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あたしがわたしじゃなくなれば
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 一迅社/講談社・一迅社 |
| 発売年月日 | 2025/12/01 |
| JAN | 9784758097710 |
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あたしがわたしじゃなくなれば
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全く違う境遇に置かれている陽羽里と恵美羽。そんな2人の共通点は「私」の境遇が億劫で憎いこと。そんな2人の中身が入れ替わりお互いが知る由もないはずだった地獄を知り___。 汐見夏衛さんの作品の中ではあまり扱われた覚えがない題材を扱っていることに新鮮味を感じながら、本書を読ませて頂きました。汐見夏衛さんのあとがきにも記されていたように、人間には、他者がしる由もない、知ることの出来ない公にしていない自分の内に留めている自分、というものが存在し、それがよく描かれた作品で、こんな作品をかけるのは教員と作家をなさっている汐見夏衛さんならではの経験や視点ありきのものなのかな、と思いました。 とてもデリケートな題材で、読者層が絞られそうと感じましたが、「ないものねだり」という点ではより広い年齢層の方が親しみを感じやすい本なのだろうなと感じました。 「あたし」「わたし」という一人称の呼び方や、語尾や言葉遣いが違うだけでその人の人柄がより具体的に連想しやすくなる点もとても興味深い点でした。 また、なにか辛いことがお互いにあるごとに、お互いが「こんな思いを十四年間してきたのか」と相手の気持ちを思いやる描写は心にくるものがありました。自分だったらそんな状況下に置かれたらそんな余裕は無いだろうと、少し2人を尊敬してしまいました。 「きっとこれからだね。これから、どんどん変わっていくんだね」 個人的にこのフレーズがとても大好きです。 辛い境遇にいながらも希望を捨てずに前を向き前進しようとしている姿に感銘を受けました。 例え私がこのような辛い境遇に遭遇しなかったとしても、この心は大事にするべきものであると感じ、これを読んだ皆さんにも心にしまって置いて欲しい心持ちだとも思いました。
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あらすじ:病院の屋上テラスで出会った境遇が真逆の陽羽里と恵美羽は、一目見るなりお互いに嫉妬と羨望を抱き「入れ替わりたい」と願う。 願いが叶い体が入れ替わった二人はそれぞれの望みが叶ったと喜んだのも束の間、自身の真の望みに気づき、また自身の抱える問題を互いに相手になすりつけている罪...
あらすじ:病院の屋上テラスで出会った境遇が真逆の陽羽里と恵美羽は、一目見るなりお互いに嫉妬と羨望を抱き「入れ替わりたい」と願う。 願いが叶い体が入れ替わった二人はそれぞれの望みが叶ったと喜んだのも束の間、自身の真の望みに気づき、また自身の抱える問題を互いに相手になすりつけている罪悪感に苛まれる。 そんな中、陽羽里の体で活動する恵美羽に危機が迫り、物語はクライマックスへ――。 ※陽羽里と恵美羽の置かれた環境の対比が描写されるが、毒親描写の解像度が高く、平易な文体で重くなりすぎないテイストにはなっているものの人によっては胸を抉られるため要注意。 感想:入れ替わりモノというよくある題材だが、舞台が現代かつ作者の描写力が高いこともありリアリティをもって読み進められる作品になっている。 恋愛要素がほぼない作品であるためラブコメや青春系が苦手な人も読みやすいと感じた。 陽羽里と恵美羽、それぞれの視点でストーリーが進んでいくが、徐々に相手の気持ちに寄り添い最終的には実感をもって相手の大変さを理解し、思い通りにならない現実に折り合いをつける精神的な成長が見られて読後感はスッキリ。まさに「澄み渡る青空」といった感じ。 ただ背後にあるテーマが重たいうえ陽羽里は自殺願望あり。途中の展開はやや暗め。 二人の心情の変化が似通っている(入れ替われて満足、望みが果たされたように錯覚する→相手の置かれた状況を自分事として把握する→自分の真の望みを理解する)のに、置かれた環境の対比が切なかった。 二人の視点では対照的な表現が散りばめられており、容姿、環境、おとぎ話、名前の由来(鳥言葉)、二人の感情(死にたい陽羽里と生きたい恵美羽)などなど、出てくる度に二人のすれ違いが読者の心を刺してくる。 それぞれの視点で語られる内容を総合すると「自己評価と他己評価が乖離している描写」とも読めるため、終盤で二人に希望の道筋が見えて本当によかった。
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もし誰かと入れ替わることができると言われても、たぶん私は断る。「誰か」が頑張って生きた人生を続けるなんて絶対にしんどいし、不甲斐ない自分の人生を「誰か」に押し付けるのも申し訳ないから。 けれど、この作品の少女たちは入れ替わった。互いの「地獄」を交換した。その決断ができた彼女たち...
もし誰かと入れ替わることができると言われても、たぶん私は断る。「誰か」が頑張って生きた人生を続けるなんて絶対にしんどいし、不甲斐ない自分の人生を「誰か」に押し付けるのも申し訳ないから。 けれど、この作品の少女たちは入れ替わった。互いの「地獄」を交換した。その決断ができた彼女たちは、強い。憧れていた相手の人生が、実はどうしようもないほどままならないものだと身をもって痛感しつつも、その地獄に置かれ続けていた相手を思って心を痛める。入れ替わったことでしかわからない、相手の孤独を知る。自分のこと以上に相手の境遇を嘆き、相手の幸福を願う。それは今まで自分の地獄を耐え抜いてきたからこその「強さ」だ。 「まるで童話のような話だ」というのは、この作品を読み終えた私の最初の感想だが、作中にも色んな童話が登場する。さらに、すべてのページの隅には薄い羽のイラストが描かれ、行間には黒い鳥と白い鳥のアイコンが並ぶ。その理由は、読み進めていくうちに明らかになるだろう。加えて、終章からはじまり、序章で終わる構成からも、希望にあふれたメッセージを感じ取れた。 子どもにも大人にもおすすめしたい、あたらしい童話。 互いを思う二人の少女の結末を、どうか見届けてほしい。
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