商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
| 発売年月日 | 2026/03/05 |
| JAN | 9784815639921 |
- 書籍
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AIと生きる
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AIと生きる
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もしも自分が生まれた時、最初からインターネットがあったら、最初からスマートフォンがあったら、SNSがあったら、そんなことを時々考えるようになった。それはもしも自分が生まれた時、最初からAIがあったらということを考え、新しいテクノロジーが自分の生き方や考え方に大きな影響を与えてきたであろうことを強く実感するようになったからだ。 時々、久しぶりに実家に住む両親と話していて、何か調べ物をするとき、自分がインターネットで検索をして調べていたとき、両親は辞書で調べようとしていた。誰かに連絡を取ろうとするとき自分がSNSのメッセージを使っているとき、両親は電話を使おうとしていた。何かを達成するために利用する手段にこういった違いが生まれるのは単純にその手段が身のまわりにあったか、なかったかだけによることが多い。 そしてAI。これを手段として利用するかどうかにも、それをどう使うか、どうとらえるかについても人によって差がある。 数学ガール AIと生きる、はこれまで本編で登場した人物たちが、それぞれどのようにAIと接し、利用し、AIに対してどのような考え方を持っているか、そこに違いがありとても興味深い話となっている。特に中学生や高校生がこれらに対してどのような思いを持つのか、また使う以前に両親から利用を禁止されているような様子も描かれ、半ばスマートフォンやSNSと同じくその危険性の側面が強調されていることもわかる。ただそれが危険であるという判断は大人側の曖昧な主観に基づくものとなっている。 先生から課題の提出で「AIを使ったら減点」と言われたとき、「減点されてもいいならAIを使っていいこと?」ととまどうテトラの様子は滑稽でありとても重要な課題を大人(先生)の側に投げかけている。 AIを有用なツールとして使いこなせるようになるには大人でなければいけないのか、大人であれば使いこなせると言えるのか、子どもは使ってはいけないのか、使っていいとしたらどういう条件で、どういう目的で許容されるのか、SNSに対して明確な指針を出せていないのと同様に、いやそれ以上にAI利用のそれはまだまだ定まっていない。 テトラは高校2年生だから、進路に思い悩むシーンもよく描かれる。大学に進学したいという思いはあるものの、理系に進むか、文系に進むか決めかねている。大人になってどんなことをしたいか具体的に思い描けず、また自分の能力がどちらに向いているのか、理系に進むことができるのか明確な答えがないからだ。これはAIがある時代もないときも同じような悩みだ。 そのことについてAIさんにきいてみても、とてもフラットに客観的な答えしかAIは返してくれない。質問の仕方によって自分の思いにある程度あわせてAIさんは答えてくれるが、それは適切なアドバイスと言えるのか、感覚的に何か違うということをテトラは感じ取っている。逆にAIから答えられない問いを投げかけられることもある。 先輩のことが大好きなテトラ。先輩がミルカさんに好意を持っていることも知っている。ただ気持ちを伝えたかったテトラはその思いをAIさんに伝えながらある日、先輩に渡す手紙を書き始める。そして手紙を先輩に渡すことを『決めた』。 テトラはただ先輩に手紙を渡すはずだった。そこにしたためられた思いが伝われればいい、そう思っていた。 でもテトラは先輩を前にして手紙を読んでもらう前に「あたしは、あなたが、大好きです!」と言ってしまう。 テトラはAIさんとのやりとりでこんな伝え方をしたらいいというアドバイスはもらっていないし、こんな風に伝えたいとも考えていなかった。でも先輩を前にしてその時、そのように伝えたのだった。これが人間というものだということを鮮やかに描ききっていて、AIと人間の違いを明るく描写しきっている。そこには希望さえ感じられる。 この物語は数学ガール本編を多く読んでいれば読んでいるほど、それぞれの人物のAIへの向き合い方、考え方に共感できると思う。単にAIとの向き合い方を知るためにあるのではなく、それは人それぞれに違うし、違っていいということ、そしてそれが変わっていくであろうことをとてもわかりやすく伝えてくれる。
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2026-03-27 まさかの数学ガールスピンアウト。縦書きなのがなんだか新鮮。 「数学ガール/学ぶための対話」の内容を、AIというツールを使って、改めて分かりやすく描いたとも言える。ターゲットである、高校生にこそ読んで欲しい。 ちゃんと胸キュン要素もマシマシになってるし。 「...
2026-03-27 まさかの数学ガールスピンアウト。縦書きなのがなんだか新鮮。 「数学ガール/学ぶための対話」の内容を、AIというツールを使って、改めて分かりやすく描いたとも言える。ターゲットである、高校生にこそ読んで欲しい。 ちゃんと胸キュン要素もマシマシになってるし。 「わかったふりをしない」ことは、テミスの不確かな法廷「わからないことがわかっていないと、わからないことはわからない」という事であり、かなり昔に聞いたか思いついた「知らないことは端ではないが、知らないままでいることは恥ずかしい」に通じる、知性のひとつの大きな働きだと思う。 言語化がおおきな課題というか前提になっているのは、それがAIの基本に組み込まれていることに加え、今のところそれしか時を超えて残す方法が存在していない以上わ回避できない点である。言語化について考えたり伝えたりすることは、ほこうや呼吸についてそうすることと同じくらい難しい。 自分自身はほとんど意識してAIを使うことは無い。予告編感や検索の裏で動いているので十分恩恵に預かっている。ただ、どこかでそこにAI(というかLLM)が関わっていることを忘れないようにしていたい。
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数学ガールでおなじみの登場人物たちが、AIとの会話を通して悩み、成長していくストーリーである。AIの応答の特性や、どのように質問すればよい回答を引き出せるのかといった、活用のコツにも触れられている。さらに、数学ガールの登場人物たちによる青春ストーリーとしての完成度も高く、すらすら...
数学ガールでおなじみの登場人物たちが、AIとの会話を通して悩み、成長していくストーリーである。AIの応答の特性や、どのように質問すればよい回答を引き出せるのかといった、活用のコツにも触れられている。さらに、数学ガールの登場人物たちによる青春ストーリーとしての完成度も高く、すらすら読める。AI活用の入門書としても、十分に有用な一冊だと思う。 書籍の中で特に気になったのは、「創造性は選択に宿る」という部分である。AIによって、たしかにさまざまなことが効率化され、便利になる。だが、AIは提案はしても、決断はしない。選択肢の中から決め、その結果に責任を負うのは人間にしかできない。そして創造性とは、そうした選択の積み重ねの中から生まれるものなのだと思う。AIの言うことを鵜呑みにせず、自分で考えて選んでいく。その姿勢があってこそ、「これは自分が作ったものだ」と胸を張って言える。そうしたオーナーシップが大切なのだと感じた。 もう一つ印象に残ったのは、「未来とは何か」という部分である。AIによって、これからの社会や生き方は大きく変わっていくのだろう。しかし、それがどのような未来になるのかは予測できない。効率性が重視されて久しいが、無駄なく進むためには完璧な計画が必要になる。けれども、未来はそもそも完璧には予測できない。完璧な計画を立てようとしていては、いつまでも前に進めない。では、どうするのか。未来に向かって、まず動くしかない。こうしたほうがよいのではないかと考えて動き、経験し、必要に応じて軌道修正しながらまた進む。あとから振り返れば、そこは無駄だったと思える道もあるだろう。それでも、未来がわからない以上、その遠回りには意味があるのだと思う。
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