読者が理解できるように説明されていた。要約が上手い分、前半で語られていたことは冒頭のまとめと重なる部分が多く、やや冗長に感じたが、後半の古典や通信に関する話題については、知識の接続ができて良かった。

Posted by ブクログ

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