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貝殻航路
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貝殻航路

久栖博季(著者)

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貝殻航路

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2026/03/12
JAN 9784163920757

貝殻航路

¥1,870

商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2026/06/27

ロシアに拿捕された過去を持つ父との確執。アイヌの血を引く夫の不在。北方領土を望む道東の霧深い街で、国境や民族という歴史の重みと、個人の孤独が静かに交差する。 終盤、北海道の果てしない道を車でひた走り、自己を解放する主人公の姿がとても良かった(やってみたい)。 貝殻島の灯台の光が...

ロシアに拿捕された過去を持つ父との確執。アイヌの血を引く夫の不在。北方領土を望む道東の霧深い街で、国境や民族という歴史の重みと、個人の孤独が静かに交差する。 終盤、北海道の果てしない道を車でひた走り、自己を解放する主人公の姿がとても良かった(やってみたい)。 貝殻島の灯台の光が象徴的。喪失から希望をすくい上げ、人生の航路を照らすような物語でした。

Posted by ブクログ

2026/05/08

芥川賞の候補の割に平易な文章、静かな雰囲気は良かったが、どうも話の中に入り込めず。何が言いたかったのかも私にはわからなかった。

Posted by ブクログ

2026/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<あらすじ> 北方領土のそばで生まれ、漁師の父に育てられた語り手。よくあることだが、夫が行き先も伝えずに旅に出たため、頻繁に霧が立ち込む釧路に一人で暮らす。孤独を抱える私は幼い頃の父と見た、貝殻島のことを思い出し、その灯台の光は記憶の中では輝いていて——— <感想> 度々霧が立ちこめる街で暮らす語り手。物語の序盤では、たいした娯楽がないといい特に大きな出来事もない日々を暮らしている視点で描かれるためか、読み手側からも何やら薄暗い霧がかかったような雰囲気が感じられる。その雰囲気が感じられる文字たちは私にとって心地よい。読書するときには、その物語の中に入り込む。現実からは逸脱し、身も心もすべてを預けることと成る。それ故、どこか独りよがりになってしまう側面もあるかと思う。だからこそ、作中と同じ霧に包まれることで、同じ空間にいる語り手たちの姿を感じ、冷たいはずのそれからはどこか暖かさを感じる。 灯台の役割は、遠くまで届く光を放つこと。そしてその光を目印に、船は航路を決める。灯台はすべての漁師の味方である。光は私たちの進む道である。自分たちが今まで経験してきたことは、それぞれの胸の中に仕舞われる。思い出す回数なんてたかがしれていても、無意識のうちに保管されている。楽しかったこと、嬉しかったこと、嫌だったこと、絶望を感じたこと。そのどれもが例外なく。私たちは、自らが舵を取る船の行き先を時々わからなくなる。少なくとも語り手がそうであった。夫であるあめみやはどこか遠くへ旅に出て、霧の立ちこめる街に一人で暮らす語り手は、大切なことも嫌だったことも覚えた父の死に直面する。そんな彼女は、かつてその役目として光を輝かせていた貝殻島の灯台を求めた。そして彼女の中には、その大きな光だけでなく、かつての思いが姿を変えた、幾数もの蝋燭のような光を認識した。そして、この経験すらも光へと姿を変え、語り手専用の灯台になってくれるだろう。 読了後、この感想をまとめている時に私の大好きなアーティストであるBUMP OF CHICKENの「sailing day」の一節が頭に浮かんできた。 「誰もが皆 それぞれの船を出す それぞれの見た 眩しさが 灯台なんだ」 この詩が私は大好きで、心に刻んだ言葉として、光り輝く存在として大切にしている。本書に対しても、同じような感情を抱き、この物語も私の中で大切なものとして残り続けると確信した。

Posted by ブクログ

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