商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2026/05/27 |
| JAN | 9784065429839 |
- 書籍
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多類婚姻譚
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多類婚姻譚
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商品レビュー
4.3
326件のお客様レビュー
なぎらゆうさんの多類婚姻譚… 想像していたのとは、良い意味で裏切ってくれました。オムニバス形式でどのお話も自分の生きてきた人生の中に、多かれ少なかれ該当する箇所に頷きながら読み進めました。中でも胸に突き刺さったのはPosition Talk、でした。 世の中の男性に向けて、よくぞ...
なぎらゆうさんの多類婚姻譚… 想像していたのとは、良い意味で裏切ってくれました。オムニバス形式でどのお話も自分の生きてきた人生の中に、多かれ少なかれ該当する箇所に頷きながら読み進めました。中でも胸に突き刺さったのはPosition Talk、でした。 世の中の男性に向けて、よくぞ言ってくれました(笑) 長い長い時代を経て男がしてきた責任、散々蔑んできた女性に対し、今の男性が責任をとっていく。 なんともスッキリとした感覚! そして今の男性はどうやって責任を果たしていくか… これを重く考えてくれた律と朱里の掛け合いが、とても深く頷けました。 そしていつのまにか朱里も律も目に見えない何かに縛られていく。縛られる事への不安と縛るしかない安心感。そして別れがちらつき始める…。 ラストの束縛というより呪縛から解放された律 の最後の思い、どこへでも行ける、どこへも行かなくていい。この言葉を何度も噛み締めました。 この作品に出会えて本当に良かったです。 生きていく上で落とし込めなくなった時、開きたい一冊です。
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それぞれの結婚観や生き方を問う連作短編集。5編の物語すべてに、東京の大手食品会社 社員が登場し、登場人物のゆるいつながりがあり、読んでいてわくわく。 少し前に比べると、女性にとっては、格段に働きやすくなった今の時代。自立して充実した生活ができることは、自らの自由を放棄して、譲り...
それぞれの結婚観や生き方を問う連作短編集。5編の物語すべてに、東京の大手食品会社 社員が登場し、登場人物のゆるいつながりがあり、読んでいてわくわく。 少し前に比べると、女性にとっては、格段に働きやすくなった今の時代。自立して充実した生活ができることは、自らの自由を放棄して、譲り合いをしながら営む結婚を選択する理由には繋がらないのかもしれません。8月公開の映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい』の予告編で語られていたこと。「(結婚を)断る理由も断る自由もない。そういう時代」倍賞千恵子さんの声が伝える80年前の日本。どちらも簡単ではありませんね。 一つ目の『Thank you for your understanding』。『汝、星のごとく』で語られた ”人を根源から理解する”という懐の深さを感じました。 二つ目の物語『Beautiful Dreamer』で、主人公が吐露する心の内。「普通に働いていたら普通に生きていける権利が欲しいだけ。頼るものがないまま一生ひとりは怖い。助け合えるパートナーが欲しい。そのための制度が結婚しかないのがつらい。出産という期限対の問題もある」もし自分が今、二十代後半から三十代で独身だったら、この言葉は痛いほど胸に刺さるに違いありません。 一番共感を感じられて好きなのは、三番目の『小鳥』。ほんのりした “ときめき” を残しつつ、お互いを人としてしっかり認め合う関係。ただ、これはある程度の年齢を経た人間の特権なのかもしれません。 四つ目の『Position Talk』で繰り広げられる結婚前の男女の言葉の応酬。徐々に明らかになる結婚観、あるいは性差の認識の違いの露呈に、意識が高いゆえの結婚への道のりの難しさを感じます。考えすぎると踏み込めないかもしれない世界。結婚の決断というのは、何かしらの偶然が働くものかもしれません。 最後の『C'est la vie』。能力を持った女性が、肩肘を張ることなく、結婚からは遠い自由な人生を楽しむ世界。素敵だけれど、力のある人にしか実現できない世界。現実からは遠いかな。因みにタイトルは「思い通りにならない人生を、不自由さごと人生を受け入れましょう」というフランスの言葉。こんな風に達観して生きられたらいいのだけど…。これから先、辛いことがあったら『C'est la vie』って、お洒落に呟いてみようかな。 性差をこえてどの世代にも刺さる言葉の数々。凪良さんの心理描写の細やかさが際立っていました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
結婚について、様々考えることがある。二人が一つのところに収まるのには、一筋縄では行かないのだろう。ジェンダーの問題からはじまり、婚活、離婚後の生活、フェミニズム、そして不倫と、多種多様な婚姻譚を楽しめる短編集だった。無論、お互いがお互いと少なからず関係しているところは、構成や展開の技巧が光っていた。 よい夫婦であり続けるには、どのようにすれば良いのだろうか。
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