商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/12/09 |
| JAN | 9784309209401 |
- 書籍
- 書籍
溺れる少女
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
溺れる少女
¥3,850
在庫あり
商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
亡霊は伝染する。反転し、また反転する。 読んでいるうちに、幻想と現実の境界線が曖昧になり、 気づけば自分も物語の霧の中に迷い込んでいる… 『溺れる少女』ケイトリン・R・キアナン いや…これは本当にすごい本だった。 気軽に読める本ではまったくない。 むしろ難解で、濃密で、容...
亡霊は伝染する。反転し、また反転する。 読んでいるうちに、幻想と現実の境界線が曖昧になり、 気づけば自分も物語の霧の中に迷い込んでいる… 『溺れる少女』ケイトリン・R・キアナン いや…これは本当にすごい本だった。 気軽に読める本ではまったくない。 むしろ難解で、濃密で、容赦がない。 語り手のインプは統合失調症の家系で、 母も祖母も狂気の果てに自殺している。 そんな彼女が語る物語なのだから、 真実がどこにあるのか全く掴めない。 いわゆる <信頼できない語り手>で 読者はインプの紡ぐ言葉に終始揺さぶられ続ける。 ✧ キーワードは主に2つ。 ひとつは、ある夜、ずぶ濡れの裸で現れた 謎めいた女性エヴァ・キャニング。 もうひとつは、画家ソルトンストールが、 川に取り憑いた少女の亡霊を追い払うために描いた いわくつきの絵画『溺れる少女』。 亡霊は伝染する。物語もまた伝染する。 本書ではそれを「ミーム」と呼び、 作品という媒体を通じて、 時代を越え、形を変えて感染していく。 ✧ 何が面白いって、この<伝播する亡霊>というテーマが さまざまなモチーフと結びついていくところ。 松本清張をきっかけに広まった青木ヶ原樹海の話、 聴くと死に誘われると言われた名曲「暗い日曜日」、 (あれ、本当に美しい曲なんだよね…私は好き。) そして古今東西の文学作品への言及が怒涛のように押し寄せる。 これを訳し切った翻訳者の鯨井久志さん、本当にすごい。 どうやったらこんな文学の迷宮を訳し切れるのか…。 読んでいて「???」になった部分も、 巻末の解説を読むと一気に霧が晴れていく。 読み終えたあと、頭の片隅にずっと冷たい水が残るような余韻。 すごい本を読んだな…と、立ち尽くしてしまう読後感。 そしてなぜかもう一回読みたくなる、不思議な魔力。
Posted by 
強迫性障害で統合失調症の主人公が自ら語る回想録、という形で展開される物語。 主人公は自分なりの真実を語ろうと努力するが、本人にも何が事実で真実なのか分かっていないし、息を吐くように嘘をつく。主人公が狂っていく描写が恐すぎて、私自身も狂いそうになる。 7月と11月に、主人公のイ...
強迫性障害で統合失調症の主人公が自ら語る回想録、という形で展開される物語。 主人公は自分なりの真実を語ろうと努力するが、本人にも何が事実で真実なのか分かっていないし、息を吐くように嘘をつく。主人公が狂っていく描写が恐すぎて、私自身も狂いそうになる。 7月と11月に、主人公のインプはエヴァ・キャニングという女性に会うのだが、どちらも初対面で、7月のエヴァは人魚で11月のエヴァは狼だった(?)。だけど2人は同じエヴァ…みたいな割と意味不明なことが繰り返し語られる。頭がおかしくなりそうになりながら、何度もくじけそうになりながら、読了だけを目標に頑張って文字を追った。 自殺の名所として有名な青木ヶ原樹海は、松本清張が小説でヒロインを自殺させたことによって自殺者が増え、自殺の名所となったらしい。 松本清張にそのような意図はなかったはずだが、その小説が亡霊となってたくさんの人に取り憑いた結果、たくさんの人が狂った行動に出た。 この小説は意図的に、読者に同じような体験をさせる試みをしているように感じる。本を媒介にして世の中に亡霊を解き放つ、という。幽霊やサイコパス等が出てくる明らかなホラー小説ではないが、確かに怖い。
Posted by 
著書が、意図し計算し構成したこの世界 戯曲や不思議の国のアリスなど様々な言葉遊びが混ざっているので、それらが頭に入っている人はよりこの世界に没入出来るのだろうな
Posted by 

