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あいがはてたら
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あいがはてたら

MIYAMU(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2026/04/02
JAN 9784041166338

あいがはてたら

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商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

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2026/04/18

不安定な夫婦を描きながらも、力強い作品!最後どうなるんだろうとハラハラしながら読んだ。とにかく感情を言語化する力がすごくて、繊細などうしたら良いかわからない気持ちを言葉として届けてくれるから、自分の記憶や思い出が自然と頭に浮かんできた。 作者のMIYAMUさんは、小説家/脚本家...

不安定な夫婦を描きながらも、力強い作品!最後どうなるんだろうとハラハラしながら読んだ。とにかく感情を言語化する力がすごくて、繊細などうしたら良いかわからない気持ちを言葉として届けてくれるから、自分の記憶や思い出が自然と頭に浮かんできた。 作者のMIYAMUさんは、小説家/脚本家でありながら、占い師としてviviで連載もしているし、WAKAというブランドの香水も販売している。めちゃくちゃ多彩なお方。かつては恵比寿で失恋バーを経営していたらしく、恋愛相談のスペシャリスト。 あらすじ。 美人で聡明な詩白(しろ)。それが原因で学生時代いじめられもするが、一人でも生きていける強さを持っている。都内の医科大学に進学し、美容外科医となる。30歳になった詩白は、大学時代一緒にラブホテルの受付としてバイトしていたおたえちゃんと再会し、彼女に連れられて行ったスナックで運命の出会いを果たすのだった。——「私はこの人が欲しくなる。その確信があった」 恋愛を経て結ばれた二人だったが、詩白のある喪失を機にその関係が壊れていく。詩白がしてほしいことと、相手が詩白のためにできること、その違いが大きな溝となり結婚生活はままならないものへと落ちていく。——「君の失くしたものは、僕がAIで作ってあげる。」 誰も悪くないのに、そう思いながらもすれ違いに胸を痛める、いびつで不器用な愛の物語。

Posted by ブクログ

2026/04/14

夫婦とは何か。 もう愛が果ててしまった夫婦は、夫婦という意味をなしているのだろうか。 大切な存在を失う絶望の淵に立たされた妻と、その妻の心をAIによって癒そうとする夫の夫婦の物語だ。 素直で、飾らずありのままを受け入れてくれる無二の友人。 ただそこにいてくれる人。 急かさず待...

夫婦とは何か。 もう愛が果ててしまった夫婦は、夫婦という意味をなしているのだろうか。 大切な存在を失う絶望の淵に立たされた妻と、その妻の心をAIによって癒そうとする夫の夫婦の物語だ。 素直で、飾らずありのままを受け入れてくれる無二の友人。 ただそこにいてくれる人。 急かさず待っていてくれる人。 色鮮やかに蘇る幸福。 そんな大切な人の、突然の死。 母も、親友も。 愛した人は、いつも彼女を置いていく。 「なぜ」という、答え合わせのできない問いばかりが永遠に頭を巡っていく。 置いていかれた絶望は、周りが思うよりずっと深く、長く、心を抉る。 そんな時、たと嘘の現実であってもAIで死者を映し出して会話をする。 死者への冒涜だと言われようとも、心の回復が遅れようとも、自分を支えるたった一つの命綱ならば、禁忌と言われる行為に縋ってしまうことを悪とは言い切れないのではないか。 亡くなった人と「実際に会話している感覚」に近づけるAI技術により、生きている人の救いになりたいとする夫の想いもまた傷ついていた。 本当に大切な人の死を、自分の都合のいいデータとして蘇らせる。 夫は生きている者を悲しみから救おうとしてくれている。純粋に救済したいと思っている。 しかしその悪意のなさこそが、妻の心を打ちのめし、決して分かり合えないことを悟るには充分だったのだと思う。 夫婦のなかで絶望を見るというのは、こういうことなのかもしれない。 「好きなものの嫌いな部分」 「好きな人の許せない部分」 そういうものはきっと、少なからずある。 きっと、中途半端な覚悟では、踏み入れてはならない場所。 これは、たちの悪い快楽なのだろうか。 自分の寂しさを埋めるために友人の痕跡を探し、慰められようとしている未熟さは、一体どこまでいけば断ち切れるのだろう。 彼女を再現すればするほど、死という影が濃くなっていく。 ひとつひとつの生々しささえ、プログラムされた反応だと、頭ではわかっている。 それでも頭で考えるのではなく、感情が着地する方へと流されてみたくなる。彼女のその気持ちを責めることはできなかった。 AIという劇薬による副作用。 精神的な安定を得たことの裏で、ふいに襲ってくる親友の不在。 彼女はもういないのだと突きつけられる現実の過酷さからは逃げることはできない。 精度の高さがあまりにも残酷に突き刺さる。 こうしなければ自分の輪郭を保っていられない。そこまでの絶望と痛みを伴う愛は、幸か不幸か、私にはわからなかった。 完璧で、ノイズのないAIに浸る時間。 夫婦としての会話もなく、触れ合いもなく、あるのは夫が作った死者との会話だけ。 歪に見えるこの関係を終わらせないのはなぜなのか。 喪失の痛みを少しでもやわらげるための存在であったはずのものが、夫婦という形を歪にしてきた。 しかし夫婦という絆を修復してくれたのもまた、大切な人を失った痛みだ。 自分自身を癒すため、自分が救われるためのAIではない。 今生きている大切な人のためにAIを使う、そんな使い道もある。 人間の感情はすぐにバグを起こすし、想像する以上にずっと脆い。 受け流す術を持たない者たちは、どんなに精巧に繕っても、痛みを咀嚼してしまう。 でもそんな時だからこそ、ふと思う。 自分の前ではなく、穏やかに隣に立っていてくれる人の存在の大きさを。 一緒に明日を迎えようとしてくれることの温かさを。心が凪いでいく瞬間の安らぎを。 その幸せが、一体どれほど得難いものなのか。いつか失う日が来るとしても、時間を積み重ねたいと思える唯一の人。 愛が果てたら、また探しに行こうと思える人。 大切な人の隣でそっと灯を灯したくなる、そんな物語。

Posted by ブクログ

2026/04/07

男女の普遍的な愛と喪失の物語に ”AI”というテーマを織り交ぜた2026年の今だからこそ読みたい話。 改めてAIがもうSFフィクションとしてカテゴリ出来ないぐらい身近な存在になってることを実感。 なんでこんなに男性側も女性側も心理描写の解像度が高いんだという驚きと言葉選びの1...

男女の普遍的な愛と喪失の物語に ”AI”というテーマを織り交ぜた2026年の今だからこそ読みたい話。 改めてAIがもうSFフィクションとしてカテゴリ出来ないぐらい身近な存在になってることを実感。 なんでこんなに男性側も女性側も心理描写の解像度が高いんだという驚きと言葉選びの1つ1つにこだわりとセンスを感じて尊敬通り越して嫉妬。

Posted by ブクログ

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